人物紹介③
すみません、人物紹介をまとめるだけで精一杯でした……興味がある人だけ読んでください。
しかし、第3章こんだけ長かった割にマトモに名前出てる人すごく少ないというね……しかも、半分近く故人ってどういうことなの?
今回も例によって全登場人物を網羅している訳ではありませんが、要望があれば追加します。
ランツィオ・リョホーセン
年齢:16歳
外見:褐色の肌に鳶色の瞳、長い黒髪をポニーテールにしたワイルド系美少女
リョホーセン帝国の第四皇女にして、近接戦闘においては兄弟の中で皇太子であるイェンクーに次ぐ実力者。その実力故に帝位継承権は皇女の中では一番上の12位だが、本人は帝位に欠片も興味がない。むしろ皇女という肩書すら邪魔だと思っている節すらある、皇帝家一のお転婆娘。その性格と権力への無関心さから、派閥関係なくどの兄弟とも割と仲が良く、なんだかんだで皇帝もランツィオには甘かったりする。
ずっと自分と対等な友人というものに憧れており、王国の高位貴族であり聖女でもある梨沙に特攻をかます。そして一目惚れする(百合的な意味ではなく)。その後は押せ押せで梨沙を陥落させ、見事梨沙の異世界初の友人の座を勝ち取った。
皇女という立場上、普段から侍女に入浴や着替えを手伝ってもらっているせいもあり、元々同性との距離感が割と近いが、友人相手だとそれに輪をかけてスキンシップが多くなる模様。大迷宮攻略後は、意味もなく背後から抱きついたりして梨沙を困惑させている。
現在は梨沙と共にリハビリを兼ねて帝国各地の遺跡巡りの最中。
リィシャン・ルービルテ(第3章で名前が出たので改めて紹介)
年齢:43歳
外見:包容力抜群なおば様
ルービルテ辺境候の第一夫人。元軍人で2男1女の母。梨沙にナハク・ベイロン討伐のお礼として秘術“三叉撃”の秘伝書と、付与触媒である宝石アブリシアを渡す。アブリシアはその後、《飛天剣・改》と《次元爆弾》の作成に利用された。梨沙に深く感謝しており、ナハク・ベイロンの死骸が軍事利用されないよう、地底に葬ることを了承した。
現在はルービルテ辺境候領領都にて領内の復興に尽力している。
アメリ
年齢:20代後半から30代前半くらい?(梨沙の見立て)
外見:黒褐色の肌に緑色の瞳、ざんばらに切られた金褐色の髪を持つクール系美女
梨沙がルービルテ辺境候領領都で遭遇した前世持ちの女性。前世はアメリカ人だったらしい。力に目覚めた際に謎の変色現象が起こり、前世の色彩を蘇らせた結果、王国民でありながら黒人のような肌の色をしている。梨沙と同じ前世持ちである以上、強力な神術師であると思われるが、精神系神術を扱うということ以外は、その保有神力量含めて実力は未知数。
梨沙の素性と旅の目的を聞き出した後、3カ月後に再会することを約束する。また、その際に地球に還る方法が書かれていると思われる書物を渡すと告げた。
現在の居場所は不明。
ケイナス・ロガロ
年齢:12歳
ロガロ子爵家の長男。街道で、賊に扮した刺客に襲われているところを梨沙とランツィオに救われる。ロガロ子爵家は非神術師の家系であり、刺客は以前金銭トラブルがあったイジド侯爵家からのものだったらしい……が、それはともかくとして、本人は刺客から助けてくれた謎の美少女のことが気になって仕方ない様子。
現在は無事に自領に戻っている。
ガヌノフ
年齢:78歳
外見:小柄ながらガッチリとした体格の偏屈そうな老人
60年前に行われた、帝国によるヴァレントの大迷宮攻略作戦に従軍した元帝国軍兵士。現在は大迷宮の案内人として、地図や情報の売買を行っている。ランツィオとは顔見知りで、梨沙とランツィオが大迷宮を攻略するにあたって大迷宮の基礎知識を授けた。
2人から大迷宮を攻略したことを知らされた後、そのことをかつて大迷宮に消えた仲間の墓前に報告すると、間もなく眠るようにこの世を去った。
真光教団の3人組
男2人、女1人の3人組。ルービルテ辺境候の屋敷に侵入し、ズィーリン・フォーベル率いる帝国騎士第3部隊諸共、神器《パスパタ》を持ち去った。しかし、それが使い捨ての複製品であることには気付いていない模様。
現在は、ゾレフと呼ばれた神術師以外は王国にいる……?
