竜の道 第1話 玉木宏、高橋一生、松本穂香、細田善彦、奈緒、今野浩喜… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…


出典:『竜の道 #01【玉木宏×高橋一生整形双子役!両親奪った男への復讐が始まる】』の番組情報(EPGから引用)


2020/07/28(火) 21:00:00 ~ 2020/07/28(火) 22:48:00
[新]竜の道 #01【玉木宏×高橋一生整形双子役!両親奪った男への復讐が始まる】[字][デ]

「破滅させてやる!!死んだはずの双子の兄復讐のために顔を変え別人に!それを知るのは弟ただ一人」
玉木宏 高橋一生 ほか

番組内容
1997年、福岡。幼いころに実の両親に捨てられ、小さな運送会社を営む吉江夫妻の養子として引き取られた双子の竜一(少年時代:阪本光希)と竜二(少年時代:阪本颯希)は、夫妻の実の娘である5歳の妹・美佐(幼少期:宮地美然)と仲良く暮らしていた。しかし、全国への事業拡大を企むキリシマ急便の社長・霧島源平(遠藤憲一)の悪質な乗っ取りに遭い、多額の借金を抱えた養父母は自殺。
番組内容2
養父母が源平に追い詰められる姿を間近で見ていた竜一と竜二は、源平への復讐(ふくしゅう)を誓い合う。
それから7年後の2004年。22歳の竜一は、たばこの不始末による火事で突然帰らぬ人となってしまう。ところが、その数カ月後、竜二(高橋一生)の前に現れたのは、顔も名前も違う竜一を名乗る男(玉木宏)だった……。
竜一は裏社会の人間として、竜二は国土交通省のエリート官僚として、
番組内容3
源平やキリシマ急便の周辺の情報を探っていく。成長した美佐(松本穂香)にも本当のことを告げず、復讐計画を進めていく2人は、ついにキリシマ急便の不祥事のネタをつかむが……。
出演者
玉木宏 
高橋一生 

松本穂香 
細田善彦 
奈緒 
今野浩喜 
渡辺邦斗
 ・ 
西郷輝彦(特別出演)
 ・ 
松本まりか 
斉藤由貴 
遠藤憲一 他
スタッフ
【原作】
白川道『竜の道』(幻冬舎文庫)
【脚本】
篠﨑絵里子 
守口悠介
【音楽】
村松崇継
【主題歌】
SEKAI NO OWARI「umbrella」(ユニバーサル ミュージック)
【オープニング曲】
ビッケブランカ「ミラージュ」(avex trax)
【プロデュース】
米田孝 
水野綾子
【演出】
城宝秀則 
岩田和行 
紙谷楓 
吉田使憲
【制作】
関西テレビ 
共同テレビ
ご案内
詳しい情報は、番組HPをチェック! 
https://www.ktv.jp/ryu-no-michi/


『竜の道 #01【玉木宏×高橋一生整形双子役!両親奪った男への復讐が始まる】』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数ベスト20)

竜の道 第1話 玉木宏、高橋一生、松本穂香、細田善彦、奈緒、
  1. お前
  2. キリシマ急便
  3. 美佐
  4. 大野木
  5. 律子
  6. 会社
  7. 曽根村
  8. 竜二
  9. 監査
  10. 時任
  11. トッキー
  12. ビーンズ
  13. 源平
  14. 凜子
  15. ブラジル
  16. 井口
  17. 霧島源平
  18. 竜一
  19. 国交省
  20. 今度


『竜の道 #01【玉木宏×高橋一生整形双子役!両親奪った男への復讐が始まる】』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

☆無料で民放各局の動画視聴ができるTVer(ティーバー)!まずはココから!

他にも、無料お試し期間のあるVODサービスが増えてますので、以下バナーから各社のラインナップを調べてみるのもいいかもしれませんね。


AbemaTV





♬~

(矢端竜一)あぁ… うっ!

(矢端竜二)うっ!うぅ…。

あぁ~!

♬~

あっ…。

♬~

カチャン!(撃鉄を起こす音)

(ナレーション)< なあ 竜二。>

<俺たちは いつでも

ずっと一緒だったよな。>

<同じ世界に生きて
同じ泥水をすすって

同じ夢を見て生きてきた。>

竜一…。

はぁ…。

<竜二
これだけは信じてほしい。>

♬~

<俺は お前にだけは ずっと…。>

<笑っててほしかったんだ。>

はぁ はぁ…。

竜一!

(美佐)お兄ちゃん!

バン!

≫はい 日日タイムズ。

(大野木)木下。
(木下)はい。

(大野木)何だ この女優の記事。
(木下)いや でも…。

こんなんで売れると
思ってんのか? あぁ?

ちんけなネタ
引っ張ってきてんじゃねぇよ

この野郎!
(木下)すいません。

(大野木)もっぺん回ってこい。
死ぬ気で取ってこい!

(木下)はい。

ネタ 拾いにいってきます。

(安西)
入ってるよ 今日はマジネタ。

横石商事の社員が
横領で捕まった事件あったでしょ。

あれ 実は上司の指示だってさ。

しかも女がらみ。

ははははっ。

どうも。
で こっちが いつもの

あんたの分。

ふふふっ あんたも悪いね。

どんだけ もうけてんのよ これで。
ははっ。

あんただって損してねぇだろ。
ははっ。 あっ…。

頼んであった例の会社の情報は?
何か入ったか?

