2020年8月3日 / 08:58 / 1日前

豪、自宅待機手当導入へ ビクトリア州は小売など営業制限

[シドニー/メルボルン 3日 ロイター] - オーストラリアのモリソン首相は3日、新型コロナウイルス関連の労働者支援策を発表した。病気休暇を使い果たし、なお隔離のため自宅待機を指示された労働者向けにパンデミック休暇手当を支給すると表明した。パンデミック休暇は2週間で1500豪ドルを支給する。

感染者急増を受けて非常事態宣言をしたビクトリア州は、さらなる制限措置を発表した。

前日、夜間外出禁止令を出したビクトリア州は、小売り、建設業、一部製造業などを5日から6週間、営業・業務を制限する。

食肉加工の操業を約3割縮小するほか、建設作業も縮小する。

スーパーマーケットの営業や、レストランのテイクアウトやデリバリーは継続するが、それ以外の小売り店は多くが休業する。

アンドリュース州首相は、休業などの影響を受ける企業に5000豪ドル(3570米ドル)支給すると述べた。学校は5日からオンライン授業になる。

同州で3日、新たに報告された感染者は429人、死者は13人。新たな感染者数は前日の671人から減少したが、死者は過去2番目の高水準だった。

隣接する州も対策を強化している。

ニュー・サウス・ウェールズ州は、屋内のあらゆる場所でマスク着用を強く推奨。南オーストラリア州は50人までとしていた家での集まりを10人までに厳格化した。

ニュージーランドのアーダーン首相は、オーストラリアでの感染拡大を受け、同国との往来自由化は無期延期との認識を示した。

首相は国内テレビに対し「検疫なしの旅行の条件として、市中感染が28日間ゼロというのがある」としオーストラリアがその条件が満たすのはかなり先になると述べた。

オーストラリアとニュージーランドは以前、両国間の往来が9月にも再開可能になるとの認識を示していた。

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