『マガジン』新連載好調で実売増加、若年層の新規読者30%増 『シャンフロ』が異例の人気
2020年8月5日 12時00分 (8月6日 00時08分更新)
漫画誌『週刊少年マガジン』(講談社)で7月15日にスタートしたばかりの新連載『シャングリラ・フロンティア ~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~』が、早くも読者から支持を集め、同誌の実売が約1.5%伸びるなど新規読者が増えていることが、わかった。
同作は、小説投稿サイト「小説家になろう」で人気のライトノベルが原作。「VRゲーム部門」で日間・週間・月間・四半期・年間の全ての部門で1位に輝いたことのある作品で、世に言う「クソゲー」を愛好する変わった趣味のゲーマー・陽務楽郎が、プレイヤー数3000万人を誇る神ゲー『シャングリラ・フロンティア』に挑戦するという物語。
先月に連載がスタートすると、第1話が掲載された第33号は同誌の読者アンケート速報で1位を獲得。マガジンの担当者によると「新連載の第1話が1位になることは珍しい」と異例のことだという。さらに、同作の連載をきっかけに同誌の実売が連載前と比べ約1.5%伸び、10、20代といった若年層の新規読者が30%増えるなど読者層にも変化が起きたことが判明した。
きょう5日発売の同誌36・37合併号で連載4回目を迎えたが、連載3回の時点で漫画アプリ「マガポケ」の閲覧者数が40万を突破しているそうで、「異例の大盛り上がりを見せています」(担当者)と話す。
マガジンの栗田宏俊編集長は同作の連載について「マガジン編集部が運営している漫画アプリ『マガポケ』でも『小説家になろう』の人気作が続々コミカライズされています。僕も掲載作品に目を通したのですが、その中にひと際輝くネームがありました。それがこの『シャンフロ』です。すぐに担当者に声を掛けて週マガ掲載をお願いしました。週マガに今までにない風を吹かせてくれるんじゃないかと期待しています」と作品への期待を寄せている。
そんな『マガジン』は、今年に入って、『七つの大罪』『五等分の花嫁』など、テレビアニメ化もされた人気作品が続々と終了しており「人気作が終わって大丈夫か?」と心配の声があがっている。読者離れが予想できるが、ORICON NEWSの取材に対して栗田宏俊編集長は「心配ない!」と強気で「最近スタートした新連載の勢いがすごい!それを迎え撃つ連載陣もますます充実してきている感触があります」と説明。講談社史上初となる4週連続で重版を達成した『カッコウの許嫁』、『トーキョーバベル』、『カノジョも彼女』と最近スタートした新連載が早くも人気になっており「これからもマガジンは面白さにこだわり続け、読者を飽きさせない雑誌であり続けたいと思っています」と意気込んだ。
『マガジン』編集長が説明、人気作を引き延ばししない理由とは?
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