いや 特にないよ。

スキャンダルでも不祥事でも
何か入ったら すぐ教えてくれよ。

いいけど
また すんごいとこ狙ってんね。

あそこはガードが固いよ
社長が えっらいやり手だから。

 大手運送会社のキリシマ急便が
創業30周年を迎え

今日 都内で
記念イベントが開かれました。

(霧島源平)
霧島源平でございます。

 えぇ~ まあ
そんなこと言わなくても

わかってますよね はははっ。

 キリシマ急便いうのは
広島の もう小さな町で

ご近所さんの荷物を
リヤカーで運んだのが始まりです。

 荷物と一緒に真心を運ぶ。

 これが
キリシマ急便の原点でございます。

 今後とも この原点を忘れずに
精進してまいりますので

今後とも
よろしゅうお願い申し上げます。

(大友)お疲れさまでした。

♬~

♬~

山際運送は出庫のときに点呼を
していない可能性が高いから

点呼簿や業務記録を
確認しといてくれ。

はい わかりました。

(井口)矢端。
はい。

(井口)今夜 空いてるか?
大丈夫です。

(井口)
じゃあ 18時に一緒に出よう。

わかりました。

今日も部長のお供か。
はっ。

どんな手で
取り入ってんだか。

≪やくなって。
出来るキャリアには勝てねぇよ。

≪はぁ~。

(菜々美)じゃあ 矢端さんって
そんなに優秀なんですか。

(井口)ああ
この若さで首席監査官だからな。

(菜々美)えぇ~。
(井口)我が国交省のエリートだよ。

大事にしといたほうがいいぞ。
(菜々美)そうですよね~。

部長のご指導のたまものです。
(菜々美)ふふふっ。

あぁ~。
菜々美 部長にもお酒。

はい。
う~ん。

(菜々美)失礼します。
おぉ~ 菜々美

来たか う~ん。
ふふふっ。

(井口)全く お前は使えるよ。

仕事はできるし話も早い ははっ。

先週も
お前のおかげで もうかったよ。

あんな八百長情報
どこで仕入れてんだ?

♬~

♬~

誰かに見られなかったか?
ああ。

これ お土産 ケーキ。
何でケーキなんだよ。

部長の家族に差し入れた
ついでだよ。

部長 喜んでたよ
だいぶ もうかったってさ。

次の情報だよ。

それで また もうけさせてやれ。

大抵の人間は
金と女で飼いならせるからな。

何だ そのせりふ。

で 何だ
そのチンピラみたいなシャツは。

うっせぇな。

やくざみたいな会社に
いるからこそ

裏情報が手に入るんだろ。

で キリシマ急便の情報は?

まだだよ。 竜二は どうだ?

こっちも まだだ。
でも今は最大のチャンスだからな。

キリシマ急便は ここ2年で3回

法令違反で
うちから行政処分を受けてる。

あと1度でも
でかい違反をしてくれれば

事業許可を取り消せる。

絶対 何か出てくる。

この数年間

霧島源平を徹底的に調べてきた。

こいつは何も変わってねぇよ。

(滝口)
話が違うじゃないですか!

私を含めて うちの会社の役員を
全員 キリシマ急便の役員にする

そうおっしゃったから
買収に応じたんですよ?

あれ? あれ 滝口さん おたく

山形にも営業所ありましたのう。
(滝口)はぁ?

営業所。
はあ…。

ちっ 記載 抜けとるぞ お前。

滝口運送さんが お前 一生懸命
作った営業所じゃ どんな思いで

作ったと思ってんじゃ お前。
ちゃんと把握しとけ。

申し訳ありません。

滝口さん 安心してつかあさい。

大事なお客さんの荷物

おたくの分まで うちが
しっかり運ばしてもらいますけぇ。

訴えますよ。 こんなことが
許されるわけがない!

見てみ お前。 見てみ ほれ。

はぁ~。

あと一歩で全国制覇じゃ。

想像してみ お前。

日本全国 端から端まで

うちのトラックが
荷物持って走り回るんじゃ。

たまらんのう これ はははっ。

絶対に尻尾つかんでやる。

今を逃せば
次に いつチャンス来るか

わかんないからな。
そうだな。

また こってりした…。

いいよ 食べないんだったら…。
食うよ。

なあ もうそろそろ
おやじたちの命日だろ。

美佐と
墓参りに行ってこようと思って。

お前 美佐とは
距離を置けって言ってんだろ。

いいだろ 墓参りぐらい。

美佐が もし 俺たちの計画に
気付いたら どうする?

それに 美佐は

本当の妹じゃない。

お前が心配しなくても
そのうち男が出来て

そいつが守ってくれるよ。

わかってるよ。

あぁ~ 疲れた。
≫あぁ お疲れ。

お疲れさまです。
ふふふっ。

ふふっ 美佐ちゃん
大学行きながら働いて

頑張るねぇ。
あっ いえいえ いえ。

あっ これ 食べない? これ。
あぁ~

食べます 食べます。
はははっ。

ねえ 見てください これ。

姉ちゃんのとこの子供。
えっ 生まれたの?

うわ 双子!
≫かわいい。

美佐のお兄さんも
双子だったよね?

あっ うん。
≪あっ そうなの?

やっぱり似てる?

顔は
そっくりですね 一卵性なんで。

それじゃあな 竜一。

用心して帰れよ。

俺とお前の関係がバレたら
終わりだからな。

また連絡する。

竜二。

またな。

ああ。

♬~

(回想)





(吉江)


実は今度 九州に
営業所を出そう思とりましてな。

じゃけど 吉江運送さんには

地元の企業をがっつり
押さえられとるけぇ はははっ。

(律子)

おぉ~ かわええのう おいで

はははっ
おぉ~ 人懐っこいのう。




お土産 いっぱい
持ってきたけぇね。 おい 出せ。










お兄ちゃんたち いくつ…

あれ 双子ね。 名前は?




竜一に竜二
勇ましい名前じゃの はははっ。

吉江さん どうじゃろ

この子たちの
未来の運送業界のためにも

協力し合っていけんじゃろうか
ん?



♬~


























う~ん 違う違う
君たちが学校に行ったあと

ご両親は朝から近所に妹さんを
預けとったんよ。

それが知らん間に
1人で うちに戻っとって

結果的に巻き添えを
食わしてしもうたんや。

離れた廊下におったけん

命だけは助かっとう。

♬~



キリシマ急便っちゃ。
あいつが うちをだましたんや!

そうっちゃ
捜査してくれっちゃ!



気持ちは わかるけど
警察じゃどうしようもないんよ。

お父さんとお母さんは
あいつのせいで死んだんや。





♬~

♬「ミラージュ」

♬~

♬~

♬~



(晃)これ 埼玉向けですね。
あっ そうですよ。

ありがとうございます。

(安達)あっ あぁ…。

安達さん 大丈夫ですか?

