［マニラ ３日 ロイター］ - フィリピン当局は２日、新型コロナウイルス感染拡大抑制のため、首都および近郊で４日からロックダウン（都市封鎖）を強化すると発表した。同国では感染者が１０万人を突破している。
ロケ大統領報道官は記者団に、ドゥテルテ大統領が１８日までの期間でマニラ市内およびラグナ、カビテ、ブラカンなどの州を対象に措置を講じることを承認したと述べた。
現在規制が緩和されている首都では、一部企業と公共輸送機関が閉鎖されるほか、移動制限のため労働許可証などの所持が義務化される。
フィリピンでは医師８万人と看護師１００万人が加入する８０の団体が、国はコロナとの戦いに敗北しているとして規制強化を求めていた。
２日に確認された感染者数は５０３２人で１日としてはこれまでで最多。累計では１０万３１８５人となった。死者は２０人増加して累計で２０５９人に達した。
同国は感染者数・死者数ともに、インドネシアに次いで東南アジア最悪のレベルとなっている。
