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少女が旅立ったその後で 作者:燦々SUN

第1章

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更科梨沙(セリア・レーヴェン)視点 1-④

 賑わう大通りを人を縫うように歩く。

 国境の町に来るのは初めてだが、ここは言ってみれば人類の生存圏の端なのにもかかわらず、予想以上に多くの人が住んでいて驚いた。


 私は、バルテル辺境伯領の国境の町、カロントに来ていた。


 レーヴェン侯爵領での戦闘訓練を経てから、私は“飛行”を使って一気にバルテル辺境伯領に入った。

 ちなみに“聖域結界”が冷気や風を遮断してくれたおかげで、飛行中もとても快適だった。

 途中で領内にある聖人の遺跡にも立ち寄ったのだが、こちらは完全に空振りだった。


 巨大な岩を積み上げて、その内部の空洞を住居にしているという、まるで秘密基地みたいな遺跡で、純粋な観光地としてなら楽しめたのだが、史料的価値はなかった。

 まあ国内で見付かった聖人や聖女が遺した史料は、全て王都の研究機関に送られているらしいので、ここに残っていないのも当然だろう。

 いずれは王都に戻ってそれらの史料を調べ直さなければならないが、今はまだ王都は私に対する捜査網が厳重に敷かれているだろう。ある程度ほとぼりが冷めるまでは王都に戻るつもりはない。

 アレキスの遺跡のように、碑文や壁画として例外的に残っているものがあるかも知れないので一応調べてみたのだが、今回の遺跡にそういったものはなかった。


 なので、そのままもう一っ飛びして、このカロントの町までやって来たのだ。


 このカロントの町は、南に害獣の領域、東に隣国リョホーセン帝国との国境がある。


 ちなみにファルゼン王国以外の5つの国は全て聖人によって作られた国家であり、王族たちはその聖人たちの子孫だ。

 彼らはファルゼン王国とは別に独自に“名奉じの儀”を行い、神術を使えるようになっている。といっても、国全体の神術師の数はファルゼン王国と比べるべくもないのだが。


 リョホーセン帝国も1800年ほど前に暴君リョホーセンによって作られた。

 暴君という呼称から分かるように、戦闘力は比類ないものだったがかなり横暴な性格だったらしい。

 最初はファルゼン王家に従って害獣の領域に侵攻し、次々と人類の生存圏を拡げて行ったのだが、そのあまりに横暴な振る舞いを王家に咎められると、自らが拡げた領土を国土とし、帝国として独立したという。

 最終的に王国に侵攻しようとし、付いて行けなくなった部下の1人に毒殺されるという何とも言えない最期を迎えたらしい。


 そんな人物を祖としているためか、リョホーセン帝国はかなり実力主義な国であり、血の気が多い人間が多い国だ。

 具体的には、皇帝自らファルゼン王国第1軍軍団長に模擬戦を申し込むくらいには。


 実際に以前参加したパーティであったことだ。たしかあの人()が第1軍軍団長に任命されて間もない頃だったはずだが、それを知った皇帝陛下が、腕を見てやると言って模擬戦を申し込んで来たのだ。

 王宮の中庭を使って軽く模擬戦をしたのだが、皇帝陛下の実力は凄まじいものだった。


 流石は暴君の血を引く者というべきか、身体強化系の神術を使ってあの人を軽く翻弄して見せた。

 一応あの人の顔を立ててくれたのだろう。模擬戦自体は引き分けという形になったが、本気でやっていれば皇帝陛下の圧勝だっただろう。

 え?私がどちらを応援したかって?聞くだけ野暮でしょ?


 まあそんな皇帝陛下が治める国だ。

 一応私も王太子の婚約者として一度訪れたことがあるが、活気があると言えば聞こえが良いが、悪く言ってしまえば野蛮な国民性が透けて見える国で、あまり好きになれなかった。


 という訳で、私は出来れば帝国には入りたくないし、今のところ入る予定もない。

 それに、私はここから西に向かって時計回りに人類の生存圏を一周するつもりなので、入るとしても帝国は一番最後になるだろう。


 まあそれはともかくとして、私が今どこに向かっているのかというと、この町の傭兵ギルドである。

 前にも言ったが、この世界には傭兵ギルドがあり、各国で害獣退治や貴重な素材の採集などを行っている。この国境の町になれば、国外に出てそういったことをやる傭兵が多くいるので、彼らから国外の遺跡に関して情報を得ようと考えたのだ。

