【目を閉じると何も見えないのに目が回る】ロンベルグ徴候陽性って何!?

目を開けていると起こらないのに、目を閉じるとめまいを感じる。顔を洗うために眼を閉じると、とたんに体がよろける。視覚機能を失うとバランスを崩す、ロンベルグ徴候陽性についてまとめました。

更新日: 2014年01月24日

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この記事は私がまとめました

寝る時に目を閉じると当然何も見えないのにものすごく目が回るような感覚ってありませんか??

ベストアンサーに選ばれた回答
目を開けているとめまいは起こらないのに、目を閉じるとめまいを感じるのは、ロンベルグ現象陽性といいます。

洗面時に体がふらついて,体をかがめた前方に倒れかかってしまう現象です。これもロンベルグ徴候Romberg sign 陽性と同じとされています。

▽ロンベルグテスト

出典meddic.jp

ロンベルグテストとはドイツの神経内科医モーリッツ・ハインリッヒ・ロンベルグ(1795年 - 1873年)によって提唱されたものです

まず開眼した状態で両足をそろえつま先を閉じて立たせ、
身体が安定しているかどうかを見る、
 次に閉眼させて同じように身体の安定をみるテスト。

試験の基本的要領は次の通り。

1、被験者は手を体の側面に添え、開眼して足をそろえて立つ。
2、被験者が目を閉じ、そのまま実施者は一分間観察する。

この試験では、閉眼によって被験者が倒れることがあるため、倒れた際には受け止められるように、実施者は被験者のすぐ近くに立っておくことが望ましい。

ロンベルグ徴候が陽性であるとは、次の2点をどちらも満たすことをいう。

1、被験者は開眼していれば立てる。
2、被験者が閉眼すると倒れる。

▽ロンベルグ徴候が陽性だったら

Romberg陽性の場合は位置覚障害だけでなく前庭機能障害を表すとしています。

内耳にあり重力と直線加速度を司る感覚器官

人間は、大雑把に言うと、目、三半規管、脳の三者によって、体のバランスをとっています。
このうち、少なくとも二つが正常に働いていると、バランスをとることができますが、一つではバランスが取れなくなります。

目を閉じる、つまり三者のうちの「目」の機能をなくしたときにめまいが起こるのであれば、三半規管、もしくは脳のいずれかに問題があることがあります

▽日常でできる予防

生活のリズムを整える

食事はできるだけ決まった時間に3食とり、早寝早起きの習慣をつけて十分な睡眠時間をとるようにして、生活のリズムを整えましょう

アルコール、タバコを控える

タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、一酸化炭素は血液中の酸素を奪います。脳や内耳の血行が悪くなったり酸素不足になるとめまいが起きやすくなる

なかでもビタミンB12は神経の代謝を促す作用があり、めまいの治療薬にも使われています。レバー、豚肉、サンマ、アサリ、カキなどに多く含まれ、睡眠と覚醒のリズムを整える働きもあります。豚肉などに豊富に含まれるビタミンB1も、脳の働きを正常に保つ働きがありますので、めまいの予防に効果的です

▽病院で診察を受ける

グルグルと回るような激しいめまいや耳鳴りが起こる場合は耳鼻咽喉科、あるいは脳神経外科か神経内科を受診しましょう。最近では、専門のめまい外来を設けている病院もあります

ちなみに、めまいは、症状が落ち着いているときに受診された場合、検査で異常が出ることは少ないため、症状が消えないうちに受診する方が原因究明しやすくなります。

気になるのであれば、やはり一度きっちり診察してもらった方がいいと思います。

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