あっ 平気 平気。

じゃあ 行ってきます。

(沙織)滝口運送の件は
問題ありません。

こちらには
法的な落ち度は ありませんので。

騒ぎにならないように
処理をお願いします。

うん。
≪コンコン コン!(ノックの音)

はいよ。

失礼します。
息子じゃ。

晃 顧問弁護士の先生よ。

(沙織)存じております
将来の後継ぎでいらっしゃるとか。

(晃)この前 相談した
労働条件の改善は

どうなってますか。
あぁ?

(晃)うちは
配送サービスが過剰なんですよ。

時間指定とか急ぎの便 減らして
労働時間 減らさないと。

このご時世 サービスやめたら
よそに勝てんけぇの。

このままじゃ従業員が死にますよ。
じゃけ 何や?

訴えられたら
そこの先生が守ってくださるけぇ。

のう?
うん。

先生 何とぞ
よろしゅうお願いします。

≪(ドアの開閉音)

(芙有子)あっ おかえりなさい
お食事にしますか?

ええ
着替えたら またすぐ出るけぇ。

(まゆみ)どうせ また女でしょ。
まゆみ。

(まゆみ)
ねえ これアイロンかけといて。

(芙有子)
あっ うん はい わかった。

(まゆみ)あっ それと
お風呂の入浴剤 切れてんだけど。

ごめんね すぐ持ってくから。

おう サンキュー。
はい。

よっ あぁ~。

運転手さん
大通りの出方わかるか?

≪ここ 左ですよね。
いや そっちのほうが近いけど

道細いけぇ 突き当たり
右 右 左 行ってくれ。

≪カシャ!カシャ!カシャ!(シャッター音)

カシャ!カシャ!カシャ!

♬~

♬~














おぉ~
吉江運送さんとこの せがれね。








お前
勘違いしたらいけんよ お前。

ほんとに気の毒なのは
保険会社や。

借金返すために お前

自殺するような負け犬のせいで

たっかい保険金 払わされて。




あぁ~ 遅れるたい

ほら 行くぞ。











♬~

ふぅ~。

♬~

(大野木)おい!
てめぇ ナメてんのか この野郎。

あぁ…。
(大野木)おい おいおい。

うっ うぅ… すいません。

(大野木)
バレてねぇとでも思ってたか?

(田沼)あいつ
情報屋から仕入れたネタ使って

てめぇで もうけてたってよ。

大野木の社長が もう かんかんよ。
(大野木)倉庫に ぶち込んどけ。

すいません。
はい。

てめぇらも よ~く覚えとけよ。

ふざけたまね しやがったら
どうなるか。

今度から

あいつの代わりに
お前が俺の運転手になれ。

どこいても呼ばれたら すぐ来い。
わかりました。

偉そうによ てめぇこそ
仕入れたネタで こっそり

もうけてやがるくせによ。
えっ?

裏で危ねぇ金を稼いでやがんのよ。

あの棚に金庫 隠して

ざっと10億は ため込んでるって
うわさよ。

♬~

あぁ~。

ふぅ~。

♬~

♬~

今日は誰と会うんですか?

黙って行けばいいんだよ。

くれぐれも粗相するなよ。
はい。


ふん!
うわ。

おら~!
(大野木)うっ。

何じゃ お前ら!

♬~

うっ うっ!

うわ!

おい!

♬~

うっ… うわ~!

あぁ~!うわ…。

うっ… あぁ~!

参った うわ~。

もう いい。

≪行くぞ。

申し訳ございません。

まさか
曽根村会長へお納めする金に

手を出すやつらがいるとは。

(久本)はい。

(曽根村)礼だよ。

結構です。
(大野木)おい 頂いておけ!

なら うちの組に入るか?

幹部候補で迎えてやるぞ。

お断りします。

久本。
(久本)かしこまりました。

やくざは嫌いか?

組に入れば

その世界で終わってしまいます。

私は やくざを
使う側の人間になるつもりです。

お前 名前は?

斉藤と申します。
下の名は?

一成です。

杯を交わすわけじゃねぇ。

単なる出会いの記念だよ。

♬~

斉藤一成か。


はい。
竜二君 来るの大変だったでしょ

忙しいから。
お前こそだよ。

仕事しながら勉強なんて大変だろ
学費ぐらい俺が出すのに。

大丈夫。 ちょっと そこ ごめん。

お前が心配しなくても
そのうち男が出来て

そいつが守ってくれるよ。

(美佐)いいよ 竜二君。

なあ 前から思ってたんだけどさ。
うん?

何で俺は竜二君なわけ?
竜一のことは お兄ちゃんなのに。

えっ べつに
区別してるだけだけど。

はぁ~。

何か 軽く見てんだろ 俺のこと。

いや 違うって。
ははっ。

3人で暮らしてたときの写真。

燃えちゃって
これしか残ってないけど。

ふふっ ほんと そっくり
竜二君とお兄ちゃん。

もう 8年だね。

お兄ちゃんが死んでから。



お兄ちゃんは
やっぱり 一緒に行けないの?

仕事だからな。
竜二と楽しんでこい。





♬~

≪火事の原因は たばこの火の
不始末だと思われます。

竜一さんは ゆうべ
1人で酒を飲んでいて

そのまま寝てしまった可能性が
高いです。



確認される前に
言っておきますが

お兄さんのご遺体は 特に顔は

かなり損傷が激しい状態です。

ゆうべは風が強くて
火の回りが早かったんで。

♬~

♬~

≫(ドアの開閉音)

♬~













♬~

♬~

♬~








お前は国交省に入って 表から

俺は裏の社会から。

2人でキリシマ急便を潰すって
決めたよな。

あの雨の日に

霧島源平への復讐を誓って。







♬~

♬~



♬~

♬~

♬~

では
吉江竜一さん 始めますよ。

骨格が変わると
声も変わりますから。




♬~

♬~

別人になるために

斉藤一成の戸籍を奪った。

霧島源平は 俺たちが双子だと
知ってるからな。

あの源平相手には
これぐらいしないと

確実な復讐はできない。

♬~





吉江運送は

おやじとおふくろの宝だった。

(律子)みんな
行く前にたくさん食べりよ

体が第一やけんね。



(律子)




(律子)

(吉江)お父さんな

いつか お前らに この会社
継いでもらうのが 夢なんよ。



お前らが
やりたかったらの話やけ。











きさん だましたやろ!
これ 乗っ取りやんか!