 一応ここに来る途中で神術で探せないか試してみたのだが、無理だった。

 どうやら知らない場所を探すのは無理らしい。というか、効果にかかわらず発動対象が明確でないと、基本的に神術は発動しないらしい。

 となると、後はもう知っている人に聞くしかない。



 という訳で傭兵ギルドにやって来たのだが、見た感じは…何となく西部劇に出てくるような酒場を連想してしまった。

 いや、見た目もそうなんだけど、中からたくさんの男たちの野太い声が聞こえてくるのとかすごくそんな感じ。


 反射的に踵を返したくなったが、ぐっと堪えて前に進むと、意を決して木の扉を押し開けた。

 途端、男たちの声が一気に大きくなって耳に飛び込んで来た。

 それと同時に、何とも男臭い臭いと、酒と煙草の臭いが鼻を突く。


(“浄化結界”って悪臭は防いでくれないんだよね…まあ臭いは付かないはずだけど)


 そんな風に考えながら、カウンターに向かう。

 ギルドの中はまんま西部劇の酒場みたいだった。

 まあ武器や鎧を身に着けた傭兵が多くいるので、間取りはかなり広いし、テーブルの間隔も広めに開けられているが。


 一応“隠密”は発動させているのだが、それでもこの男だらけのギルドに小綺麗な格好をした娘が入ってきたせいか、結構注目されている。

 あちこちから向けられる視線を無視しながらカウンターに辿り着くと、受付の40代くらいに見えるおじさんに声を掛ける。

 …はい、おじさんでした。受付嬢とか普通にいませんでした。


「依頼を出したいのですけれど」


 はい、依頼です。別に傭兵になる気はありません。

 一応少し考えたけど、冷静にメリットとデメリットを秤にかけた結果、普通に依頼主として傭兵の力を借りることにしました。


 傭兵になるメリットは、同業者として国外に出る傭兵団に同行することで、依頼料を払わずに済むこと。

 更に、同業者になれば楽に情報収集が出来るかもしれないし、依頼をこなせばお金だって稼げる。


 じゃあ逆にデメリットは何かと言えば、ギルドに所属することによる様々なしがらみだ。

 基本的に傭兵は自由な存在だが、大きな町になればあの手この手で優秀な傭兵を囲い込もうとするらしい。まあこの世界はどの町でも害獣の脅威に晒されているのだから、これは当然のことだろう。

 それに私のような……まあ自分で言うのもなんだが、うら若い美少女がこんな男所帯に飛び込んだらどうなるかは容易に想像がつく。

 そもそも私は人見知りでコミュ力が低い。前世の修学旅行の班決めとかも、数少ない友人を全力で確保しに行っていたタイプだ。そんな私が、様々な派閥やグループが既に出来上がっているところに1人で飛び込んで、上手くやっていけるだろうか?いや、絶対無理だ!(断言)


 という訳で、それなら依頼主という立場で適切な距離感を保った状態で力を借りる方がいいと考えて、お忍びの貴族として依頼することにした。



 いや、そもそも神術師である私が傭兵になれるのかと思うかもしれないが、それは問題ない。

 なぜなら、傭兵ギルドには数は少ないが神術師が所属しているからだ。


 貴族の血を引く平民の中には、稀に“名奉じの儀”を経ずに神術が使えるようになる者がいる。しかし、彼らは一般的に“神術師”ではなく“呪術師”と呼ばれる。

 なぜかと言うと、貴族がそう呼ぶからだ。

 自分たちを神より奇跡を授けられた特権階級だと自負する貴族にとって、彼ら平民出身の神術師は不愉快以外の何ものでもない存在なのだろう。

 いわく、“外法を用いて神の奇跡を簒奪さんだつした外道の輩”だそうだ。アホかと。


 そんな彼らの中でも、世渡りが上手く運に恵まれた者は、貴族と養子縁組したり、使用人として雇われたりする者もいるが、多くは傭兵ギルドに所属してその庇護を受ける。

 野良のらの呪術師は貴族に命を狙われたりもするが、国家を超えて存在する傭兵ギルドに所属すれば、少なくとも迂闊うかつに手出しはされなくなるということだ。



「あんたお貴族様かい?それにしちゃあ供も連れてないみたいだが?」

「お忍びで依頼をしたいのです」


 そう言うと、受付のおじさんはピクリと片眉を上げてから、カウンターの下から用紙を取り出した。


「ここに依頼内容とあんたの名前、それに報酬額を書きな。あぁ、ギルドに払う依頼料は別料金だから、ここに書くのは依頼を受けた人間に対する報酬額だけでいいぞ。ギルドへの依頼料は報酬額の2割だ」


