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少女が旅立ったその後で 作者:燦々SUN

第2章

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人物紹介②

例によって全登場人物を網羅している訳ではありません。リクエストがあれば情報は追加します。

リョホーセン帝国帝都




ツァオレン・リョホーセン

年齢:21歳

外見:切れ長の黒目と長い黒髪、それと対称的な白皙を持つ中性的な美男子

 リョホーセン帝国第一皇子、ただし妾腹。精神系神術極特化型という希少な適性を持ち、精神系魔属性神術の使い手としては当代トップクラスを実力を持つ。それ故“魔皇子”などという二つ名で呼ばれることも。代わりに他の属性はからっきしで、精々下級神術までしか使えない。

 妾腹で洗脳能力を持った第一皇子とくれば、帝位簒奪を狙っているフラグがビンビン立っているが、本人にその気は全くない。むしろそういった邪推をされることを恐れて早々に帝位継承権を返上して、暗殺フラグは潰してある。将来は弟であるイェンクーの補佐官になる予定。……いや、現時点でもうそうなってるか。

 実は既婚者。神術師の一夫多妻が推奨されている帝国では珍しく、妻は正妃1人だけ。皇子妃候補が集まった際、「私は帝城内での地位は低く、贅沢な暮らしはさせてやれない。また、妾腹で精神系という忌み嫌われる適性を持っている。この血を継いだ子に苦労はさせたくないから、子供を作る気もない。それでもいいという者だけ残れ」と告げ、1人だけ残った子爵家令嬢をそのまま娶った。夫婦仲は極めて良好。良好過ぎて子供は作らないという誓いが年々揺らいでいるのはご愛嬌。末永くお幸せに。

 現在はイェンクーと共にルービルテ辺境候領で害獣の掃討中。



イェンクー・リョホーセン

年齢:20歳

外見:短く刈り込まれた黒髪に三白眼気味の鋭い黒目、野性的な容姿の細マッチョ

 リョホーセン帝国第二皇子にして皇太子。現皇帝の正妃の第一子であり、近接戦闘特化型という典型的な皇族の戦闘神術師。兄のツァオレンと正反対に皇帝になるべくして生まれた皇子。ただし脳筋。一応近接戦闘では当代トップクラスの実力者で、“崩天牙戟”と帝国最強の盾を装備した場合の戦闘力は、大陸でも5本の指に入る。それにしても脳筋。

 皇太子であり、とっくに成人しているがまだ未婚。皇太子妃候補はたくさんおり、それなりに遊んでもいるが、結婚となるといまいちピンと来る女性がいないらしい。いい加減結婚するよう周囲にせっつかれているが本人はのんびりしたもの。だが皇太子妃候補達によると、そんな何物にも縛られない自由なところもまた魅力らしい。本当に世の中間違っている。

 現在は2頭の牙竜の死骸の上で「ったどーー!!」ってやってる。



皇子兄弟の側近

 セリア・レーヴェン捕縛作戦に同行した6名の精鋭神術師。出立時は帝国のエリートとして自信に満ち溢れていたが、ブチギレた梨沙に格の違いを見せつけられ、ルービルテ辺境候領での害獣掃討では皇子兄弟に全く付いて行けずに脱落し、プライドは粉々に砕け散った。

 現在はルービルテ辺境候領領都に戻って神力の回復中。



黒鋼の傭兵団

 元は帝国で活動していた傭兵団とは名ばかりのならず者集団。現皇帝によって雇われ、帝国の裏の仕事をこなすようになったが、要するに後腐れなく使い捨てられる駒でしかない。セリア・レーヴェン捕縛作戦に精鋭100名が同行したが、その所業が梨沙の逆鱗に触れ、変則だるまにされる。一応治療はされたが、心と股間に負った傷は放置された。

