新型コロナウイルス感染症の影響で生活に困窮する外国人留学生を支援するため、市民グループ主催の食品配布会が1日、宇都宮市内のカフェで開かれた。外国人の好みに合うよう、インディカ米や豆類などの詰め合わせを約30人に配った。
配布会は市民グループ「mogsoli(モクソリ)2020」が企画した。mogsoliは韓国語で「声」を意味する。グループ発起人の大友優子(おおともゆうこ)さんによると、知人のスリランカ人留学生から感染症拡大により仕事を失い、生活に困っているという話を聞き、支援を決めた。
同市内のインド料理店や青果店などの協力を得て、インディカ米や野菜などのほか、イスラム教の戒律に沿ったハラール食のラーメンを用意した。インターネットを通じて食品の寄付も寄せられた。
ネパールから同市内の専門学校に留学中の女子学生(23)は「アルバイトがなくなって困っていたので、うれしい」と感謝した。
同様のイベントは今後も継続するという。大友さんは「困っている人の声を集めて多くの人に知ってもらい、みんなで解決していきたい」と話した。