大阪府の吉村知事は、うがい薬を使った「うがい」が、新型コロナウイルスの重症化を防ぐ可能性があると発表しました。

【大阪府・吉村洋文知事】

「嘘みたいな本当の話、嘘みたいな真面目な話をこれからさせていただきたい。皆さんもよく知っているうがい薬を使ってうがいすることによって、コロナの陽性者が減っていく、効くのではないかという研究が出ました」

大阪府が医療機関と行った研究によると、宿泊療養中の軽症者41人のうち、1日4回ポビドンヨードの入ったうがい薬でうがいをした人が、うがいをしていない人よりウイルス量が減ったということです。

研究を行った大阪はびきの医療センターの松山センター長によると、新型コロナウイルスは唾液の中に多く含まれるのが特徴で、唾液が発生する舌の周りを殺菌することが効果的だとみられています。

【大阪はびきの医療センター・松山晃文次世代創薬創生センター長】

「4ミリリットルのポピドンヨード液を60ミリリットルの水で薄めます。下に向いて、ぷくぷくして、舌の周りにポビドンの液を塗りたくるように。ペッと吐いたあとは2回目(上を向き)ガラガラガラガラ、ペッと」

ただ、この研究は軽症者が対象だということです。

【吉村知事】

「人工呼吸器・酸素マスクつけていても、うがいはできない。そこにいくまでの軽症の段階で、中等症や重症に行くのをできるだけ抑えていきたい。大阪における市中感染をできるだけ抑えていたい。府民の皆さんへのお願い。このポビドンヨード、代表的なのはイソジンですけれども、こういったうがい薬を8月20日まで集中的に是非うがいを励行してもらいたい」

吉村知事は、特に風邪に似た症状がある人とその家族、接待を伴う飲食店の従業員、医療・介護従事者にうがいを行ってほしいと訴えました。

【吉村知事】

「普通に薬局に行ったらどこでも売ってるものですから、誰かが買い占めるとすぐ無くなっちゃうので。買占めは控えてもらいたい」

私たちにとって身近な「うがい薬」が、コロナウイルスとの戦いの光明となるでしょうか。