GoToトラベルで「旅行に行きたい」18% 民間調査

新型コロナ
サービス・食品
2020/8/4 16:00

地域や企業のブランドを調査するブランド総合研究所(東京・港)は7月下旬に始まった国の観光需要喚起策「GoToトラベル」に関する意識調査をまとめた。キャンペーンを利用して旅行に行きたいとの回答は18%にとどまり、「行きたいと思わない」が51%と過半を占めた。

新型コロナウイルスの感染拡大が収まれば旅行を検討したいとの回答は29%だった。この選択肢を選んだ回答者を年代別にみると、60代以上が35%で、20代(24%)に比べて5割多かった。同研究所は「GoToトラベルへの参加の前に、新型コロナ感染症の収束を優先する考えが強い」と分析した。

旅行の予定がある人を対象に行き先を聞いたところ、中部が29%で最も多く、近畿が25%で続いた。感染が収まったら行きたい旅行先は北海道が34%と最多だった。旅行をする場合でも居住地の域内になっている現状が浮かんだ。キャンペーン対象外となった東京については、旅行の予定がある人は6%、感染が収まったら行きたい旅行先では7%といずれも最下位だった。

調査は7月17日~21日にネットで実施し、有効回答数は1万979人だった。

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