ハケンの品格 第6話 篠原涼子、小泉孝太郎、勝地涼、杉野遥亮、吉谷彩子、山本舞香… ドラマのキャスト・主題歌など…


出典:『ハケンの品格#06』の番組情報(EPGから引用)


2020/07/22(水) 22:00:00 ~ 2020/07/22(水) 23:00:00
ハケンの品格#06[解][字][デ]

会社がAIを導入、無駄を排除する事に。担当の東海林(大泉洋)は里中(小泉孝太郎)肝いりの弁当屋がコストカット対象だと告げる。大前春子(篠原涼子)はある手段に出て

出演者
篠原涼子、小泉孝太郎、勝地涼、杉野遥亮、吉谷彩子、山本舞香、中村海人(Travis Japan)、上地雄輔、塚地武雅(ドランクドラゴン)、大泉洋、伊東四朗
番組内容
宮部社長(伊東四朗)からの命令で、会社の立て直しを任され張り切る東海林(大泉洋)。
そんな中、里中(小泉孝太郎)は、昔ながらの日本の良さにこだわった弁当屋「隅田フーズ」の存続にこだわる。里中に協力することになった春子は、「これはA Iとの斬るか斬られるかの、真剣勝負です」と断言。弁当の売り上げが日々の天気に左右されていると気がついてー。
監督・演出
【演出】佐藤東弥
原作・脚本
【脚本】山口雅俊、渡邊優子
音楽
【ドラマ主題歌】「Motivation」鈴木雅之
【音楽】菅野祐悟
制作
【チーフプロデューサー】西憲彦
【プロデューサー】櫨山裕子、山口雅俊(ヒント)、秋元孝之(オフィスクレッシェンド)
【制作協力】オフィスクレッシェンド
【製作著作】日本テレビ


『ハケンの品格#06』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数ベスト20)

ハケンの品格 第6話 篠原涼子、小泉孝太郎、勝地涼、杉野遥亮、
  1. 大前
  2. AI
  3. 東海林
  4. 弁当
  5. 会社
  6. 隅田フーズ
  7. 小夏
  8. 亜紀
  9. 加代
  10. 今日
  11. 隅田
  12. 仕事
  13. キーボード
  14. 合理化
  15. 大前春子
  16. 無駄
  17. 里中
  18. お弁当
  19. メール
  20. 宇野


『ハケンの品格#06』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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♬~

(井手) 大前さん
何やってるんですか?

(大前春子) 見ての通り
紙の補充ですが 何か?

(東海林)
さすが仕事が早いね 大前っち。

「ち」!

(東海林) ちょうど今
頼もうと思ってたところだよ。

(三田) でも その紙…。

表は印刷済み
裏は白いままのコピー用紙

通称 裏紙ですが 何か?

ん? 何だ 君たち
まだ読んでないのか?

今朝 一斉メールで
資料を送っただろう。

(小夏) 「始めよう
業務の合理化・スリム化運動」。

(亜紀) 「書類は極力なくし
ペーパーレスに」。

(亜紀) 「コピーする際は 使用済みの
裏紙を極力 再利用すべし」。

(東海林)
みんな 資料にあるように
これからは より一層

オフィスの消耗品や
備品の節約を心掛けてくれ。

例えば…。

この貼れる付箋。

一度使っても
粘着力が残っている限り

もう一度 使ってもらいたい。

マジ?

至って真面目に言っている。

「塵も積もれば山となる」。

小さな節約は 会社の大きな利益に
直結するのだよ。

一人一人の心掛けで コスト削減。

社内の合理化を
みんなで進めましょう!

拍手。
(拍手)

(里中賢介)
東海林さん 気合 入ってるね。

(宇野)
何せ 社長直々の特命だからな。

(宮部)君は   13年間
本社から離れていた

人間関係の   しがらみがない

その君にしか   できない仕事だ

それは   一体…

今   わが社の業績が
芳しくないのは分かってるね?

はあ

(小山田)そこで君を
業務合理化の戦略担当に据える

徹底的なコストカットを
図ってもらいたい

私が!

