尹総長は「拘束は被疑者の防衛権行使をとても難しくするものなので、絶対的に自制されるべきだ。防衛権保障と拘束の節制が人権中心捜査の要諦(ようてい)だ」とも述べた。法曹界関係者は「尹総長は人権を重視する本来の意味での『検察改革』には反対する理由がない点を強調したのではないか」と話した。
秋美愛法務部長官も法務部で開かれた新任検事任官式で、「検事は人権監督官だ」と述べ、「検察の信頼回復に向けては、節制されバランスが取れた検察権を行使すべきだ」と指摘した。今年1月に秋長官が就任後、ソウル中央地検長になった李盛潤検事長も就任あいさつで、「節制と自制の検察権行使が必要だ」と述べている。秋長官は同日、「『待人春風 持己秋霜』(人には春風のように対し、自分には秋の霜のように厳しく)という言葉のように、自分に厳しく、相手には春風のように優しい気持ちを持ってもらいたい」と述べた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領も2018年2月、「春風秋霜(待人春風 持己秋霜の略)」と書かれた額を青瓦台秘書官室に贈った。しかし、「チョ・グク事件」などを経て、「現政権の人物は自分たちにばかり春風のようで、相手には秋の霜のようだ」という批判が起きている。
イ・ミンソク記者