東京都世田谷区、PCR検査拡充へ大型検査機器導入

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2020/8/4 15:17

東京都世田谷区の保坂展人区長は4日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けたPCR検査の拡充に向けて、大型検査機器を導入する方針を示した。同区は現在1日当たり約300件の検査能力を持つ。大型機器や新しい検査方式の導入で同2000~3000件への引き上げを目指す。

保坂氏は検査能力拡大を「なるべく早く実現したい」と強調した(4日、東京都千代田区)

保坂氏は検体の一部を数人分混ぜて検査する「プール方式」を採用し、検査の時間短縮とコスト低減を目指す考えを示している。日本記者クラブでの記者会見で「大量に計測できる自動の機器を使うスケールメリットとプール方式で(検査能力の拡大を)実現する。安心して日常を送れる社会にしていく」と述べた。

大型機器の導入は区が地元医師会や研究機関などと連携して進める見通しだ。2000~3000件へ引き上げる時期については「なるべく早く実現したい」とした。国や東京都に対して、検査の拡充に必要な財政支援を求める考えも強調した。

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