東海林君

S&Fの
命運が懸かっているんだ!

社長

不肖   私 東海林 武

S&Fのコストカッター

S&Fのカルロス・ゴーンに
なります!

でも   逃げません

ゴーンではありますが
逃げません

命懸けで
やらせていただきます!

今 俺の背中に吹いてる追い風は
計測不能といっていいよ。

フッ… やっぱり 会社も

いざっていう時には
東海林さんが必要なんだよ。

おう もちろん 賢ちゃんも
協力してくれるよな?

もちろんだよ ハハハ…。
ハハハ…。

会社の立て直しって…。

うち そんなヤバい状況
だったんだ。

大丈夫だ 諸君。

大船に乗ったつもりで
俺について来てくれ。

「ゴーン」って
呼んでくれてもいいよ。

つい この間まで
転覆しかかってたくせに

何言ってんじゃろか。

とっくりは黙ってろ。

みんなで一丸となって
この難局を乗り越えようね!

大前さん 大丈夫でしょうか?
だから 何で そっちに聞くんだよ。

経験上 消耗品や備品を
急に けちりだした会社は

黄色信号です。
けちじゃねえ。

合理化 エコなの。

むやみに
不安をあおるんじゃないよ。

経験上の話をしたまでですが。

(東海林) ふ~ん。

賢ちゃん あれだな
あの人は これまで

何年も いろんな会社
渡り歩いて来たわけだろ。

うん。

その経験ってのは
ひょっとしたら

今回の立て直しミッションの
参考になるかもしれないな。

東海林さん 素直に

大前さんに手伝ってほしい
って言いなよ。

お断りします!

まだ頼んでねえよ。

何だよ?

合理化するなら
まず その無駄 極まりない

モジャモジャを合理化しなさい!

これは別に無駄じゃねえ
大事な髪なんだ。

それじゃなくても 最近
ジワ~っと合理化 進んでんだ。

ペーパーレス…
誰がペーパーレスだ お前!

それと 「大前っち」と
なれなれしく呼ぶのは

金輪際やめてください!
鳥肌が立ちました。

大前っち…。

ハァ…。

お前 何 ひとの髪 見て
「ハァ…」って ため息ついてんだ!

俺だってな 呼びたくて
呼んだんじゃねえんだよ!

何か ポロっと出ちゃったんだ
二度と呼ぶか! ばか!

ほら 働く!

君たちも合理化 合理化!

<おごれる正社員は久しからず>

<今や 派遣なしに
会社は回らない>

<例えば この大前春子>

<彼女の辞書に
「不可能」と「残業」の文字はない>

<煩わしい人間関係は
一切排除し

3か月の契約終了とともに
どこへともなく去る>

<だが
スーパーハケン 大前春子が

なぜ 非正規社員の道を選んだかは
定かでない>

♬~

♬~

♬~


ん~ 紙で読まないと
頭に入って来ないな~。

部長 極力
ペーパーレスでお願いします。

あとさ 何か暑くない?

よくお気付きで。

節電のために
室温を3度上げてます。

(宇野)
え~!? それも業務の合理化?

はい。
(宇野) ハァ…。

あれ 賢ちゃんは?

(角田) あ~ 何人か引き連れて
隅田フーズに行きましたよ。

隅田フーズ… 何よ? それ。

(浅野 務)
おじいちゃん家みたいでしょ
何か 田舎のね。

いいんだよね この雰囲気が。

こんにちは 里中です。

(隅田 厚)
里中さん お待ちしておりました。

夏に出す 新作のお弁当を
拝見しに来ました。

(隅田) ありがとうございます。

「まごころ弁当」?

おい うちの商品だよ。
うん。

で こちらが
そのお弁当を作ってくれてる

隅田フーズの社長さん。

(隅田) お世話になっております。

夏の新メニュー どうぞ皆さんで
召し上がってみてください。

あぁ…。

♬~

(小夏) うわ~ おいしそう!

