奥野修司
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奥野修司ノンフィクション作家

▽おくの・しゅうじ 1948年、大阪府生まれ。「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で講談社ノンフィクション賞(05年)、大宅壮一ノンフィクション賞(06年)を受賞。食べ物と健康に関しても精力的に取材を続け、近著に「怖い中国食品、不気味なアメリカ食品」(講談社文庫)がある。

実際に受けてみて驚いた PCR検査までの遠回りすぎる道のり

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 日本のPCR検査数は世界で159番目! こんな不名誉なデータが話題だ。コロナの感染拡大を抑え込みながら経済と社会を回すには、感染者をいち早く隔離・療養させるPCR検査の拡充が不可欠なのに、なぜ日本では遅々として進まないのか。国民注視の謎に作家の奥野修司氏が迫る――。

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 先週、PCR検査を受けた。とはいっても濃厚接触者ではない。どうも風邪をひいたのか、体がだるく鼻水が出始めたうえに、37度前後の熱が4日間続いていた。風邪だろうと思いつつ、もし陽性だったら感染させる恐れを考えると気が気ではない。そこでPCR検査を思い付いたのだが、どう手続きすればいいか全くわからない。

 とりあえず自治体のホームページを開くと、事前に地元の医師の診断を受けて紹介された人だけを受け付けると書いてある。もし陽性だとしたら診療所なんかに行っていいのだろうかと不安になる。そのとき、今回の新型コロナウイルスの感染拡大を受けてオンライン診療を許可したという記事を思い出し、厚労省のサイトを探してみた。

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