 現在は股間に更なる負荷を与えつつ、頑張って帝都を目指している最中。



ズィーリン・フォーベル

年齢:32歳

外見:…大変個性的なお顔

 フォーベル伯爵家の5男。神術師としての技量は中級神術師だが、剣の腕と無言詠唱というほとんど使い手がいない特殊技術を磨き、現在の地位まで上り詰めた。部下からはそれなりに慕われているが、女性からは全くモテない。5男であるせいで実家のコネも使えず、この歳でまだ未婚。帝国の神術師なら誰もがハーレムを作れると思ったら大間違い。強く生きろ。

 現在はルービルテ辺境候夫妻と共に害獣討伐に参加し、女性って怖いと思っている。



とある帝国騎士

 帝国騎士第3部隊所属の騎士。1つの話で視点を担当したくせに名前を与えられていない哀れな人。ズィーリンに命じられて相方と共にナハク・ベイロンの偵察に向かうも、本人は逃げる気満々だった。

 現在はジンルービルテ辺境候夫妻と共に害獣討伐に参加し、遠い目をしてる。



ジン

 帝国騎士第3部隊所属の騎士で、風属性中級神術師。ズィーリンに命じられて相方と共にナハク・ベイロンの偵察に向かい、そこで図らずも梨沙の超級神術の目撃者となる。

 現在もその監視を続けており、常識を超えた神の御業に胸を熱くさせている。



帝国騎士第3部隊

 皇子兄弟と合流して、帝都まで要人護送を手伝うだけの簡単なお仕事…のはずが、いつの間にやら最前線に放り込まれて害獣の群れ相手に戦わされている哀れな人達。しかも追加で給金なんて支払われない。だってそもそも正式な任務じゃないもの。それでも気にしない。だって彼らは騎士だから。帝国民の笑顔の為ならこの程度のことへっちゃらさ☆

 …とまあ現在、部隊の半数以上がこんなおかしなテンションになっている。






ルービルテ辺境候領




ワンジー・ルービルテ

年齢:46歳

外見:筋骨隆々なワイルドなおじ様

 ルービルテ辺境候領領主。帝国貴族にしては珍しく、人情に厚い高潔な貴族であり、武人。元は軍属神術師として平民に混じって各地で活躍していた。爵位継承の際に、軍で部下であった3人の軍属神術師の女性を娶った。今は3人の妻と7人の子供達に囲まれて幸せいっぱい。末永く爆発しろ。

 現在は妻達と共に害獣討伐に奔走している…はずが、妻達が優秀過ぎて手持ち無沙汰になっている。



ルービルテ辺境候夫人達

 ルービルテ辺境候の3人の妻。普段は貴族然とした振る舞いをしているが、元軍人のため、戦場に出ると血が騒いでしまう。近接戦闘型神術師である夫に対して、3人は遠隔範囲型中級神術師。3人の阿吽の呼吸で放たれる連携技はかなりの練度であり、1人1人の消耗を抑えつつ、上級神術に匹敵する威力を発揮する。

 現在は領都周辺でヒャッハー……非常に張り切って害獣討伐を行っている。



ルービルテ辺境候の子供達

 4男3女の子供達。長男は24歳で既婚者。それに対して末娘は7歳のお転婆姫。ルービルテ辺境候頑張ったな、ナニがとは言わんが。

 現在はルービルテ辺境候領の隣の領に避難中。



カロクン村の自警団員

 猿型の害獣と戦闘中、救援に来た梨沙と遭遇する。家族構成は母と妹。父は元自警団団長で、ずっと前に村を守って戦死している。長年想いを寄せている幼馴染がいるが、まだ告白出来ていない。まあ死亡フラグは梨沙が潰してくれたから、頑張れば恋は実るんじゃない?知らんけど。

 現在は戦闘とは無関係に負った足の捻挫を、呆れ顔の幼馴染に手当てされている。



ブクイーの町駐在軍軍団長

 翼竜の群れと戦闘中、救援に来た梨沙と遭遇する。自身は近接型中級神術師で、空を飛ぶ翼竜相手には手も足も出なかった。梨沙が持っていた剣の正体に薄々感づいていたが、聖剣ゼクセリアが行方不明となっている神器の代表格であるため、自分でその予想を否定した。