じゃあ いただきま~す。

(小夏) いただきま~す!
(一同) いただきます。

うん! さっぱりしてて
これからの季節にいいですね。

そうですか
ありがとうございます。

ケチャップ味のナポリタンが
入ってない。

坊ちゃんのくせに庶民的だな。

まごころ弁当は 中高年向けの
健康志向のお弁当なんだ。

(三田)
木のお弁当箱も珍しいですね。

うん! 木のいい香り
ご飯もモチモチで おいしいです。

(隅田) 経木は通気性がいい上に

余分な水分を
吸い取ってくれるんで

ご飯を
おいしく保ってくれるんです。

この仕切りになってる
笹の葉もステキですね。

(隅田) その笹の葉は

長野の山村で暮らす
おばあちゃんたちが

1枚1枚 手作業で
収穫してくれてるんですよ。

(小夏) へぇ~。

お弁当を調理した人や詰めた人
作った人たちの顔が浮かぶ

ぬくもりがあって
ホッとできる おいしさ。

それが まごころ弁当の
開発時のコンセプトなんだ。

君たちには
隅田フーズさんならではの

丁寧で誠実な仕事を
一度見てほしいと思って

今日は連れて来たんだ。

はい。
(井手) はあ。

しっかり食べろよ。

(キーボードを打つ音)

あ~ 分からん。

クッソ~。

大前春子め。

あ~ 巻いて来た。

巻いて来た。

カンパ~イ!
(一同) カンパ~イ!

カァ~!

今日はお疲れさん。
(亜紀:小夏) お疲れさまでした。

いい勉強させてもらえて
よかったな。

ありがとうございます。

あの 大前さんと東海林課長って
どんな関係なんですか?

あっ… 内緒だぞ。

東海林さん 大前さんに

プロポーズしたことあるんだ!

え~! ヘッヘッヘッ…。
(亜紀) え~!

で どうなったんですか?

あ~ さぁ?

まぁ 何せ 13年前の話だからさ。

じゃあ 昔は
付き合ってたってことですか?

♬~

(せき払い)

こ い ぬ。

賢ちゃん
パスワード 13年前のままかよ。

気を付けなきゃダメだ~。

(浅野の声) いや
付き合ってたってわけじゃ…。

(小夏の声)
何ですか? それ 怖っ!

付き合ってないのに
プロポーズとか 怖っ!

ハハハハ…。

いや 本人のいないところで
これ以上は やめとこっか。

でも いきなりプロポーズは
ないよな~。

私は ありかも。

それだけ真剣だってことは
うれしいんじゃないかな。

ふ~ん。

まぁ 相手次第っすね。

千葉ちゃん 強気っすね~。

(亜紀:三田) フフフ…。

(チャイム)

まだ ちゃんと
商品になるわけじゃないから。

試食会ってだけだからさ。

(小夏) 生地は何にするんですか?

里中課長。
はい。

私にメールしましたか?

いえ。

では 大至急 パソコンの
パスワードを変えるべきです。

どうやら
里中課長に成り済ました

不届き者がいるらしいです。
えっ?

えっ 誰かが
里中課長のふりをして

大前さんに
メールしたってことですか?

はい! 妙なメールが届きました。
(亜紀) えっ…。

悪質だな~。

あっ もしかしたら

里中課長のパソコンに
犯人の指紋が残ってるかも。

大前さん
指紋とか調べられません?

いや さすがに
それはできないだろう。

できます!
できんのか!

鑑識検定 初級の資格があります。

科捜研の派遣か。

大前さん
そのメール 見せてください。

どうぞ。
失礼します。

「大前春子さま
お疲れさまです 里中です」。

えっ?

「S&Fの大黒柱 東海林さんが
本社に戻って来て

僕と大前さんと東海林さん

まるで 13年前に
戻ったみたいですね。

今 東海林さんは
会社の立て直しという

彼にしかできない
大変重大な任務に就いています。

彼の不屈の会社人生
その全てを懸け

遂行しようとしています」。

南極… ん? 「南極を
乗り越えようとしています」。

冒険家になっちゃった。

「そこで大前さん
僕からのお願いです。

東海林さんを
手伝ってもらえませんか。

あなたの力が必要なんです。

大前さんだって
本当は東海林さんのことが

気になってますよね。

お互い もう いい年です。

少しは素直になってみたら
どうでしょう」。

そうだ そうだ!

