前書き
Amazon(アマゾンジャパン)の選考がやっと終わったので、友人に倣って選考プロセスでもやもやしたことを供養することにしました。 mofmoffox.hatenablog.jp
先に選考結果をいうと最終面接で落ちたのですが、もともと志望度がすごく高くなかったのと以下に述べる出来事のせいで内定もらっていても辞退していたと思います。
(と言っても落ちてしまった以上僻みにしか聞こえないとは思いますが......)
なお面接内容には全く問題がなく、面接等は非常に楽しかったのでそこにケチをつけることは一切ありません。
虚偽は述べていないつもりですが、もしお叱りが来たら消します。
あともし同様の経験をした方がいたら是非コメント欄にでも(お仲間がいると嬉しいので)
繰り返しになりますが、選考自体や結果に文句は一切なく、途中過程がただただ残念だったという話です。
選考プロセス
自分が志望したのはAWSのTech職(非SDE)で、時系列としてはざっくり
- 3月末:エントリー
- 4月中旬:Webテスト
- 5月中旬:1次面接(1時間)
- 6月上旬:最終面接(4時間)
- 8月上旬: 結果通知
という感じでした。
非SDEなのでコーディングテストはないものの選考プロセスの全体を通して知識は幅広く問われました。
自分はAWS使用経験無、DB、ネットワーク、セキュリティ等も初心者レベルなのでそこそこ手強く最後の方ではこれは内定難しいかもと思っていたのですが、客観的にみてこれらの分野を常識的な範囲で知っている方なら楽に最終面接を突破できるのではないかと思いました。
更にインターン/研究等で1分野でも得意な分野があれば面接で詰まることもないと思います。
あと面接ではOLPというAmazonの信条にあっているかを見られるエピソードを求められるので、目指している方はそこの対策もした方がいいかもしれません。
おまけ : Web会議システムについて
Amazonの面接は全てAmazon Chimeという独自のWeb会議システムを使って行っていました。
これは大したことではないのですが、このChime、いきなり会議に放り込まれます。Google HangoutやZoomだと間に入る前に1段階あってカメラの向きや音声の確認が行えるのですが、Chimeでは全てオンですぐに開始するので結構戸惑いました。
初回以降は他のアプリで調整してから入ることにしたのでやや手間が増えました。
調べておけばよかったと思っていますが、実際社員さん調整をどうやっているのか気になりました。
以下有用な情報はないです。
がっかりポイント
選考プロセスの中でがっかりしたポイントが4点ありました。
最初の2つはAmazon自体というよりか採用関連の委託業務先の問題ですが、同じ委託業務先を使っている他社ではそんなことは起きなかったのと、やはりAmazonに対して他社より採用プロセスのクオリティに期待していただけに残念でした。
その1 : ES提出できない
公式採用ページにES提出は3月末締め切りと書いてあったものの、1月25日に登録だけしました。するとマイページにはES締め切りが1月10日と表示されて、既にESが締め切っている状況になっていました。
問合せをしたところ、自分は1月10日締め切りの早期エントリー応募対象になっているので締め切りが過ぎている状態と回答が帰ってきました。1月25日に初めて登録しているので早期エントリーに応募している訳もないのですが、何かのバグなのかデータ上では早期エントリー登録になってしまったみたいです。
その後お願いをし、早期エントリー応募という情報をクリアしてもらいESが提出できるようになったのですが、いきなり開幕から締め切りブッチ野郎になってしまったのでかなり焦りました。(流石にこのブッチは一切影響しなかったと思いますが)
冷静に考えてもシステム的にあまりに起こり得ないことなので、未だに自分が何かのタイミングで早期エントリーしてしまったのかもしれないという疑いを持っています......。
ただ何度確認してもID登録メールは1月25日となっており、それ以前に登録した痕跡は確認できていません。
そもそも1月末から就職活動始めたのでもし早期エントリーしていたとしたらどこでエントリーしたのかもわかりません。
記事をみた方でこの早期エントリーをした方がいましたら、マイページ登録せずにできたものなのか是非教えてください。
その2 : 選考結果が迷惑メール行き
1次面接通過兼最終面接案内のメールが迷惑メールになっていたという出来事がありました。
再送のメールに「スパムに入ってしまうというケースを複数確認いたしましたので」と書いてあったので自分だけに起こったことではなかったと思います。
気になって何故迷惑メールになったのかヘッダを確認したところ
dmarc=fail (p=QUARANTINE sp=QUARANTINE dis=QUARANTINE)