≫お言葉ですが

うちは
法にふれることは何一つ…。

(吉江)

うちの客を横取りしちょって
従業員 金で引き抜いちょって

銀行にも手ぇ回して。

何もかんも… 何もかんも
盗んでいきやがって!

(律子)霧島さん 最初から
うちを狙っとったんやろ。

吉江さん

安心してつかあさい。

大事なお客さんの荷物

吉江運送さんの分まで

うちが しっかり
運ばしてもらいますけぇ。

きさん…

うちが これまで どんな思いで!




(美佐)

源平は てめぇの欲のために

おやじたちの会社を潰した。

(律子)

今 辞められたら
うちは本当に潰れるけん。

すいません おかみさん

俺らにも家族がおるけん。

(吉江)何とかするけん
待っちょってくれ。








♬~

(律子)竜一 竜二

本当に ごめんなさい。

(律子)許してもらおうとは
思っとらんけど

これだけは忘れんでほしい。

(律子)ずっと子供が出来んかった
お母さんたちは

竜一と竜二に会えて
本当に幸せでした。




(律子)2人の親にしてくれて
ありがとう。

(律子)美佐が生まれて

いいお兄ちゃんになってくれて
ありがとう。

(吉江)


(律子)虫のいい お願いですが

竜一も 竜二も 美佐も

3人で助け合って

どうか幸せになってください。

(律子)

(律子)美佐のことを どうか

どうか よろしくお願いします。





美佐のためにも

おやじとおふくろのためにも

源平から全てを奪って
あいつを…。

(2人)

♬~





♬~



♬~

♬~


はぁ~。

はぁ…。

≪コンコン!

悪い 遅くなった。
ああ。

キリシマ急便で人が死んだぞ。

えっ?

今日 霧島源平の秘書が

血相を変えて
顧問弁護士に会いにいった。

源平の愛人で
何でも言うことを聞く女だよ。

事務所には だいぶ前から
盗聴器を仕掛けてある。

死んだって 誰が?

運転手だよ。

過重労働が原因で
過労死したらしい。



俺が必ず監査を入れる。

そうすれば
キリシマ急便をぶっ潰せる。

始めるぞ。

おやじとおふくろの弔い合戦だ。

国土交通省 関東運輸局の
矢端と申します。

この度は ご愁傷さまでした。

(祥子)いえ。

(祥子)あっちで遊んでて。

お姉ちゃんと遊んでて。

亡くなられたご主人の
死因ですが

過労死ではないかという情報が
入りまして。

ご主人は会社から

過度の長時間労働を
強いられていたそうですね。

いいえ そんなことはありません。

何か ご主人の勤務時間が
わかるものがあれば。

(祥子)ございません。

失礼ですが キリシマ急便から

口止めされてらっしゃいますか?
(祥子)いいえ。

もう帰ってもらえませんか。

針ねずみ。

えっ?

敵に やられまいとして

針で身を守る 針ねずみ。

そうですよね。

いいお父さんだったんでしょうね。

大事な人を理不尽に失って

それを口外するなと言われ

悲しみのやり場もない。

私なら

世の中全てを
敵だと思ってしまうかもしれない。

でも お1人で闘うのを
やめてみませんか?

私どもが どんな嫌がらせからも
お守りします。

でなければ また 別のご家族が
同じ目に遭うかもしれません。

安達さん 役所は案外 味方です。

遺族から裏が取れました。

亡くなる前の月の
死亡した運転手の拘束時間は

460時間を超えていました。

連続運転時間は6時間以上
明らかな過労状態です。

その前に お前

遺族に会ったって何だよ。

そんな権限 うちにはないの
わかってるだろうが。

キリシマ急便は
これまでにも3回

法令違反の認定がされて

事業停止の行政処分を
受けています。

特別監査を
入れるべきだと思います。

はぁ~ これは

どこからの情報だ。

善意の第三者
匿名の情報提供がありました。

匿名。

遺族の でっちあげだったら
面倒なことになるぞ。

私が直接
面談をして確認しています

間違いありません。

この間のお店の菜々美

部長に会いたがってました。

あぁ?

いつもの情報

新しいものが入ったんです。

あの手の女は
金が かかるかもしれないですね。

部長の手柄を

私に立てさせてください。

監査が決まったよ。

これでキリシマ急便は
事業許可を取り消される。

わかった。

 なあ 全部終わったら

美佐に
お前のこと話さなくていいのか。

美佐の中では
お前は あのとき死んだままだ。

秘密を知る人間は
増やさないほうがいい。

 美佐だぞ?
俺たちの秘密は守るだろう。

人の気持ちは変わるからな。

♬~

どちらへ お出かけですか?

どなたですか?

ご主人の件で
運輸局に依頼されてまして。

キリシマ急便に
行くんじゃないですか?

監査が入るかもしれないと
密告をしに。





♬~









♬~

心変わりの原因は金ですか?

ご主人の過労死を
隠蔽する代わりにと

キリシマ急便から
多額の見舞い金を

提示されてるんでしょう。

いけませんか。

今更
何をしたって夫は帰ってきません。

うちには
まだ小さい娘がいるんです。

国が動いてくれたって

うまくいく保証なんか
ないじゃないですか。

いけないかどうかを決めるのは
俺じゃない。

ただ 娘さんたちが もし将来

何かで真実を知ったら

この世では強い者が弱い者を
犠牲にしてもいい

そう思うことになる。

いずれにせよ

この会話は全て録音しました。

過労死の事実を否定しても
無駄ですよ。

そんな…。

それから…。

今日の情報提供料です。

労働問題に強い優秀な弁護士です。

その金で雇って闘ってください。

♬~

≫何 何 何…。
運輸局です。

貨物自動車運送事業法
第60条の規定に基づき

特別監査を行ないます。

≪書類に手を触れないで。

おいおい おい
お前ら 何しとんなら。

降ろせ おら!