もう お恥ずかしい。

大前さん。
何でしょう?

このメールを送ったのは
僕なんです。

すっかり
大前さんにメールしたことを

忘れていました すみません。

改めて

東海林さんのサポートを
お願いできませんか。

業務命令なら

仕方ありませんね。

ありがとうございます。

あっ そう?

俺 別に どっちでもいいけどね。

まぁ でも 賢ちゃんが言うなら
仕方ないな うん。

あと 賢ちゃん
とっくりが言うように

パスワード
ちょくちょく変えたほうがいいよ。

うん。

よし じゃあ とっくり
じゃあ ミーティングしよう。

でも!

今日は総務局に呼ばれてるので
失礼します。

(東海林) あっ?

(亜紀) 私たちも!
(小夏) あっ いってきます。

(亜紀) すいません。

(東海林) 君たちも?
(亜紀:小夏) はい。

総務局?
うん。

大量の入力作業があるみたい。

急きょ
ヘルプで行ってもらってるんだ。

「難局」 打ち間違えちゃった。

(電子音)

(電子音)

(キーボードを打つ音)

(小夏) えっ!
(キーボードを打つ音)

(キーボードを打つ音)

(小夏) 何これ?
(キーボードを打つ音)

(キーボードを打つ音)

指定したPCで
作業に当たってください。

はい。

こちらをご覧ください。

「社内のスリム化運動」
と題しまして

まずは オフィス内の無駄を
徹底的に洗い出し

社員一丸となって…。

あのさ そういった
ちまちましたことも

悪くはないんだけどね。

実は わが社では 最近

「AI」とかいうものを導入してね。

AI。
そう。

そのAIに今 会社の無駄を
見つけてもらってるんだが。

いろんな無駄を
徹底して 排除するぞ。

はあ。

(キーボードを打つ音)

(亜紀) これ 何のデータだろう?

(小夏) 「厳秘」って

これ お客さんの個人情報じゃ
ないですかね?

(杏奈) これ AIに
データを移行してるらしいよ。

(智子) AI?

(ようこ) あのメガネの人

AIのコンサルタント会社の人
だって。

あ~ テレビで見たことある。

そのうち ほとんどの仕事を
AIがやるようになるって。

え~! 派遣の仕事が
なくなっちゃうってこと?

♬~

(小山田) 東海林君
会社が期待しているのは

もっと大胆な 大なただよ。

申し訳ありません。

このまま 業績が改善しないと

わが社は大規模な人員削減を
せざるを得ない。

人員削減…。

リストラですか?

まぁ 最初は 社長が
よそ者だと おっしゃっている

派遣から切ることに
なるだろうな。

それは…。

頑張ります。

会社の無駄 いっぱい探します。

よろしく頼むよ。

はあ!

「山のプリン」 18.7。

まごころ弁当…。

利益率 8.5?

隅田フーズ。

賢ちゃん 肝いりの弁当
ってやつか。


小夏ちゃん おはよう。
おはようございます。

今日も また あの入力作業
させられるんですかね。

(亜紀) ん~。

 おはようございます。

 お名前 ご用件を
音声にてお話しください。

あっ 大前さん
おはようございます。

(小夏) おはようございます。

どうしよう 大前さん。

私 無職になっちゃうんですかね?

朝っぱらから何?

AIに全部
仕事 取られちゃうんですか?

派遣は 切られる時は切られる
じたばたしたって無駄。

あなたたちは ここに来て 何か

自分の価値を高める努力は
しましたか?

努力ですか?

してます!

今のところ
無遅刻で頑張ってます。

小学生ですか? あなたは。
(エレベーターの到着音)

(エレベーターのドアが開く音)
大前さ~ん!

お呼びでしょうか。

よし これで

S&F 立て直し特命チームが
そろったな。

そんなチームには
入っていませんが。

大前君 取りあえず
その資料に目 通してくれ。

だから

社内の ちまちました
コストカットは もうやめる。

その 「だから」って
どういうこと?

