マダニに咬みつかれても痛みがなく犬は血を吸われていることに気がつきません。マダニは多くの病原体を媒介します。そのため吸血による貧血や皮膚炎だけでなく、命さえおびやかす病気にかかる危険性があります。
やぶや草むらなどに生息するマダニは、愛犬の散歩のときに寄生する機会を狙っています。緑が多い場所に近づくときには、マダニに注意してください。
マダニは一度吸血を始めると皮膚から取り除くことは困難です。また、マダニは人にも危険な病原体を媒介することがあるため、犬についているマダニを見つけても無理に素手で取ろうとせず、動物病院に相談してください。
小さなチワワに大量発生。貧血状態になる場合もあります。
マダニ被害画像
出典元:国立感染症研究所ホームページ
宮崎日日新聞社提供
マダニが媒介し、人への被害を及ぼす感染症「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」。2013年より、各地で死亡報告が相次いでいます。
飼育ネコおよびイヌの血液・糞便から SFTSウイルスが検出された事例があります。
マダニが媒介する感染症で、人間に重大な被害を及ぼすSFTSが再び話題になっています。近畿や中国、四国、九州で感染者の死亡が相次いでいます。
2018年も感染者がすでに報告されています。
マダニのシーズンは、成虫が多い春だけと思われがちですが、秋に若ダニや幼ダニが多く発生することは意外と知られていません。年間を通じた定期的なマダニ対策が重要です。
平成24年度日本獣医師獣医学術学会年次大会
日本の犬と猫におけるマダニの寄生状況調査(2011~2012),岩上ら
*地域によって異なる場合があります。
*フィラリア症予防期間は蚊の発生後1ヶ月後から蚊の発生終息1ヶ月後まで