朝鮮日報

感染力9倍の変種新型コロナ、なぜ韓国では猛威を振るえないのか

アジア諸国で再拡散の兆しの中、韓国は感染者数が安定

 最近日本・インド・フィリピンなどのアジア諸国では新型コロナウイルス新規感染者の最高人数記録が連日更新され、「パンデミック(大流行)第2波の兆候」と懸念する声もある。しかし、韓国国内では今月1日から4日までの一日平均新規感染者数が29.5人、国内感染は8人という水準で、再拡散の兆しはない。防疫当局は「防疫上の注意を順守し、早期確定・隔離措置をしているのが効果を上げている」としながらも、「国内感染が減ったからと言って、新型コロナウイルスの危険性がなくなったわけではない。爆発的な流行はいつでも起こり得るので油断してはならない」と注意を促している。4日の韓国における新型コロナウイルス感染者34人のうち、国内感染は13人だった。

■アジアでは新型コロナウイルス再拡散傾向…韓国は例外

 インドのでは先月30日から今月3日まで五日連続で5万人を超える感染者が出た。フィリピンも今月1日、4963人が新型コロナウイルス陽性判定を受け、最高記録となった。日本は先月31日の一日で1580人の感染が明らかになり、4日には累積感染者数が4万人を上回った。ベトナムでは先月25日に約100日ぶりの感染者が出た。一方、韓国は先月末から今月初めの夏休みシーズンに江原道洪川郡のキャンプ場でクラスター(小規模集団感染)などがあったが、懸念とは違って国内感染は減少傾向にある。疾病管理本部の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)本部長は3日、「接触者に対する調査と隔離、国民たちのソーシャル・ディスタンス(社会的距離・感染防止のため人と人の間に距離を取ること)確保や予防ルール順守が相まって流行拡大を抑えている」と述べた。

ヤン・ジホ記者
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