コロナで帰国叶わず 技能実習生ベトナム人カップルが挙式 北海道士別市
「日本の父」が晴れ舞台を用意しました。新型コロナウイルスの影響で、母国に帰れずにいたベトナム人カップルが、北海道士別市で結婚式を挙げ、永遠の愛を誓いました。
真っ白なベトナムの民族衣装、「アオザイ」に身を包み登場したのは、新郎のグエン・ハイ・ロンさんと、新婦のドアン・テイ・ゴック・フェンさん。士別市で開かれたベトナム人カップルの結婚式です。
(2人)
「とてもうれしいです」
実はこの2人、もともと日本で結婚式を挙げる予定ではありませんでした。士別市の農業法人で働く2人。新郎のグエンさんは、羊の飼育や農作業を担当。ドアンさんは事務などを任されています。2人は5年前に技能実習生として来日。去年婚約し、ことし5月にベトナムで結婚式を挙げる予定でした。しかし、新型コロナウイルスの影響で、帰国できず、式もあげられていませんでした。そこで、この会社の会長で、2人が「日本の父」と慕う今井裕さんが士別での結婚式を提案したのです。
(2人が働く会社の会長 今井裕さん)
「(日本での結婚式を)2人の両親も喜んでくれていて、戻れないなら仕方ないねって。日本のお父さんも頑張りますから」
結婚式にはもう1組のベトナム人カップルも参加。感染対策のため屋外にテントを立てて式が催されました。さらに、ベトナムにいるお互いの両親もリモートで参加し、画面の向こうには親戚一同が集まりました。
(グエン・ハイ・ロンさん ドアン・テイ・ゴック・フェンさん)
「けんかにならないように、毎日幸せになりたいです」
母国から遠く離れた北海道で永遠の愛を誓った2人。第2の故郷で挙げた結婚式は、一生の思い出となりました。
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