降ろせ。
≫ご協力お願いします。

じゃかあしい!
お客さんの配送が最優先じゃ。

お控えください。

≪矢端さん。
あんたが責任者か。 あぁ?

失礼しました。

ええか

どんなことがあっても
配送だけは遅らせるな ええのう。

ええのう!
(従業員たち)はい。

♬~

あっ。

おたくら 国交省じゃったのう。

続けてください。
≫はい。

すいません。

これは従業員の過重労働に関する
監査ですよね?

ここで働いている
霧島晃といいます。

過重労働は確かにありました。

私が証言します。

申し訳ありません
まさか 国交省の監査が入るとは。

役人が ちょろちょろと
気に食わんのう。

どうされますか このままでは…。

腹 減ったのう。

30日間の事業停止?

(井口)そうだ。 監査の結果

該当する営業所を30日間
その管轄区域の営業所を

3日から14日間の
事業停止とする。

おかしいじゃないですか
処分が軽すぎます。

どうして 事業許可の
取り消しじゃないんですか?

いや 落ち着けよ
お前らしくないな。

死んだ運転手だけじゃない

半数以上の運転手が過重労働を
させられていたんですよ。

証言だってある。

もう決まったことなんだよ。

お前は利口な男だろ。

キリシマ急便が
手を回したんですか?

とにかく

手柄は また
他で立てさせてもらうよ。

部長!

あぁ… 俺。

だめだった。

予想どおりだ。

了解。

(井口)
今度 みんなで行ってみようよ。

(菜々美)ねぇ。
(井口)いや~ 楽しかった。

ありがとうございました。
ありがとうございました。

(菜々美)ありがとうございました。

じゃあ 待ってるよ。
ふふふふっ。

≪コンコン コン!

菜々美ちゃん 遅い。

な… 何だ お前。

あぁ~ いい部屋ですね。

賄賂のおこぼれでも
もらいましたか。

キリシマ急便からの
賄賂のおこぼれですよ。

監査の結果を
もみ消してもらうための。

お… お前 誰だよ!

フリーのライターです。

キリシマ急便に監査が入ったって
聞いたんでね

社長に
取材しにいこうと思ったら

こんな写真が撮れちゃいましてね。

この料亭は霧島の社長御用達で

大事な客とは
いつも ここで会うんですよ。





お時間 取らせて
申し訳ございません。







♬~

この人
国交省の増本大臣ですよね。

つまり
あんたのいる運輸局の親分だ。

過重労働の疑いで監査が入って

その日の夜に
霧島の社長と増本大臣が会った。

そしたら びっくり。
監査の結果は

前代未聞の軽い処分で
済むことになった。

ふっ 偶然ですよ
処分は正当なものです。

でも
キリシマ急便が過労死を出して

その口止めをしようとしたのは
事実ですよね。

遺族の証言も取れてんだよ。

 ご主人の過労死を
隠蔽する代わりにと…。

キリシマ急便から
多額の見舞い金を

提示されてるんでしょう。


(祥子)今更
何をしたって夫は帰ってきません。

(祥子)国が動いてくれたって…。
この音声と その写真。

(祥子)うまくいく保証なんか…。
大々的に発表させてもらいますね。

国交省の大臣が
人一人死んだ不祥事をもみ消した。

大スキャンダルですよ。

検察が動けば逮捕もありえる。

ちょ… ちょっと待て。
まあ 逮捕されるのは

大臣じゃなくて
あんたでしょうけどね。

大臣は官僚のせいにして
逃げきるに決まってる。

監査の責任者だった あんたで
とかげの尻尾切りをしてね。

うっ…。

あぁ…。

それが嫌だったら
今ここで真実を認めて証言しろ。

キリシマ急便は
大臣に賄賂を渡して

過労死を隠蔽した。

そう証言すれば
あんた 内部告発者で済む。

まあ 国交省での出世は
無理だろうけどな。

うっ…。
どっちにする?

逮捕か 正義の内部告発者か。

うわ~!

♬~

証言したよ お前の上司。

そうですか ご苦労さまです。

♬~

今度こそ キリシマ急便は終わる。

♬~

♬~

≪(車のドアの開閉音)

≪(エンジン音)

≪おら!

おら しゃがめ おら!

うっ はぁはぁ…。

はぁ はぁ…。

会長。

はぁ~。

はぁはぁ はぁ…。

(曽根村)あぁ 随分やられたな。

誰の差し金だ。

大臣か? キリシマ急便か?

誰でもねぇよ。

ちょっと
お前に興味が湧いたんでな。




はっ。

拳銃を持った相手を
素手で撃退できると

本気で思うのか?

大野木は最近 俺の威を借りて
もうけ過ぎてるからな。

きゅうを据えてやろうと
思ったのに お前に邪魔されたよ。

あんた
あれから俺を調べてたのか?

おかげで
面白いものが手に入った。

うっ…。

(曽根村)悪いが
これは大臣に渡すとするよ。

政治家に恩を売っておけば
何かと便利だからな。

後は お前を消せば

証拠は全て消えるってわけだ。

はぁ はぁ…。

(曽根村)ところで お前
斉藤一成といったな?

お前の戸籍を
調べさせたやつから

妙な報告が来てな。

確かに
斉藤一成という人間は存在する。

だが

お前とは別人だって言うんだな。

(マナーモード)

 プルルル…(呼び出し音)

 プルルル…









おめぇ 誰だ?



どうして
キリシマ急便を狙ってる?



 プルルル プルルル…



うぅ…。

(曽根村)
なら この相手に聞いてみるか。

出るな!

