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外国人支援へ情報共有 安曇野の市民グループが意見交換会計画

初めての多文化共生意見交換会への参加を呼び掛ける丸山代表
 安曇野市内で、外国人の自助・自立支援に取り組む市民グループ「あづみの国際化ネットワーク(AIN)」(丸山美枝代表)は、外国人を雇用している企業の人や外国人が暮らす地域の住民を招いて10月、初めての「多文化共生意見交換会」(市と共催)を開く。外国人と関わりのある人たちが情報共有することで効果的な支援につなげるため、まずは気軽な意見交換の場を設けることにした。将来はネットワーク化していきたい考えだ。
 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため今年は、外国人が母国の文化を紹介する恒例の催し「あづみの国際DAY(でい)!2020」を中止した。一方で、5月に外国人宅を回って新型コロナウイルスの影響について聞き取り調査した際に「企業と地域社会の連携が欠かせない」と実感したことから、国際DAYを開くはずだった10月25日を急きょ意見交換会に充てることになった。  丸山代表は「活動が制限される中だが、課題解決に向けできることに取り組んでいきたい。企業や地域が互いの事例を聞くことで、理解が深まれば」と期待する。国際DAYに参加する予定だった企業など15社と関係する地域の人に声を掛けるが、関心がある人は誰でも参加できる。  当日は、18年目に入ったAINの活動紹介を通して具体的なテーマを提供した後、小グループに別れて意見交換する。外国人住民13人が出場した今年の日本語スピーチ大会のビデオも鑑賞する。  会場の穂高会館講堂内で「ソーシャルディスタンス(社会的距離)」を取れるように定員は50人に絞る。参加無料。外国料理の持ち帰り用弁当を準備するため、希望者は8月31日までに申し込む。  問い合わせは、あづみの国際化ネットワーク(電話番号090・1869・9547)か市人権男女共同参画課(電話番号0263・71・2406)へ。

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