お盆の帰省「慎重に検討を」 各県知事、相次ぎ要請

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2020/8/4 17:53

新型コロナウイルスの感染再拡大が続くなか、お盆の帰省を慎重に検討するよう、各地の知事が相次いで訴えている。重症化リスクが高いとされる高齢者への感染を防ぐため、帰省した場合でも感染防止対策や体調確認の徹底を求めている。

東京からの帰省自粛を改めて求めた福井県の杉本達治知事(4日、福井県庁)

東京からの帰省自粛を改めて求めた福井県の杉本達治知事(4日、福井県庁)

福井県の杉本達治知事は4日の記者会見で「東京からの帰省を自粛していただきたい」と強調した。直近1週間で10万人あたり2.5人以上の感染者が出ている千葉、埼玉、神奈川など首都圏の各県や、関西圏など「感染拡大注意地域」からの帰省も「慎重に判断を」とした。

杉本知事は「情においては帰省を考えることもあると思うが、感染拡大防止を優先していただきたい」と指摘。帰省した際には「マスクを外しているときなど、しっかりと感染防止策をとってほしい」と述べた。

山形県や山梨県も県内への帰省の是非を改めて考えるよう求めた。山形県の吉村美栄子知事は4日、「体調の悪い方は控えてほしい」として、県内の家族が体調確認を呼びかけることを要請。山梨県の長崎幸太郎知事も同日、「帰省自体を否定はしないが、家族に高齢者など重症化リスクの高い人がいる場合は慎重に検討してほしい。帰省をやめることも大きな方策だ」と強調した。

鳥取、島根、岡山、広島、山口の知事でつくる中国地方知事会は3日、お盆休みの帰省に関連する共同メッセージを採択。お盆時期の帰省について「もう一度家族と相談して」と、慎重な判断を求めた。

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