 プルルル プルル

俺の両親は

霧島源平のせいで死んだ。

吉江運送。

15年前
北九州にあった会社の名前だ。

小さな運送会社だよ。

でも
地元の企業からの信頼は厚かった。

そこに目をつけた源平が

汚ぇ手 使って乗っ取った。

大事なお客さんの荷物

うちが しっかり
運ばしてもらいますけぇ。

源平は…。



おやじたちを
虫けらみたいに踏み潰した。

♬~

だから
源平から全て奪って破滅させる。

そう決めて何年も計画してきた。

そのために 顔も名前も変えて

キリシマ急便 潰すネタを
やっと手に入れたんだよ!

それは悪かったな。

だが そもそも おめぇには無理だ。

一端に裏の社会で
生きてるつもりだろうがな

浅瀬で ばちゃばちゃ
水遊びしてるようなもんだ。

まだまだ 力が足りねぇよ。

だったら…

だったら
あんたの力貸してくれよ。

曽根村会長。

あんた
関東一円の裏社会 牛耳ってる。

今度は源平が全て失う番だ。

いくら出す?

5, 000万ならある。

ははははっ!

桁が足りねぇよ。

圧倒的な力と

圧倒的な金。

(曽根村)どっちもねぇなら

恨みなんざ忘れるしかねぇな。

♬~

はぁ~。

♬~

ちっ ごほっ…。

はぁ はぁ…。

はぁはぁ はぁ…。

(着信音)



ごほっ ごほっ…。


はぁ…。

はぁ~。

遅ぇんだよ。

運転手は呼んだらすぐ来いって
言ってんだろうが!

うぅ…。
(由紀)とにかく 傷の手当てを。

はははっ。
はぁ はぁ…。

おい

何 余計なことやってんだよ!
きゃ~!

(大野木)お前は 酒 買ってこい
つってんだろ あぁ?

おっ 何だ?

何だ おい!
(由紀)やめて やめて!

やめて!買ってきますから。

てめぇ 何のつもりだ?

家でも会社でも

弱い者には強いんだな。

何だと この野郎!

うっ はぁ…。

…ったく よけたな てめぇ。

よけたな てめぇ!
うっ…。

はっ あぁ…。

はぁ はぁ…。

はぁ… そこにニトロが。

はぁ はぁ…。

ニ… ニトロ うっ。

はぁ はぁ…。

はぁ はぁ…。

うっ はぁ…。

はぁ あぁ…。

(曽根村)


どっちもねぇなら
恨みなんざ忘れるしかねぇな。

(大野木)
それ それ それだよ それ…。

はぁ はぁ…。

(田沼)裏で危ねぇ金を
稼いでやがるのよ。

あの棚に金庫 隠して

ざっと10億は ため込んでるって
うわさよ。

はぁ はぁ…。

はっ くっ!

うっ!

(大野木)はぁ はぁ…。

(大野木)あっ あぁ…。

うぅ~…。

うぅ…。

うっ!

はぁ はぁ…。

(大野木)うぅ…。

(大野木)あっ!くっ…。

(大野木)貴様 殺す 殺す…。

くっ あっ…。

(大野木)はぁ はぁ…。

助けて 助け…。

はぁ…。

♬~

♬~

< なあ 竜二。>

< いっそ忘れてしまえば

俺たちは
もっと幸せになれたのかな。>

♬~

<竜二

汚ぇ仕事は
全部 俺が引き受ける。>

< お前は
堂々と表を歩いていけ。>

< お前と美佐が幸せなら

俺はどうなっても生きていける。>

♬「umbrella」

♬~

♬~

< だから竜二

このとき俺は決めたんだよ。>

♬~

<圧倒的な力と圧倒的な金。>

♬~

< それを手に入れて

俺は もう1度

生まれ変わる。>

♬~

♬~

♬~

♬~

(凜子)社長 お疲れさまです。

(従業員たち)お疲れさまです。

えぇ~
今日 ブラジルから到着しました

和田猛です。

< そして 今度こそ…。>

ははははっ。

<霧島源平を破滅させる。>

ははははっ。



私は
生まれも育ちもブラジルですが

父も母も日本人です。

だから いつか この日本で
事業をするのが夢でした。

そして立ち上げたのが
このUDコーポレーションです。

成功のために 是非
皆さんの力を貸してください。

≪はい。
≫はい。

(拍手)

遅かったですね 日本に来るの。

ブラジルでの残務処理に
手間取ったんだよ。

先に来てもらっといて助かった。

特別手当の請求書です。

わかってるよ。

ていうか お前 客の前では笑えよ。

UDコーポレーションの
和田と申します。

遠山です。

(砂川)砂川です。

(時任)どうも
トッキー・ビーンズの時任です。

お世話になります。
(時任)おかけになってください。

はい。

(砂川)
これ うちのいち押し商品の

トッキープレミア豆腐です。

今 召し上がってみますか?

大丈夫です。

お持ち帰りに…。
(凜子)結構です。

ふふっ。

(時任)それで おたくは
いわゆるITコンサルですか?

はい その中でも
独自のシステムとして

企業に対するクレームサイトを
運営しております。

(凜子)企業へのクレームを
消費者が書き込める掲示板です。

集まったクレームを
AI技術で分析し

課題と その解決策を

企業ごとに提供する。

それが弊社のサービスです。
また 珍しいですね。

実は トッキー・ビーンズさんへの
クレームが

うちのサイトに
書き込まれておりまして。

えっ?

今は すぐにSNSで
拡散されてしまう時代ですから

対策と予防の
コンサルの ご提案に伺いました。

(時任)あっ
ご心配ありがとうございます。

ですが うちにも
危機管理の部署がありますので

そこで しっかりと
対応していきたいと思います。

なぁ。
ああ。

室長 チェックお願いします。

今夜は
緊急以外の連絡は遠慮してくれ

予定がある。
承知しました。

帰ってきたな。
おう。

今度の名前は和田猛か。

お前は本省で室長か。

計画どおり出世したな。

ここまで来ないと意味がない。

キリシマ急便を
直接管理できる部署だ。

キリシマのほうは どうだ?