だから

まごころ弁当の発注先
見直せって話だよ。

賢ちゃん まごころ弁当の
売り上げは悪くない。

だけど 利益が小さい。

コストが かかり過ぎてるんだよ。

だから もっと安く作ってくれる

大手の食品工場に回そう。

ダメだよ!

あのお弁当は
隅田フーズでしか作れないよ!

作れるって。

商品自体は うちのもんなんだし

メニューや ノウハウだって

ひと手間加えれば
引き継げるだろう。

東海林さん…。

俺だって
こんなこと言いたかないよ。

でも 世界は変わりつつあるんだ。

AIが そうしろって
言ってるんだよ。

って言っても 参るよな~。

急に AIなんて言われてもさ
よく分かんねえし。

よく分からないものの
言うことを

よく聞けますね。

じゃあ あんたは分かんのかよ?

ほら みろ。

AIはビッグデータ
つまり 統計を活用した

さまざまな事象の予想や
適正値の割り出しに優れています。

例えば 営業の仕事でいうと
どんな客が どう行動するか

需要は どう移り変わるか
最適な販売価格は幾らか

そういったことを
大量のデータに基づいて

分析 予測できるので

効率よく
売り上げを伸ばすことができる。

そして AIの特徴は
ディープラーニングで

AIは そのうち…。

いやいや… 俺だって
それぐらいのことは知ってるよ。

東海林さんも
分かってるはずだよ。

隅田フーズが作る弁当には

食に欠かせない
人の心があるって。

だから それがコスト高なんだ。

甘いって 賢ちゃん。

少し待ってくれないかな。

何でだよ?

まごころ弁当の利益率
上げればいいんだよね。

できるのか? そんなこと。

やってみる。

分かった。

ただし 1週間だ。

常務に待ってもらうよう
掛け合ってみる。

1週間でクリアできなかったら

弁当屋 切るぞ。

事業の見直しですか?
あぁ…。

(隅田由美) うちとの契約を切る
ってことですか?

いえ
決して そんなことはさせません。

ただ…

まごころ弁当を
変えて行かなくてはいけません。

今使っている 木の弁当箱の
在庫がなくなり次第

こちらのプラスチックのものに
切り替えてください。

これで 1個165円の
コスト減になります。

はあ…。

笹の葉も なくしましょう。

すいません。

そうですか。

しかし…。

加代さんたちに どう言えば…。

旦那さんに先立たれてから

うちとの仕事が生きがいだって
話していたのに。

まごころ弁当の笹の葉は
私たちが取ったものだって

自慢だって 言ってくれて。

加代さんたちには
僕からもお伝えします。

♬~

≪加代さん≫
(加代) はい。

加代さん 電話だよ。
あっ はいはい。

よいしょ。


(操作音)

もしもし。


 S&Fの里中と申します。

はい…。


 まごころ弁当で
お世話になっています。

あ~ まごころ弁当の。

実は…

まごころ弁当を
リニューアルすることになりまして。

 はあ… リニューアル。

ええ… それで

新しい まごころ弁当では

加代さんたちに
取ってもらっている

笹の葉を
使わないことになったんです。

えっ?

笹の葉は
もう いらないってことですか?

すいません。

全て こちらの都合なんです。

加代さんたちには
まごころ弁当に

彩りを添える 素晴らしい仕事を
していただいたこと

大変感謝しております。


 もちろん すでに
作業をしていただいた分は

こちらで
引き取らせていただきます。


 もしもし 加代さん?

ごめんなさいね 驚いてしまって。

そうなのね。

申し訳ございません。

(操作音)

あの方は?

大前春子さんです。

甘い!

(隅田) えっ?

これは AIとの
切るか切られるかの真剣勝負です。

大前さん…。

AIと勝負って…。

こっちは ただ
弁当作ってるだけなのにな。

これは…。

私が書いたレシピノートです。

メニューを考えてるのは
家内なんで。

そうですか。

大前さん
何か打開策はありそうですか?

