和歌山県 仁坂吉伸知事に聞く「和歌山モデル」の全貌
――当時、国が推奨していたPCR検査の基準は、中国への渡航履歴や中国人との接触でした。
そんなこと関係ないわけですよ。中国と無関係のところで出ているわけだから。病院の新規外来の受け付け禁止を決めました。クルーズ船と違って、入院患者を抱えたままやらざるを得ないので大変でした。それから、コロナをうつす“媒体役”の存在です。医者や看護師は感染している可能性が高い。そこでトリアージといって、感染の可能性が高い人から順番をつけて検査していきました。病院が汚染されていると思われたら、使い物にならない。それでわざと過剰なことをしたのです。病院関係者474人のPCR検査を10日でやりました。
――どうやって短期間に大規模検査をできたのですか。