ここ数年で

業界上位の大企業に成長した。

息子の晃は後継ぎとして
本社で修業してる。

理想主義のぼんぼんで
源平のやり方には不満を持ってる。

(晃)




あの監査をきっかけに
晃とは信頼関係を築いてある。

内部情報は
いくらでも聞き出せるはずだ。

晃の姉は
フードコーディネーターだったな。

霧島まゆみ。
お嬢様の道楽だけどな。

今や霧島家は
絵に描いたようなセレブ一家だ。

全部 潰してやるよ。

そのために
UDコーポレーションを作ったんだ。

まずはトッキー・ビーンズを
確実に落とそう。

あそこはキリシマ急便の得意先だ。

今月の分です。

今後とも 契約のほう
よろしゅう…。

トッキー・ビーンズの
経営コンサルになって

その信頼を基に
キリシマ急便に近づく。

それから キリシマ急便の
コンサルになって

源平もろとも内側からぶっ潰す。

じっくり味わおうぜ。

そのための金と舞台は整ってる。

ふぅ~。

ん?
いや。

何か お前
雰囲気 変わったなと思って。

楽しんでるように見える。

ブラジルで何年も暮らせば
雰囲気も変わるだろ。

あっ そうだ。

お前には
まだ言ってなかったけど

凜子っていうの 使うから。
凜子?

遠山凜子 ブラジルで拾ってきた
ITのプロだよ。

もちろん 凜子は
源平のことは何も知らない。

俺のことも ブラジル生まれの
和田猛だと信じてる。

ただ 凜子にだけは
UDコーポレーションは

金もうけのための
いんちき会社だと言ってある。

金のためなら
情報操作でもハッキングでも

何でもやる女だからな。

♬~

時任!

う… うちの
トッキープレミア豆腐に

虫が混入してたって。
虫?

(砂川)ほら
例のUDコーポレーションの

クレームサイト。

それが ほら
SNSで どんどん拡散されて。

(時任)何で…。

 トッキー・ビーンズの
虫混入問題はSNSを中心に…。

トッキー・ビーンズが販売した
プレミア豆腐に

虫が混入していたことが
わかりました。

これは怖すぎ!
虫入ってたんだけど。

トッキー・ビーンズの豆腐に
虫が入ってたって本当?

めちゃくちゃ怖いんだけど。
うそでしょ?

さすがに これはないわ。
キモすぎ。

製造過程での異物混入は
考えられない。

ホームページに そう載せとけ。

はぁ… だめだよ

原因を特定してからじゃないと…。
(時任)うちは被害者だ!

虫ぐらい黙って食っとけよ

くそが!
≫(ドアの開閉音)

≫社長 ハッキングされて
うちの顧客情報が盗まれました。

何?

盗んだ顧客情報 どこに売ります?

売らねぇよ
本物の被害者出してどうすんだよ。

よし。

このままトッキー・ビーンズの動き
見張るぞ。

(凜子)わかりました。

(時任)くそ 株価がどんどん…。

とにかく
謝罪会見を開いて…。

(時任)
会社としての非は認めない!

でも お客さんへの誠意を…。

(時任)お前が何とかしろよ。

そういうのは お前の仕事だろ。

(大友)大丈夫でしょうか。

トッキー・ビーンズの炎上が
収まらなければ

うちの売り上げにも影響が出ます。

やるじゃん 凜子ちゃん。



おう どうした?

さっき 電話くれた?

 あぁ そっか。

いや 花火 行かないかなと思って。

花火? えっ 東京の?

うん 12日。

急だけど
学校休みだって言ってたから。

 あぁ~ 行きたいけど ごめん。

PTAの集まりだ。

もし変更になったら行けるけど…。

そっか
じゃあ… 別の人 誘うからいいよ。

じゃあ。

すご~い!

これ 手に入れるの
大変なんですよね。

えっ 誰と行くんですか?

私 空いてますよ。

ははっ。
ふふっ。

(倉田)矢端を狙っても無駄だよ。

何しろ 将来の
事務次官候補だからな ははっ。

そのうち
お偉いさんの娘と政略結婚だよ。

じゃあ そのときは
是非 結婚式にいらしてください。

御社も だいぶ
炎上されているようですが

まだ うちのコンサルは
必要ありませんか?

ちゃんと対処しておりますので。

いや しかし
謝罪会見も まだですよね。

時任社長は会社の責任だと

認めていらっしゃらないんじゃ
ないですか?

もちろん 消費者に申し訳ないと
非常に心を痛めてます。

誤解されやすいですが
誠実な人間なんで。

古くからの
お知り合いなんですか?

大学の同級生です。

そのころ 私の父が病気で死んで

もともと貧乏だったんで
学費が足りなくなっちゃって。

そのとき 黙って金を
貸してくれたのが時任なんです。

いいやつなのに不器用な人間で。

あるいは そう思わせて
人を利用してきた人間か。

失礼ですが調べたところ

社内の汚れ仕事は全て あなたが
させられてるそうですね。

私が助かったのは事実ですから。

ほら 腹をすかせた野良犬は

餌をくれる人の真意なんて
気にしないじゃないですか。

気にはするでしょう。

いいこと言った感じのところ
すみませんけど。

えっ?
過酷な外で暮らす野良犬なら

相手が敵か味方か
常にジャッジしないと

生き抜けませんから。
腹をすかせた野良猫は…。

同じです。

のら… くろ。

それ漫画。 しかも古い。

砂川さん 時任社長への思いは
わかりましたが

あなたのやり方
間違ってると思いますよ。

お客様の家へ
毎日 謝罪して回ってますよね?

この度は たいへん
ご迷惑をおかけしました。

≪そうよ。 もう 家族全員で
食べちゃったわよ はぁ~。

この人にも食ってもらったら
いいんじゃねぇ?



でも 肝心の会社が
謝罪の姿勢を見せなければ

何の意味もない。

あなたの自己満足に
終わるだけですよ。

時任社長のためを思うなら
何としても社長を説得して

誠実な対策に乗り出すべきです。

ほんとは あなたも
わかってるんじゃないですか?

♬~

奥の部屋へ。
曽根村会長がお待ちです。

♬~

♬~

はぁ~。


(曽根村)久しぶりの日本はどうだ。

霧島源平が何の用ですか。

会ったか?