帝国騎士第3部隊所属の騎士3名(故人)
ルービルテ辺境候領領都の廃屋で少女を襲おうとしていたところ、その場を目撃したアメリに殺される。その内の1人は過激な神権派として知られるボレーヌ伯爵家の次男だった。
聖人ヴァレント(故人)
冒険王とも呼ばれ、かつて多くの聖人の遺跡を発見、探索した聖人。老衰で冒険が出来ない体になってからは、神術の触媒となる鉱石が大量に埋蔵されていたギギム鉱山を大迷宮へと改造し、自分が発見したお宝や神器、史料をそこに全て封じ込めた。そして最後の仕上げとして自らを害獣に喰わせて死んだ、およそ聖人という肩書に相応しくない狂気の人である。
ボーディン・メグチッド伯爵(故人)
セリアとナキアの母であるフィール・レーヴェンの父であり、一応今世の梨沙の母方の祖父に当たる人物。精神系神術で気に入った女性を洗脳しては屋敷に囲い、神術と薬物で人形にして弄んでいた。その結果腹違いの子供が多く生まれたが、その子供もフィールと現メグチッド伯爵であるその弟を除いて処分された。今から20年前、真光教団によって暗殺されたとされていたが、実際は彼らに協力したフィールの手によって惨殺されたらしい。
ギャロット・ジェルマン(故人)
“暴風の聖人”と称された戦闘系の聖人。後のセナト=ラ・ゼディウスであるゼディウス種の特異個体に喰われて死亡。その能力は幻獣化したセナト=ラ・ゼディウスに引き継がれた。
エレナ・フェンデル(故人)
ギャロット・ジェルマンの婚約者であった伯爵令嬢。後のセナト=ラ・ゼディウスであるゼディウス種の特異個体に攫われて死亡したとされている。
害獣
セナト=ラ・ゼディウス
特別指定災害種の翼竜であり、“天征竜”と称される史上最強の幻獣。だがその正体は、七大神器の1つである《エルブラムスの天秤》をその身に宿す神獣。
外見は4枚の翼を持つ漆黒の飛竜……なのだが、四肢が翼竜にしては異様に発達しているため、どちらかと言うと竜頭の悪魔と言った方が相応しい外見をしている。聖人ギャロット・ジェルマンから奪った風属性超級神術に加え、原初の御業に匹敵する威力を持った金色の雷を操る。かつて時の国王、皇帝、聖女王、聖杯公らによって撃退され、それ以来姿を消していたが、突如帝国に戻る途中の梨沙を襲撃した。
ヴァレント=ラ・ウェヌエ
聖人ヴァレントが大迷宮の最後の番人として作り上げた、七大神器の1つ《マヌテイオスの燭台》を取り込んだ神獣。外見は四肢の生えた透明な深海魚。竜種ではないものの、異常な耐久力と敏捷性、必殺の攻撃力を備えていた。退化した目の代わりに聖人ヴァレントから受け継いだ探知系の神術を使い、原初の御業に匹敵する威力を持った紫色の炎を吹く。弱体化された満身創痍の状態でなおランツィオに致命傷を負わせるも、最後は最奥の宮でその名を知った梨沙の精神系神術で動きを縛られ、止めを刺された。
帝国に戻る途中で梨沙が遭遇した白銀色の鳥。梨沙とドッグファイトやチキンレースをやった結果、なぜか梨沙に1本尾羽をくれた。梨沙曰く、霊鳥というより番長。実は彼こそが梨沙の異世界初の友達なんじゃないか説があるが、その正体は霊鳥シュブファルナスの王種であり、七大神器の1つ《ケルケイオスの扇》は、その尾羽を束ねて作られたものだったりする。
ホン
赤飛馬の王種である、ランツィオの愛馬。ただし、6本の足に加えて額から角まで生えているため、馬と言えるかは甚だ微妙。初対面の梨沙を舐めた結果、上下関係を骨身に叩き込まれた。
テイゴナ種
非常に賢い猿型の害獣。普段は人間を襲うことは少ないが、発情期の興奮した状態ではその限りではない。ケイナス・ロガロを襲撃した刺客の策により、群れで梨沙達に襲い掛かって来た。その中には群れの長である王種も交じっていたが、ランツィオと一騎打ちをすると思いきや、梨沙の容赦ない一撃で瞬殺された。南無。
ギギムレディム
大迷宮内に生息していた、通称ネジ虫。螺旋状に鋭い突起が生えた灰色の外殻に鋭い尻尾、閉じると円錐状になる長い牙を持った謎生物。土の中を回転しながら掘り進み、地面の振動で獲物を感知すると、土の中から飛び出して獲物にかじりつくという生態を持つ。
幻獣化ギギムレディム
聖人ヴァレントによって作られた大迷宮の中ボス。巨大化した体のあちこちに神術を込めた鉱石が埋め込まれていたが、実はその内の1つに精神系神術が込められており、その行動を縛っていた。梨沙とランツィオに追い詰められて逃げ出したのも、実は赤い大剣の斬撃でその鉱石が破壊され、洗脳が解けたからだったりする。そうして「こんな化け物共と一緒にいられるか! 俺は巣穴に戻るぞ!」と逃げた先でヴァレント=ラ・ウェヌエと遭遇し、上手に焼かれた上でもぐもぐされた。南無。