米国の新型コロナ流行は「新たな段階」 ホワイトハウス調整官

ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策調整官は、最初の流行が起きた今年3月から4月の時点よりも感染が広がっているとの認識を示した/Justin Sullivan/Getty Images

ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策調整官は、最初の流行が起きた今年3月から4月の時点よりも感染が広がっているとの認識を示した/Justin Sullivan/Getty Images

(CNN) 米ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策調整官、デボラ・バークス氏は2日、米国のウイルスとの闘いは新たな段階に入ったと述べ、最初の流行が起きた今年3月から4月の時点よりも感染が広がっていると指摘した。

バークス氏はCNNの番組の中で、「我々が現在目の当たりにしている状況は、3月や4月とは異なる。とてつもなく拡大し、都市部だけでなく地方にも到達している」と語り、国民に対してマスク着用や他人との距離をおくソーシャル・ディスタンシングなどの対策徹底を促した。

米疾病対策センター(CDC)が公表した新たな予測によると、米国内の死者は今月22日までに17万3000人を超える見通し。バークス氏は今後の死者数について、現在の流行の中心地となっている南部や西部の州による対策の維持や強化にかかっていると強調した。

連邦政府の対策を立て直すべき時なのかという質問に対しては、「連邦政府は5~6週間ほど前に、南部でこうした事態が起きたことを受けて立て直したと思う」と答えた。

しかし約6週間前、新型コロナ対策を率いるマイク・ペンス副大統領は米紙ウォール・ストリート・ジャーナルへの寄稿の中で、米国は「この闘いに勝利しつつある」との認識を示し、「第2波はない」と主張していた。

バークス氏の2日のインタビューでは、この主張には言及せず、各州がそれぞれ地域の状況や病院の現状に合わせた対策を講じる必要があると強調した。

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