採集能力

採集の上手い下手の判断基準は全て結果にある。
その結果を残す為には、採集の腕前を高めなければならないが、ポイントは三つある。
一つ目は採集場所である。
獲物が居なければ何も始まらない。
長年採集を行っていると採集ポイントの知りたさで、近付いて来るヒトも多い。
今迄何人ものヒトからアプローチがあったが、初対面レベルではそう簡単にポイントを教えるワケがない。
次の二つ目は獲物を見付ける魚探眼力である。
獲物が多い場所でも見つけることができなければ「居なかった。」で終ってしまう。
そんな報告があった場合、居ないのでは無く、「見つけられなかった。」と言うのが正解であろう。
この魚探眼力の差を理解出来ないヒトも居るかと思われるが、かなり重要である。
最後の三つ目は採集テクニックである。
獲物を見つける事が出来たとしても、確実に獲物を捕らえる腕前が無ければ結果は残らない。
獲物の動きを把握し、クロージングポイントまで適確に誘導する追込み技術。
そして、獲物を確実にキャッチ出来る網捌き。
この三つのポイントが整ってこそ、採集実績という結果が付いてくるものである。
採集の界では、結果が伴っていないのにも拘らず、古くから採集に携わっていただけで能書きが先行する「口だけ番長採集家」も居るが、私はその様に小さな人間にはなりたくないと思っている。
自然を知り、海洋状況を把握しながら今年も採集という素晴らしい趣味を満喫していきたい。