との表記が確認できました。
簡単に説明すると、Amazonは採用システムに別会社のもの(以下Hoge社)を使っており、選考通過等のメールがHoge社のシステム/サーバ(hoge.com)を経由し送信されます。
同様のシステムは他社も使っていて、例えばPiyo社は自社のメールサーバ(piyo.com)ではなくHoge社のシステムを通してPiyo社用のHoge社内のメールサーバから送ります。(piyo.hoge.com) この際、通常Fromも送信元もpiyo.hoge.comとなっているので迷惑メールとして扱われることはありません。
しかし該当のメールはFromはamazon.comで送信元はamazon.hoge.comとして送られていました。
これにより、メールヘッダのFromと送信元が異なるためDMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance)チェックに引っ掛かり「なりすまし」と判断され迷惑メール扱いされたのだと思います。
正直amazon.comとなりすましたと思われるメールの本文にamazon.com表記のリンクが貼ってある時点で多くのメールソフトが弾くのではないかと思います。(むしろ企業によってはこのメールのリンクをクリックしたらインシデント案件な気もします)
ただ、これに関しては就活あるあるなのかもしれないので、頻繁に迷惑ボックスもチェックしていなかった自分にも非があるのは認めます。
その3 : 選考結果誤送信
これが個人的には一番ありえないかなという出来事で、この件で行く気が0になりました。
7月17日夜に突然不採用の結果が届き、2時間後誤送信だったとのメールがきました。
Twitterでも多くの誤送信報告が上がっていて、エントリーの有無に関係ない不特定多数に送ったっぽく見えました(ヤバい)。
内定者は一通り決まったあとに送っていたと信じたいですが、もし内定者に内定通知前に送っていたとしたら更に激ヤバ案件なのではと思っていました。
自分は結局不採用だったので2度蹴りされたことになります。
その4 : 選考結果が来ない
最終面接から結果通知まで2ヶ月待ちました。 その間に件の誤送信以外の連絡はありませんでした。
コロナ関係もありますし1ヶ月以上はかかるかなと思いましたが、相当長いと思いました。 せめて、遅くなるの一報ください.......。
因みに最後の通知自体も向こうから来たわけではなく、6月末の時点で行く気がほぼ無くなっていたので放置していたのですが、ちょうど2ヶ月経ったので自分から状況を確認したら1時間後に速攻で連絡がきました。
前の件があったので迷惑メールボックスを何回も確認しましたが、特にきてませんでした。 返信にも既に送った等の事は書いてませんでした。
もしかしたら2ヶ月後の今ちょうど送ろうと思っていたのかもしれませんが、正直サイレントお祈りだったのではないかと勘繰っています。 そういう会社があるのは知っていましたが、最終面接結果をサイレントお祈りって相当ストロングスタイルです。
たまたま自分がレアケースだと信じたいですが、本当にサイレントお祈りであったなら本気で受けていた学生さんには同情します。
所感
散々書いてしまったものの、改めて述べておきますが面接自体には全く問題がなかったどころかとても良い経験ができました。
特に最後の面接官のこちらのストーリーの把握とまとめ方は「そうそうこういうことを言いたかったんだ」と自覚ができ、こちらの意図が伝わっているか確認できるので、自分もこうやって喋れるようになりたいと本気で思ったぐらいです。
これに関してはさすがAmazonの社員さんは優秀だなと感じました。
それだけに面接以外の要素はがっかりしてしまったというのが所感です。 1つ1つは大したことないかもしれませんが4つもあるとちょっとという感じです。 少なくともAmazonの信条の"Insist on the Highest Standards"は感じられませんでした。
どれだけ自分と同様のケースがあったのかわかりませんが、自分だけに起こった話ではないとも思っています。
特に誤送信の件については、エントリーしていない学生や既に卒業している学生にも誤送信されており、採用と関係ない自分の預かり知らぬメーリングリストに登録されていて、かつそのリストに採用部門がアクセスできることがわかったので正直怖いと感じました。(Amazonがそんな個人情報ガバガバだとも思わないのでどんなメーリングリストに誤送信してしまったのかぐらい書いて欲しい......)
大企業ですし、今回のコロナ関係で社内でもゴタゴタしていて例年はもっとちゃんとしているのだと思います。
ただ、古い考えと笑われるかもしれませんが、やはりHRの印象は重要だと思うので述べた点は改善して欲しいと感じました。
今後の貴社のご発展とご活躍をお祈り申し上げます。