私のこと バラしたんですか。

(曽根村)
まさか 言うわけねぇだろ。

お前が これから
どうやって復讐するのか

俺は死ぬまでの暇潰しにしてんだ。

じゃあ どうして
鉢合わせ させたんですか。

わざと そうなる時間に
呼んだんでしょう。

面白かっただろ?

≫(戸の開閉音)

(曽根村)3年ぐらい前にな

源平のほうから
近づいてきたんだよ。

俺は経済界にも顔が効くからな
損はねぇと思ったんだろう。

毎月 こうやって挨拶に来る。

和田猛といったな 今度の名前。

その節は戸籍の手配を
ありがとうございました。

お前が金を持ってきたから
力を貸しただけだよ。

だが 随分と用心深いんだな。

お前が盗んだ10億は
警察に盗難届を出せねぇ金だ。

わざわざ名前を変えて

ブラジルで ほとぼりを冷ます
必要は なかったはずだろ。

お前が
他に やましいことがねぇならな。

どういう意味でしょう。

大野木の心臓が悪いことは
知ってたよ。

だが

いいタイミングで
死んでくれたもんだ。

もう曽根村との関係は切れよ。

大野木の資金洗浄も終わったし
もう必要ないだろ。

そう簡単には切れねぇよ。

曽根村には
何億もの金 払ってんだ。

まだまだ利用させてもらう。

心配してるんだよ。

お前 ブラジルに行く前
様子が変だった。

曽根村に何かされたのか?

何もされてねぇよ。

じゃあ 何でブラジルから
何年も帰ってこなかったんだ。

よっぽどのことが
こっちで あったからだろ。

♬~

べつに何もねぇよ しつこいな。

しつこくしなきゃ
お前は1人で抱え込むからだろ。

美佐のことだって そうだろ。

美佐?

美佐に死んだと思われてるのは
つらくないのか?

あれだけ かわいがってたのに。

(汐里)

うちだって楽じゃないのに
3人も。



(汐里)あんたが
はっきり断らないからだろ?

置いてやってるだけありがたいと
思ってもらいたいね!


(汐里)


(汐里)





(矢端・竜二)








(汐里)
















お父さんとお母さんは
もうおらん。



これから美佐は

もっと
つらい目に遭うかもしれん。





お前 ほんとは
美佐に会いたいんだろ。

だから 逆に
写真は見ようともしないし

大人になった美佐の今を
知ろうともしない。

死んでたほうがいいんだよ。

美佐にとっては もう俺はな。

また連絡する。



また他社を乗っ取ったそうですね。

ドライバーが足りんけぇの。

それは
業界全体どこでもそうですよ。

だからって汚い手 使うなんて
社会倫理的に許されないでしょ。

頭で しゃべんな お前。

社会倫理なんて持ち出すやつは
大概 負け犬よ。

≪(安奈)いらっしゃいませ。
おう 来たか。

悪いな 空けてくれ。 ははっ。

(安奈)あら 珍しい
今日は息子さんも一緒なんですね。

ああ うちの跡取り息子よ。
東大出の秀才じゃ。

えぇ~ すご~い!
はははっ。

安奈です
よろしくごひいきに。

失礼します。
おい 晃。 晃!

ちっ。

頭がええのも考えもんじゃのう。

(晃)矢端さんに
アドバイスいただいた件

必要かもしれません。

経営コンサルを
変えたほうがいいって話。

今のコンサルは
何でも おやじの言いなりだから。

また霧島社長が
何か やりましたか?

ええ まあ。

何を焦ってるんだろうな
霧島社長は。

業界トップを目指すのは
わかるけど

最近 また少し
やり方が乱暴ですよね。

エニイウェイズです。
エニイウェイズ?

業界最大手のネット通販会社
そのエニイウェイズが

来年 運送会社を変えるって話が
あるんです。

今 契約している会社が
人手不足で撤退するんで。

その後釜を狙ってる?

はい。

そのために 新しいサービスを
始めようとして

今 必死で
ドライバーを集めています。

それは
どういったサービスなんですか?

すいません
送ってもらっちゃって。

どうせ通り道ですから。

また相談 乗ってください。
もちろん いつでも。

失礼します。
はい。

(まゆみ)ねえ。
おう おかえり。

今の誰?

(晃)国交省の人だよ 矢端さん。

へぇ~。

はぁ はぁ…。

(大野木)くっ あっ…。

あっ…。

助け…。

はぁ…。

♬~

はっ。

はぁはぁ はぁ…。

あっ はぁ…。

ふぅ~。

はぁ…。

うっ はぁはぁ…。

はぁはぁ…。

ううっ… はぁ~。

♬~

♬~

≫お父さん 早く!

お母さんも。
≫ドーン…(花火の上がる音)

≪のぞむ 走るな。
わぁ~ すご~い!

♬~

♬~


(汐里)







(汐里)はい 出来た。
ふふふっ かわいいね~。






♬~

♬~

♬~

ううっ…。

♬~

あ… あの。

大丈夫です。

いろいろ ありますよね。

いろいろ あっても

ないふりして
生きていくしかないし。

すいません 消えます。





もしもし?

どこにいる? もう始まってるぞ。

あぁ~ ごめん すぐ行く。

場所が よくわかんなくて。

あっ… すいません。


花火 きれいだったな。
(美佐)うん。

良かったよ 美佐が来られて。

遅れて ごめんね
あんな高い観覧席。

俺 高級官僚だから。
はははっ。

竜二君。

私 東京に来ようと思ってる。

えっ?

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

≪コンコン コン!

≪(ドアの開閉音)

トッキー・ビーンズの件
準備できました。

わかった。

わざわざ ブラジルから来て

最初の獲物が
トッキー・ビーンズというのは

少々 小物すぎませんか?

♬~

ほんとは他に

何か目的が
あるんじゃないですか?

♬~

UDコーポレーションの
和田と申します。

(凜子)いい男ですね。
美佐。

偶然ですね。 妹の美佐です。

1度 誰かを裏切った人間は

必ず また誰か裏切る。
うちを

ターゲットにしとったようですの。
ターゲットでした。


関連記事