7.3.11 →家族関係、婚姻関係、コミュニティ等など、「人とのつながり」という価値観が再認識、重視されるようになっていった
人々の価値観は危機と共に鋭利にもなるし、丸みを帯びることもある。7.3.11では、ご存知の通り、家族関係、地縁関係など、コミュニティの持つ意味が再確認され、人と人の「つながり」が重視されるようになった。
従来の家や車を買うモノに投資していくライフスタイルは、結局は自然の前には無力だと考えられるようになり、モノにステータスを感じるよりも、人との絆に心の支えを求めようという機運が高まっている。これは経済的にも「所有の経済」から、「体験の経済」への変遷を後押ししている。
こうしてみてくると、自然の猛威に晒される中、人間は他の動物同様に、結局は、自然の一因なのだということを、思い知らされる。我々は自然の摂理に従うことなく、生きることはできないのである。そのためには、刻一刻と変わる状況に対応できる、しなやかな組織を作ることに他ならない。
新型コロナウイルスは現在、アメリカ、ブラジル、また新興国で顕著に感染が拡大を続けている。ここにきて日本でも第2波とも目される感染拡大が始まっている。改めてパンデミックの脅威に、人類は未曽有の危機に立たされていることを、再確認する局面だ。
複雑系科学の研究者で医学者のウィリアム・ロス・アシュビーは「必要多様性の法則」で、こう語っている。
「複雑な環境に対応できるシステムとは、それと同じだけ多様性のあるシステムである」
危機に対応するために人や社会がどんどん変化している時代では、上から下まで金太郎あめのような組織では、生き残れない。いまこそ多様性のあるシステムを構築するときに来ているわけだが、その本質とは何かを今一度、確認しておいた方が良い。