お弁当を作る数は
毎日 どうやって決めてますか?

それは私が。

その日の天候 気温や湿度によって
弁当の出荷数を割り出し

御社にご提案しています。

恐らく AIは

1個の売れ残りすら出しません。

どういうことですか?

AIは 分刻みで
天候の変化を考慮して

出荷数を決定していますが

利益を最大化するため

ギリギリ売り切れるように
するからです。

すごいんですね。

何だか売り切れてしまうと

楽しみにしていたお客さんが
買えなくて

申し訳ない気がして。

この日は
かなりの売れ残りがありますが。

(隅田) あ~ その日は
天気予報が外れたんですよ。

まぁ さすがに天気は
100%は読めないからね。

社長 午後の出荷数

750のままでいいですか?

あ~ そのままでいい。

今日は そんなに出ないだろう。

予報だと このまま雨らしいから。

いいえ!

(雨の音)

雨のち晴れです じき晴れます!

♬~

ホントだ!

あなたは 一体…。

気象予報士の大前春子です。


(ラジオ) 気象庁予報部 発表の
5月25日 正午の気象通報です。


 石垣島では南東の風 風力4

天気不明 気圧1010hPa。


 那覇では南東の風 風力2
曇り 11hPa。

明日は移動性高気圧に覆われて

全国的に
朝から青空が広がるでしょう。

関東甲信地方では
南寄りの風が吹き

日中の最高気温は30度を超え

広い範囲で
真夏日になりそうです。

はい 分かりました。

明日は暑くなるそうです。

ダシは 濃いめで行きましょう。

(一同) はい。


(ラジオ) 御前崎では
西の風 風力3

曇り 19hPa。

♬~

今日も晴れるそうだ。

200個 追加しようか。

(由美) アキノちゃん
レイナちゃん 手伝って。

はい。

(着信音)
はい 隅田です。

今日は熱帯低気圧から
暖かく湿った空気が流れ込み

大気の状態が
不安定になるでしょう。

関東甲信地方では
朝から雲が多く

午後は広い範囲で
にわか雨となりそうです。

にわか雨には気を付けましょう。

はい。

大前さん。

少しずつですけど
確実に利益率が上がってます。

それは 隅田フーズのお弁当が
おいしいからでしょう。

それを無駄にしない

大前さんの
詳細な天気予報のおかげです。

(外国語)

(宇野) OK バ~イ!

グッバイ。

(足音)
(宇野) おい 里中!

あのさ まごころ弁当だけどさ。
はい。

さっき 商談の時に
あの弁当の話が出てさ。

グレート・ゾーンさんが
今日の夕方

300個 注文したいって!

えっ 300個ですか!?

グレート・ゾーンって
あの外資系大手の。

そう あの会社
テレワークの社員向けに

宅配弁当を始めるらしくて

うちの まごころ弁当を
勧めてみたんだよ!

ここで気に入られたら
大チャンスじゃないですか。

ハハ~ 俺の営業力を褒めてよ。

よっ 部長!
営業の反射神経がハンパない。

(宇野) よせやい。

今日の夕方までに
300個ですか?

ええ 急なお願いなのは
分かっています。

実は

何人か従業員が
風邪気味で休んでまして。

予定の出荷数をこなすのにも
手いっぱいでして。

さらに追加で 300個は…。

あ~ そうなんですか… ん~。

えっ どうした?

まさか 「無理」とか言わないよな。

もう約束しちゃったよ!
分かりました。

行きますよ!

(井手) えっ?

あっ すいません
すぐに かけ直します。

♬~

(三田) これさ しんの部分を

交互にしたほうが
いいんじゃない?

(小夏) 黄色が上と横…。
(亜紀) あ~ そっか そっか。

黒いのを上に置いて…
すいません 速い。

(隅田) 里中さん

こんなに
皆さんの力をお借りして…。

いえ こちらこそ
勝手にお邪魔して。

うちにとっても
ビジネスチャンスですから。

まだ 経木の弁当箱と笹の葉
残ってるんですね。

(隅田) はい… でも

もうそろそろ おしまいですね。

(三田) う~わ そのスピードで
寸分の狂いもなく…。

(井手) 大前さんって マシン?

