70:カント:二律背反(アンチノミー)
第70話
ご冗談でしょう. カントさん
カントは、『純粋理性批判』(1781年)の中で、
そして、 これを『アンチノミー(二律背反)』と呼んだ。
カントはそのようなアンチノミーを4つ発見したと主張している。
(A): 4つのアンチノミー
P 1・・・・・・・・世界は時間・空間的に有限である。
P 2 ・・・・・・・・世界におけるどんな実体も単純な部分から出来ている
P 3 ・・・・・・・・世界における一切は自然法則に従って生起する。
P 4 ・・・・・・・・世界の因果の鎖の中には絶対的必然的存在者がいる
それにしても、
つまり、
カントは、「論理」のつもりで考察しているのかもしれないが、カントは次の「プラトンを源流とする世界記述主義」を理解していたのだろうか。
カントがすべきことは、
不思議なことは、
ですね。 カント哲学が絶大に支持された事実は確かなのだから。
-----------------------------
そうならば、「一事が万事」で、
と思うのも一理あるが、そう言っては元も子もない。
「純粋理性批判」の中には、見るべことも多々述べられていて、
というストーリーにしたい。 結論を言うと、理系的には
続きは明日から
ご冗談でしょう. カントさん
カントは、『純粋理性批判』(1781年)の中で、
- ある命題Pについては、 「命題Pは正しい」と「命題Pは正しくない」 の両方が成立する
そして、 これを『アンチノミー(二律背反)』と呼んだ。
カントはそのようなアンチノミーを4つ発見したと主張している。
(A): 4つのアンチノミー
P 1・・・・・・・・世界は時間・空間的に有限である。
P 2 ・・・・・・・・世界におけるどんな実体も単純な部分から出来ている
P 3 ・・・・・・・・世界における一切は自然法則に従って生起する。
P 4 ・・・・・・・・世界の因果の鎖の中には絶対的必然的存在者がいる
命題P 1 はアンチノミー?
命題P1ーP4はいずれも意味不明な「命題」であるが、 たとえば、命題P 1 に関して言えば、空間なり時間なりは有限であるのか、無限であるのか、という問いかけであり、
命題P1ーP4はいずれも意味不明な「命題」であるが、 たとえば、命題P 1 に関して言えば、空間なり時間なりは有限であるのか、無限であるのか、という問いかけであり、
- 「有限」と主張すれば、「その先はどうなっているのか?」と問われて困る。 よって、命題P 1 は正しくない。
「無限」と主張すれば、「今に至るはずはないではないか?」と問われて困る。よって、命題P 1 は正しい。
したがって、- 命題P 1 はアンチノミーである
- 命題P 1 はアンチノミーである
それにしても、
- 「ご冗談でしょう。 カントさん」と言いたくなる。
つまり、
- 2000年以上も前にゼノンがあれほどしつこく指摘したことを(つまり、日常言語の論理はアンチノミーを内在することを)、カントは全く理解せずに、さらに「単なる言葉遊び」をしてしまった。
カントは、「論理」のつもりで考察しているのかもしれないが、カントは次の「プラトンを源流とする世界記述主義」を理解していたのだろうか。
世界記述主義
(第2話「世界記述主義」参照)
すなわち、
です。
この世界記述主義(B)から始めなければ、いろいろなパラドックス、 たとえば
右図の「言語的科学観」の発展の遅さにはなんと表現していいのか困惑してしまうが、「実験で白黒つけることができない」という制約条件下では発展方向が定まらずに試行錯誤してもたついてうちに時間がどんどん経ってしまったのだろうか?
そうだとしても、右図において、
と思う。
(第2話「世界記述主義」参照)
(B):世界記述主義=「世界記述法⇒諸性質」
世界記述法から始めよ(=初めに、世界記述法ありき)
すなわち、
世界記述法(=言語体系)を先に宣言して、その下で、諸性質(「存在(=キーワード)」や「論理(=計算)」や「運動」等)を議論せよ。
図示すれば
世界記述法 ⇒ 諸性質 { 存在(=キーワド)
論理(=計算)
運動等
すなわち、
- 世界記述法が先に宣言されなければ(すなわち、日常言語だけでは)、
あやふやなことしか言えない
です。
この世界記述主義(B)から始めなければ、いろいろなパラドックス、 たとえば
- ゼノンのパラドックス、
アリストレレスの三段論法
アンセルムスの「神の存在証明」、
デカルトのコギト命題
- 2000年以上も前にゼノンがあれほどしつこく指摘したことを(つまり、日常言語の論理は当てにならないことを)、カント(正確には、カントおよびカントを称賛した人たち)は全く理解しなかった。
右図の「言語的科学観」の発展の遅さにはなんと表現していいのか困惑してしまうが、「実験で白黒つけることができない」という制約条件下では発展方向が定まらずに試行錯誤してもたついてうちに時間がどんどん経ってしまったのだろうか?
そうだとしても、右図において、
- 二元論は確実に発展して、「オカルト的二元論」から「使える二元論」に進化した
と思う。
カントがすべきことは、
- カント哲学(という世界記述法)からの必然として、アンチノミー「P1-P4」を主張すべきであった
不思議なことは、
- なぜこのような幼稚な言葉遊び「P1-P4」を、当時の哲学者や科学者や一般人が受け入れたのか?
ですね。 カント哲学が絶大に支持された事実は確かなのだから。
そういう時代だったのかも
1789年はフランス革命ですよね。
ラグランジュ(1736年-1813年)は、危うく処刑されるところだったみたいですね。
ラプラス(1749年-1827)は、政治家として忙しかったみたいですね。。1799年、ナポレオンに内務大臣に登用され、王政復古後はルイ18世の下で貴族院議員となったらしいですね。
ガウス(1777年-1855年)は知っていても沈黙する性格だったみたいですしね。
ゼミでは、
イギリス産業革命が進行中ですね。
1765年、ワットの蒸気機関完成。1802年、リチャード・トレビシックが世界初の実動する蒸気機関車を発明で、その実用化はスチーブンソンですね。
そうならば、
など悠長なことを言ってられるご時世はなかったのでしょう。
1789年はフランス革命ですよね。
ラグランジュ(1736年-1813年)は、危うく処刑されるところだったみたいですね。
ラプラス(1749年-1827)は、政治家として忙しかったみたいですね。。1799年、ナポレオンに内務大臣に登用され、王政復古後はルイ18世の下で貴族院議員となったらしいですね。
ガウス(1777年-1855年)は知っていても沈黙する性格だったみたいですしね。
- 理系ならば、「語ったこと」を数量的に言い直すことは四六時中している
ゼミでは、
- 学生: これこれこで、こうなんですが、
- 先生: なるほど。 有望かもしれないから、黒板を使って、それを数式で説明してくれないかな。
- 学生: ・・・・
イギリス産業革命が進行中ですね。
1765年、ワットの蒸気機関完成。1802年、リチャード・トレビシックが世界初の実動する蒸気機関車を発明で、その実用化はスチーブンソンですね。
そうならば、
- 「(300年後の問題である)認識とは何か?」
など悠長なことを言ってられるご時世はなかったのでしょう。
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そうならば、「一事が万事」で、
- 「純粋理性批判」など読むに値しない
と思うのも一理あるが、そう言っては元も子もない。
「純粋理性批判」の中には、見るべことも多々述べられていて、
- 「純粋理性批判」は、測定理論にとって非常に重要である
というストーリーにしたい。 結論を言うと、理系的には
- カントの最大かつ唯一の理系的成果は「観念論の発見」であり、 これは科学史上最大級の発見である。
続きは明日から