ふわり、ふわりと、光が踊る。
光の羽が、飛ぶ。
やさしい光が世界を、包む。
明日を、照らす。
厚み0.35mm、5gという軽さ、かつてないほどフレキシブルに折り曲げることができる次世代のあかり、有機EL照明。コニカミノルタは脈々と受け継いできたフィルムの技術を活かして、次世代照明のマスターピースとなるフレキシブル有機EL照明を作り上げました。コニカミノルタの照明ブランド「Symfos」のひとつとして展開されています。
このフレキシブル有機EL照明は、照明を利用したデザインの自由度を高め、可能性を押し広げる次世代のあかり。これを使って光の羽を表現したインスタレーションが「Habataki」です。薄い、軽い、フレキシブルという特徴をみごとに表しています。
今回は特別に、そのHabatakiが見せる印象的な曲線美をより際立たせるため、飛び立つ鳥の巣をイメージする生け花を添えました。このお花は柴山古流・緑山流の久芳太樹さんに手がけていただいたもの。
秋色なツルウメモドキ、ツノナス(フォックスフェイス)、フウセントウワタ、グロリオサが入り交じる地表から、色とりどりの「Habataki」が次世代へと飛び立っていく様子が見えるでしょうか。
これまでには見られなかった「Habataki」と生け花によるコラボレーションです。
低消費電力で効率もいいから低発熱。フレキシブルだから曲面照明も簡単に作れます。発光体となる有機層の厚さはたったの数百ナノメートル。髪の毛の1000分の1以下という薄さです。
150mm×60mmのパネルの質量がたったの5gという軽さにも驚きます。天井全体を光らせるにしても取り扱い、施行がぐっと楽になるでしょう。
白熱灯、LEDなどの電球は点光源、蛍光灯は線光源ですが、有機EL照明は面光源。照らされたときの肌感覚は間接照明の光と同じで、やさしいもの。光が回り込むから影も出にくく、目にもやさしいんです。この灯りでブツ撮りしたら撮影が捗るはず。
アートの世界でも新たな変化が起きるはず。ゆらゆらと揺れ続け、波を打ち続けるライトと合わせたインタラクティヴな作品展示とか楽しそうですよね。照明が変われば家造りも変わります。いえ、有機EL照明の軽さ・薄さならば、車のルームランプも屋外の誘導灯も変わります。光るチラシというのも夢ではなくなります。
壁や天井全体が仄かに光るSF世界のような照明。いま、そのデヴァイスが現実にやってきました。世界をちょっと変えるかもしれないコニカミノルタのフレキシブル有機EL照明。未来を体感したい方は、注目すべきでしょう。
image: Japan Photography
source: コニカミノルタ
(執筆:武者良太、生花協力:久芳太樹)