ロシア政府は、新型コロナウイルスのワクチン接種を2020年10月から始める計画を明らかにした。
ロシアのムラシュコ保健相は1日、現地メディアの取材に「10月から広い範囲でワクチン接種を始めることを計画している」と述べた。
アメリカなど各国で実用化に向けた臨床試験が続く中、ロシア政府は、研究機関で開発中のワクチンを8月10日ごろにも承認する見通し。
ただ、このワクチンは、3段階ある臨床試験の2段階目を終えた段階で承認される見込みで、一部の欧米メディアは、安全性や有効性を疑問視している。
ワクチンをめぐっては、イギリス政府が7月、ロシアがワクチン情報を狙ってサイバー攻撃をしていると名指しで批判し、ロシアは、「根拠のない非難だ」と反発していた。