 渡された用紙に、言われた通りに依頼内容を書く。

 内容は“この町周辺の国外にある聖人または聖女が遺した遺跡への道案内(依頼人の秘密厳守、詮索無用)”だ。依頼人はサラと書く。

 そこまで書いたところで、報酬額について少し聞いてみた。


「あの…この依頼でしたらどのくらいが適正な報酬額になるのでしょうか?」

「うん?……ずいぶん変わった依頼だな。だが国外の遺跡まで行ける傭兵となるとかなり数は限られるぞ?それに道案内ってことは…あんたをそこに連れてけってことかい?」

「はい。これでも自分の身は自分で守れるくらいには強いので、護衛をしてもらう必要はありません」

「あんたがそう言っても、依頼を受ける側としちゃ依頼人に死なれるわけにはいかんのだから、どちらにせよ護衛という形になると思うぞ?」

「それはそうかもしれませんね。では一応護衛ということで。ただ、依頼人は神術師だということは明記しておいて下さい」

「まあそうなるか。それで…あーー…この依頼だと、まあクロード金貨で4枚ってところか?」


 …予想以上に高い。まあ命を懸ける仕事にしては安いというべきなのかもしれないが、この調子ではすぐに手持ちの金が尽きるだろう。

 しかし、ここで出し惜しみするわけにはいかない。おそらく傭兵ギルドは、国外の地理に関してはどの国家よりも正確な情報を持っている。

 一部とはいえ、そういった情報を得ようというのだから、これは必要経費だろう。

 お金については…また今度考えよう。


「分かりました。それで依頼を出します」

「そうか、じゃあ今日の相場はクロード金貨1枚がリオン銀貨50枚だから、依頼料も含めてクロード金貨4枚とリオン銀貨40枚だな」

「クロード金貨5枚でいいですか?」

「あいよ、じゃあリオン銀貨10枚だ。ところで依頼を受ける傭兵が決まるまではこの町にいるのかい?」

「はい、これから宿を取るつもりなのですが、どこかいい宿はありますか?」

「それならここの斜向かいにある宿にしな。そこなら依頼を受ける奴が現れたらすぐに連絡を入れられる」

「ありがとうございます。ではそうします」


 依頼の手続きを終えると、私は言われた通りの宿に部屋を取った。



* * * * * * *



 依頼について詳しいことが聞きたいという人間が現れたと連絡が来たのは、2日後のことだった。


 ギルドの職員に案内されて、ギルドの待合室に通される。

 そこには、5人組の男たちが待っていた。

 その中の30代半ばくらいの金髪で優男風の男が立ち上がって挨拶をして来た。


「初めまして。私たちは虹の傭兵団所属のチーム“くれない”です。私はリーダーのロイです。今回のご依頼について詳しい話を伺いたくてお呼び立てしました。どうぞよろしくお願いします」

「依頼人のサラです。皆様のお噂は伺っています。こちらこそよろしくお願いします」


 ロイさんと握手しつつ軽く頭を下げると、“紅”の皆さんが少し驚いたような気配がした。

 まあ自称貴族が平民に頭を下げれば驚くか。

 ちなみに、噂を聞いているというのはお世辞ではない。

 依頼を出してからこの町の優秀な傭兵について情報を集めたが、彼らの名前はどこで聞いても常に候補に挙げられた。


 元々、彼らが所属している虹の傭兵団は王国でもかなり有名だ。

 上から赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の順番でチーム名が決まっており、紫は駆け出しで、手練れになるほど上の色に変わっていくらしい。

 彼らは“紅”つまり、限りなく最上位の“赤”に近い実力者ということだ。

 そのことは、彼らの装備を見ても分かった。


(あれ…神具だよね?しかもかなり上等な)


 彼らと向かい合うように座りつつ、ロイさんの腰に差してある剣を観察する。

 一見普通の西洋剣に見えるが、そこに神力が宿っているのを確認する。


 この世界の武器用の神具となると、聖属性神術の“加護”や“浄化”が込められたものが一般的だ。

 神具が基本的に込められた神術の効果を発揮しっ放しである以上、他にほとんど選択肢がないというのもあるが、要するに“加護”で強度を上げ、“浄化”で血糊などが付着して切れ味が落ちるのを防ぐというのが一番無難だし、便利でもある。

 つまり、ある意味この世界には聖剣がありふれているということになる。まあ、本物の聖剣はまた別にあるのだが。

 神具の材料には、聖属性神術の触媒であるタンブライト鉱石から作られる聖鋼せいこうがよく使われると聞いた。ただ、神術の効果は時間経過で消えるので、ずっと使える訳ではないようだが。


