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第41回全日本女子学生 囲碁選手権で優勝!
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ささこ・りさ
1986年神奈川県生まれ。藤村女子高校卒業。教育学部3年。2004年全日本学生囲碁本因坊4位、全日本女子学生選手権3位。2005年春期関東学生囲碁大学対抗リーグで早大主将として全勝。第41回全日本女子学生囲碁選手権で優勝。趣味はトランポリン、読書、アクセサリー作り。 |
物心ついたころには、もう囲碁を打っていた。周囲の話によれば、4、5歳のころに祖母が囲碁を打つ姿を見て、「やってみたい」と言ったのがきっかけだったとか。小学校2年生から約10年間、囲碁の名門「緑星学園」に通った。「昔は今よりも負けず嫌いだったので、負けないように頑張りました。友だちと一緒に勉強するのが楽しかったですね」。そう、当時を振り返ってほほ笑む。
プロ棋士を目指し、文字通り囲碁漬けの毎日。しかし、大学に入ってそんな自分の気持ちに変化が生じたと笹子さんは語る。「囲碁ばかりをやっていて、視野が狭かったと気付いたんです。遊んでいる時間がなかったので遊ぶ楽しさが分からなかったのですが、大学に入ってこういう世界があったんだと知りました」。遊ぶことで視野が広がり、逆にそれが囲碁にも良い影響を与えた。勝負に重点を置き過ぎ、楽しむことを忘れていたが、今は「ここをこう打ったらどうだろう」と遊びも含めて考えられる。「私自身はあまり実感がないのですが、大学2年の春に、先輩に『だいぶ強くなったね』と言われて。今までの10分の1も勉強していなかったので、やはりそこらへんの影響があるのではないかと思います」
「囲碁会」に所属する傍ら、大学2年から「トランポリン同好会」にも入った。運動不足解消のために始めたのだが、おかげで「大学生活が締まった」という。「初心者なのでうまくなりたくて努力しています。囲碁でそこまで勝負をしなくなった分、新しい目標ができて良かった」。昨年は週に5日練習があった。囲碁に、トランポリンに、充実した毎日だ。
今ではプロ棋士を目指していないが、それでも囲碁は続けていく。「100年後、200年後に私の記録を見た人に、『こんな碁を打った人がいたんだ、この人と対戦してみたい』と思ってもらえることができたらとても嬉しいです」。大学に入って新しく開けた世界。その中でもとどまることなく、更なる可能性を切り開いていこうとする。「もちろん、トランポリンもこれからガンガン頑張っていきますよ!」。柔らかい雰囲気と凛々しい瞳が魅力的な笹子さん。これからも自分を磨きながら前へ進み続けていくことだろう。
(2006年5月25日掲載)
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