 現在は翼竜の死体の処理を指揮しつつ、周辺警備を続行中。



フラウクン村の農夫

 害虫の群れに襲撃された村を眺めている最中に救援に来た梨沙を目撃する。5歳の娘がいるが、妻は娘を生んで間もなく亡くしている。

 現在は「村長…お祈り長くね?いつまでやってればいいんだ!?」ってなってる。



キレクン村の村娘

 害獣との戦闘で瀕死の重傷を負った父親の看病中、救援に来た梨沙と遭遇する。彼女の目には梨沙が本物の神の使いのように見えていた。つまり信者確定。

 現在は回復した父親と共に亡くなった村人の葬儀中。



ルービルテ辺境候領領軍部隊長

 経験豊富な老兵。牙竜のつがいに追われている最中、害獣掃討中の皇子兄弟と遭遇する。イェンクーと牙竜の戦いを見て、何気に一番テンション上がってた人。

 現在は他の場所で害獣討伐を続行中。








ファルゼン王国王都




ジーク・ファルゼン

年齢:7歳

外見:金髪碧眼のショタ天使

 ファルゼン王国第二王子。まだ7歳だが、将来優秀な神術師になることと美男子になることは確定事項。ジークが生まれる前に兄であるハロルドが立太子したため、下手に権力争いになることもなく、兄弟仲は極めて良好。セリアに関しては、特に偏見を持つこともなく、未来の義姉として慕っていた。しかし、実際に会話したことは数えるほどしかない。

 現在は王宮で、日に日にやつれている兄を心配している。



アムナール

 真光教団の幹部であり、“早撃ち”の二つ名を持つそれなりに名の知れた一極特化型の固有神術師。とある貴族を暗殺しようとして部下共々返り討ちに遭う。

 現在は首だけが凍らされてその貴族の元にある。






バルテル辺境伯領国境の町ローデント




ローラン

年齢:42歳

外見:茶髪の中肉中背の優男。ただし脱ぐとスゴイ。

 虹の傭兵団チーム“浅黄”のリーダー。武器は弓矢で、チームの後方から全体を見渡す指揮役。アヴォロゲリアスの群れの襲撃を受けたカロントの町に向かったのだが、到着した時には既に梨沙の手によって群れは全滅しており、旧知の仲であるロイの依頼で梨沙の依頼を受けるべくローデントの町にとんぼ返りした。

 人生経験豊富で、悩む梨沙にアドバイスをした。作中トップクラスの人格者。梨沙の巻き添えで黒鋼の傭兵団に襲撃され、そのことを気に病んだ梨沙に神具の剣をプレゼントされる。しかし、それを鑑定してもらったところ、とんでもない金額を提示されてチーム一同白眼を剥くことになった。

 現在はローデントで装備の新調中。



ロッド

年齢:35歳

外見:黒髪短髪の強面ゴリマッチョ

 虹の傭兵団チーム“浅黄”の前衛。武器は両手持ちの剣。双子の兄で、見掛けに寄らずビビり。梨沙の戦いにビビり、梨沙にもらった神具の剣の値段にビビり、内心手放したいと思っている。

 現在はローデントで装備の新調中。



チャド

年齢:35歳

外見:黒髪短髪の強面ゴリマッチョ

 虹の傭兵団チーム“浅黄”の前衛。武器は両手持ちの剣。双子の弟で、

 ~ 以下同上 ~



ディーン

年齢:38歳

外見:赤髪で癖っ毛の強面ゴリマッチョ

 虹の傭兵団チーム“浅黄”の前衛にして盾役。装備は大盾。影が薄い人。

 現在はローデントで装備の新調中。



ゲイブ

年齢:40歳

外見:金髪坊主の強面ゴリマッチョ

 虹の傭兵団チーム“浅黄”の中衛。装備は槍。

 ~ 以下同上 ~






害獣




ネルウェル種

 ハイエナ型の害獣。20体以上の群れで獲物を襲う、危険度は高くないがそれなりに厄介な害獣。国外に出たチーム“浅黄”を襲撃するも、虫の居所が悪かった梨沙に瞬殺された。



