春季の発症

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GWも過ぎ事後の内容となってしまいましたが、DMにて数件の相談があったので過去に幾度も公表してきた内容を改めて記事にします。

4月中旬頃からGWにかけて飼育魚が調子を崩し、大切な個体を落としてしまったヒトも居たかと思います。
原因は以前に掲示板にて回答した下記に因る濾過槽掃除の遅れが多いかと推測されます。

濾過槽掃除の時期について
特に悪い時期はありませんが、4月中旬頃から水温上昇と同時に硫化水素が発生しやすくなりますので、3月下旬~4月上旬までの間には、濾過槽掃除を行うのがベストです。

冬季は気温及び水温が低い為、年間でも水質が安定し易い時期でもありますが、順調に飼育が出来ていた事で設備内容や飼育能力を過信しすぎてしまうと、上記時期に拒食に陥ったり白点が猛威を奮ったり大切な飼育魚を落とす事になってしまいます。

もう既にGWは過ぎてしまったので上記の時期に大切な個体を落としてしまったヒトもいるかと思います。
特に白点病については、白点発症のメカニズムを主軸に白点虫を撃退する事や治療法など、表面的な部分しか見えていないが為に定期的に発症と治療を未だに繰り返しているヒトが大半かと思われます。
最近は他のアクアリストのサイトやブログは一切見ていませんので不明な部分もありますが、確実な飼育論が理解されない限り、白点病についての議論や評論記事は絶える事が無いかと思います。

恥ずかしながら10年以上も前は私も同一の考えを持っていましたが、未発症無投薬飼育法を確立した以降は、その様な記事を見掛けると、「ヒトは悩み考え、進歩出来る生き物である。」とつくづく思ってしまいます。
全ての原因は根底から改善しない限り、何時になっても成功を掴む事はできません。
間違った過去の常識論に囚われることなく、正攻法を柔軟に受け入れ吸収出来る考え方が大切であると思っています。