♬~

何とか間に合いましたね。

(隅田) ありがとうございました。
いや。

5時なので このまま
直帰させていただきます。

大前さん お疲れさまでした。

(小山田) ≪それで 隅田フーズは
どんな具合だ?≫

はい 里中も頑張っておりまして

まごころ弁当の利益率のアップに
目覚ましい成果を…。

(小山田) そんなことを
聞いてるんじゃ ない。

はい… しかし 常務は

1週間で成果を見せろと。

1週間待つと言ったのは
その間に切れということだ。

何のために くすぶっていた君を

旭川から戻したと思ってる?

えっ?

君は   13年間
本社から離れていた

人間関係の   しがらみがない

その君にしか   できない仕事だ

そういう意味かよ。

♬~

さっき 宇野部長から
連絡あったんですけど。

まごころ弁当 おいしくて
体にも やさしいって

先方にも
すごい評判が良かったって。

ホントに?
これこそ日本の良さだって

外資系のボスたちにも
好評だったらしいですよ。

グレート・ゾーンとの
宅配弁当の契約

行けるんじゃないですか。

やっぱり 笹の葉は残しておくべき
なんじゃないですかね。

うん そうだね。

みんなのおかげだよ。

今日は おごります。

やった~!

公共の場だよ。
(亜紀) ハハハ…。

♪~

♪~

♪~
ハァ~。

♪~

♪~
何なんですか?

仕事以外で あなたの顔
♪~
見たくないんですけど。

しかも そんな辛気くさい
しょぼくれた顔なんか。

13年ぶりに
俺が本社に呼び戻されたのは

下請け 切り捨てるためだったよ。

ひでぇ話だよな。

情けないよ。

まぁ それでも

社内の人間 切るよりは
マシなのかなって。

泣き言 言いに来たんだったら
帰ってください。

聞けよ。

泣き言 言いに来たんだから。

相変わらず ひどい女だよな。

ホントに ひどい。

ひどいって分かってても

やっぱり好きだ!

いや…。

会社がだよ 会社。

俺は 会社を愛してる。

そこで働く人たちのことを

同じ釜の飯を食う仲間だって
思ってるからな。

13年前も
そのセリフ 聞きましたが。

黙って聞けよ。

13年前とは違うんだ。

今は

あんたたち 派遣のことも

仲間だって 思ってるからな。

そうですか。

AIが 「ダメだ」って言った
下請けを切るのが役目なら

俺は やるよ。

みんなを守るために

俺は 汚れ役も…

嫌われ役のコストカッターになる。

文句あるか?

会社の言いなりの次は

AIの言いなりですか。

AIは間違わないんだ。

それは絶対ですか?
絶対だ。

AIは絶対だ。

あなた AIの何なんですか?

とにかく俺は AIの言う通り

隅田フーズを切る。

東海林さん それ どういうこと?

このクルクルパーマは
裏切るそうです。

(東海林) 裏切るって お前…。

ちょっと待ってよ。

今日 グレート・ゾーンから
注文があったんだ。

大口の契約が
取れるかもしれないんだよ。

そしたら 隅田フーズの評価だって
また変わって来るだろう。

評価が良くなるのは
まごころ弁当であって

隅田フーズじゃ ない。

いや 弁当を作っているのは
隅田フーズだよ。

分かれよ!

もう 俺たちが話して
どうこうなるもんじゃないんだ。

これは会社の決定なんだよ。

悪いが諦めてくれ 賢ちゃん。

会社に逆らったって
ろくなことにはならない。

13年前 俺は会社に逆らって

一度 追い出された。

悔しかったし つらかったよ。

もう そんな思いは したくないし
させたくないんだ。

でも 東海林さん

13年前 会社に逆らったことを

後悔した?