ルードベイロン

 蛇に足が生えたような外見の鱗竜種。視力は低いが、代わりに空気や地面の振動に敏感であり、それらを元に獲物を補足する。少し憶病な性質で、自分より大きい相手だと真っ先に逃げる。上顎から生える2本の牙から電撃を放ち、それで獲物を麻痺させて丸呑みにする。



ナハク・ベイロン

 ルードベイロンが異常成長した個体であり、特別指定災害種。通常成体でも全長20m程度のルードベイロンだが、この個体は長い年月を掛けて全長1km以上にまで成長していた。最上級神術でも破壊不能な硬度の鱗を持ち、風属性最上級神術をも上回る威力の咆哮を放つ。立てば災厄、座れば地震、歩く姿は最終戦争。大火山カグロフェナクの火山噴火を察知して北上するも、梨沙に討伐される。






前世(年齢は梨沙死亡時のもの)




橘春彦

年齢:17歳

 更科家の隣に住む橘家の長男。梨沙のことがずっと好きだった。普通、美少女(自覚無し)なせいでよく男子に絡まれる人見知りな幼馴染とくればヒーローがおとこを見せるイベントが発生しそうなものだが、既に最強のガーディアン(父と兄)がいたため、そんなイベントは起きなかった。むしろその2人を超えるために剣道を始め、全国クラスの実力者になった。ようやく思いを告げた途端、目の前で想い人(梨沙)が死ぬという不幸な人。



橘夏希

年齢:17歳

 更科家の隣に住む橘家の長女。梨沙の幼馴染で、数少ない親友。明るく元気なムードメーカーであると同時に滅茶苦茶厄介なトラブルメーカー。全国クラスの陸上選手だが重度のオタクで、学園で随一の腐女子力を持つ。オタクとしてはかなり雑食で、乙女ゲーだけでなくギャルゲーにも手を出す強者つわもの。梨沙が持っているオタク知識は全て彼女に吹き込まれたもの。



橘秋雄

年齢:16歳

 更科家の隣に住む橘家の次男。小学生の頃からの野球少年。夏希の起こすトラブルの最大の被害者。巻き込まれたって仕方ないじゃない、だって弟だもの。実は兄と同じで難儀な相手にずっと片思いしているが、そのことに薄々気付いているのは杏助だけ。



青木七海

年齢:17歳

 梨沙の親友であり、杏助の彼女。ちょっとしたお嬢様で、学園で随一の女子力と母性(物理)を持つ。身内の女性の癖が強過ぎて若干女性不信気味だった杏助を、半年掛けて陥落させた強者つわもの。夏希の影響でアブナイ性癖に目覚める。






その他




赤鬼さん

 梨沙がブチギレた際、梨沙の脳内に出現した謎の存在。梨沙本人は良心の化身である天使と悪心の化身である悪魔みたいに、自分自身の何らかの感情の化身ではないかと予想しているが、それにしては自由意志が強過ぎる気がするので内心首を傾げている。



チワワさん

 桃華の心に棲むナニか。桃華が中学1年の時、梨沙のクラスメートに対してブチギレた際に出現したらしい。梨沙死亡後は鳴りを潜めている。



羅刹様

 梨沙死亡後、約20年ぶりに目覚めたらしい。詳細は不明。

次回から第3章開始です。

最初はナキア視点とハロルド視点を2話ずつ入れます。

と言いつつ、作者短編書く気満々です。

しばらくは連載しつつ、短編も書くという感じになると思います。


次回のナキア視点は2時間後に更新します。

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