 それにしても神具の剣に加え、自然な敬語、礼儀正しい態度、優男風に整った容姿と、ロイさんはそこらの傭兵とは全然違う感じがする。

 むしろきちんと正装すれば、貴族だと言われても信じてしまいそうだ。


 そんなことを考えていると、ロイさんが口を開いた。


「まずは仲間の紹介をさせて下さい。こちらがニック、チームの斥候役です」

「どうも~」


 30代前半くらいのひょろりと背の高い、茶髪で少し垂れ目気味な男性が軽い態度でひらひらと手を振って来る。

 そんな彼の態度にロイさんは苦笑いしつつ、申し訳なさそうに言った。


「すみません。うちの人間はあまり敬語が得意でない者も多くて…なるべく気を付けさせますので」

「構いません。素性を隠している相手に敬意を払えというのも難しいでしょう。無理にかしこまらなくてもいいですよ」


 そう言うと、今度は先程よりもはっきりと驚きの気配が漂って来た。

 今紹介されたニックさんなど、露骨に意外そうな顔をしている。


「あぁ~そう言って頂けると助かります。えっと続いて彼がデリク、チームの頼れる前衛です」

「よろしく頼む」


 40代半ばくらいの色黒でがっちりとした禿頭とくとうの大男が軽く頭を下げた。


「彼がバッカス、私と同じで前衛と中衛の両方をこなします」

「よろしく」


 20代後半くらいの中肉中背で金髪糸目の男性が軽く手を上げる。


 次に最後の1人を紹介する直前になって、ロイさんの視線がすっと鋭くなったのを感じた。


「そして最後に彼がリンデル、神術師です」

「よろしくお願いします」


 10代後半くらいだろうか?彼らの中で断トツで若い、茶髪で少し気弱そうな少年が頭を下げた。

 正直、あまり鍛えられてなさそうな彼が部屋にいた時点で少し不思議に思っていたのだが、紹介を聞いて納得した。

 同時に、ロイさんの視線が鋭くなった理由も。


「“はぐれ”の方でしたか。こちらこそよろしくお願いします」


 そう言うと、ロイさんの視線が和らいだ気がした。

 どうやらこの対応で正解だったらしい。


 傭兵ギルドにおいて、“呪術師”という呼称は禁句だ。傭兵ギルドでは彼らは“はぐれ神術師”と呼ばれる。

 恐らくロイさんは彼を紹介した際の私の反応を観察していたのだろう。

 もしかしたら、ここでの私の反応次第で依頼を受けるかどうか判断するつもりだったのかもしれない。

 まあ私は彼ら“はぐれ”に偏見はない。というか今の私も“はぐれ”みたいなものなのだから、なおさら彼らを嫌悪する理由がない。


「えっと、それで依頼の件なのですが、この周辺の国外にある遺跡への道案内でしたよね?」

「はい。私も神術師としてそれなりの腕がありますので、護衛はそれほど気にしないで大丈夫です」

「そうですか。この周辺となると2つの遺跡がありますが、両方行かれるおつもりですか?」


 これだ。

 王都で調べた情報では、この町周辺の遺跡は1つしかないことになっていた。

 やはり、傭兵ギルドに依頼したのは正解だったようだ。


「はい。どのくらい時間が掛かりますか?」

「そうですね。1つ目は馬で順調に行ければ1日半くらいで着きます。ただ、2つ目が森の中にありますので…森の入り口まで馬で駆けるとしても、1つ目の遺跡から3日は掛かりますね」

「そうですか」

「ちなみに確認なのですが、同行するのはサラ様お1人なのですよね?供などは?」

「サラで結構ですよ。供はいません。私1人です」

「…そうですか。ならスピード重視で行けばもう少し速く着くかもしれません。失礼ですが、馬などは?」

「あ~…連れて来ていないので、どこかで借りようかと」

「そう、ですか。いえ、何でしたら団の仲間が他にもいますので、こちらでお貸ししましょうか?」

「本当ですか?そうして頂けると助かります。…あっそれなら報酬額を…」

「いやいや結構です。クロード金貨4枚もあれば十分ですよ」




 それからいくつか打ち合わせをして、結局彼らが依頼を受けてくれることに決まった。

 明日の早朝に門に集合することにして、今日は一旦別れる。


 私は彼らと別れてから、旅に向けて軽く買い物をして、宿に戻った。

 翌早朝に出発なので、今日は早々に寝ることにする。


 一時的とはいえ、明日は旅立ってから初めての、仲間と一緒の旅となる。

 私はそのことに対する不安と、ほんの少しの高揚感を胸に眠りについた。


※梨沙の固有神術“空間転移”を“空間接続”に変更しました。そちらの方が特徴を捉えている気がしたので。


次回はロイ視点です。

何気に動いている梨沙を別視点で描くのは、ifストーリーの『死んだはずの娘が銀髪美少女になって帰って来た件』以来になります。

最近残念さが目立つ梨沙は、他の人にはどう見えているのでしょうか?


次回更新は、月曜日までにやる予定です。

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