同居魚のケンカ対策

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約10年位前の話になるが、以前タイトル内容を記事にしたことがある。
当時の同居魚にケンカが勃発した際における対処方法の常識は、「イジメを受けている弱い魚の方を隔離」であった。
現在でも一部ではその様な認識が定着していると思われる。
イジメに因って既に拒食まで陥っている若しくは、今後弱い個体を一切同居させないのであれば正しい行為であるが、一時的な隔離で暫くしてから再同居させたいのであれば、その行為は誤った対処方法である。正しくは「強い個体を隔離」であり、隔離するのは「弱い個体」ではない。
隔離に因ってイジメ行為は一時的に回避されるが、その弱い個体を水槽へ戻せば直ぐにより激しいイジメ行為が勃発するものの、弱い個体を水槽に残せば、イジメ行為から解消され、伸び伸びとした飼育が継続出来る。
これに代わって強いイジメる側の個体は一定期間の隔離に因って強弱の関係がリセットされ、その後において強い個体を水槽へ戻すとかつての弱い個体は先住者、強い個体は後住者となり立場が逆転し、再同居が可能となるのである。

前記内容を掲載した後に他のブログで正に同様なやり取りを見掛けた事がある。
イジメが発生した飼育者へのアドバイスであったが、アドバイスしている側も経験が浅いのが明確であったので、恐らく当方の記事を見てそのまま流用したのであろう。
これ以外にもかつて常識論と言われ続けたものを幾つも覆してきた内容が流用される事は多々あったが、「当方で記されていた」と表示しているブログやサイトはほぼ皆無に近かった。
しかも、自ら知り得た知識の様な表現を多く見掛ける有り様であった。
その中でも特に悪質だったものが、私が掲載した文書をほぼそのまま投稿し、自ら作文したかの様な記事もあった。これは著作権の乱用であった為、ブログ管理者へ抗議した事もあった。
話が脱線したので本題趣旨に戻すことにする。
次の画像は我が家で飼育中のスダレであるが、激しいケンカが勃発してしまった為、強者のイジメる側の個体を相当期間隔離した上で再同居させたものである。

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再同居直後は、当時イジメを受けていた弱者が後住者となったイジメをおこなっていた強者を威嚇していたが、翌日からはパワーバランスが保たれた。
再同居から10日ほど経過したが現状では上手く馴染んでいる。