明日で1週間だ。

もし明日 いい結果が出たら

1週間分のデータを持って

僕は 隅田フーズを
切らないでくれって

宮部社長に直談判するよ。

勝手にしろ。

♬~

そうですよ 今日一日 晴れだから
弁当がたくさん出るって

大前さんが
そう言ったらしいです。

っていうか 何で俺のケータイに
かけて来るんですか?

(虫が飛ぶ音)
あ~!

一日 晴れ。

大前春子が 「晴れ」と言った。

AIの予測では

今日は雨が降って
出荷数も少ないはずなのに。

AIは間違わないんだ

それは絶対ですか?

(東海林) 晴れてる。

(東海林) 間違えるのか? AIが。

♬~

あら おいしい!

この年になって こんなおいしい
お茶 初めて飲んだわ。

恐縮です。

それで あなたは…。

S&Fの派遣社員です。

そう はじめましてね。

私はね…。
加代さんですよね。

えっ!

あちらのお写真に お名前が。

今まで
楽しくお仕事させていただいた

お礼を言いに来たんです。

でも ちょっと
間が悪かったみたいね。

みんな 忙しそう。

また出直して来ることにするわね。

ごちそうさまでした。

お気を付けて。
はい。

あっ!

ちょっとお待ちください!

(遠雷)

(由美) ねぇ ちょっと!

(隅田) どうした?
(由美) 何だか空の様子が。

(遠雷)

♬~

そんな…。

大前さんが天気を間違えるなんて。

いっぱい作っちゃったのに…。

こんな雨じゃ
弁当 余っちゃいますよ。

大前さん 雨 止められませんか?

おい 大前さんは
てるてる坊主じゃないんだぞ。

大前さん…。

♬~

(東海林)
大ハズレだったな とっくり。

♬~

やっぱり AIは正しかった。

力足らずで 申し訳ありません。

そうですか。

分かりました。

えっ?

仕方ないです。

でも…。

(由美) 里中さん もう十分。

本当に 申し訳ありませんでした。

私も 申し訳ありませんでした。

あの~。

あなたは…。

加代さんですよね。

ええ。

あの 先ほど
傘を貸していただいてね。

そこのコンビニで
これ買えたんで 返しに。

あぁ…。

返しておいていただけるかしら?
確か…。

えっ?

(加代の声)
そう 大前さんって名前の女性。

大前さん?

雨が降りますので
お持ちください

そしたら ホントに すぐ
降りだして来たから驚いちゃって。

大前さん…。

はい。

雨が降ることを知ってたんですね。

わざと 天気を間違えたのは

東海林さんのためですか?

クルクルパーマは関係ありません。

じゃあ どうして?

隅田フーズのためには

そのほうが良いと思ったからです。

S&Fの社員たちは

自分たちが誰かを切る立場にいる
と勘違いしている。

違います。

隅田フーズは
切られるのではありません。

S&Fは

素晴らしいお弁当を作ってくれる
この会社を

泣く泣く
手放すしかなくなったのです。

S&Fという
デカいだけが取りえの泥舟に

無理に乗っていただく必要は
ありません。

♬~

隅田フーズは 小舟でも

立派に こぎ出せます。

皆様には それができるだけの

信念と技術がある。

次の居場所を探せばいいんです。

♬~

定時ですので 失礼します。

♬~

加代さん!

いらしてたんですか?

あの 私

今まで仕事させていただいた
お礼にね。

♬~

加代さん。

また 笹の葉 取って来てください。

え~!?

また一緒に仕事しましょう。

♬~

♬~        あぁ…。

♬~

♬~    わぁ~ 虹だわ!

♬~

(宇野) じゃあ もういいです!

(受話器を置く音)

部長 機嫌悪いな。

だって これ

まんま
まごころ弁当じゃないですか。

まったく 何 考えてんだか!

まさか うち すっ飛ばして

隅田フーズと直接
契約 結んじゃうなんてな。

こんな大企業と。

うちに切られて むしろ
ラッキーだったんじゃないですか。

おい 思ってても口にするなよ。

♬~

(通知音)

何だかな~。

(キーボードを打つ音)

(近) 持ってると有利

即戦力になる資格というと
まずは こんなところですかね。

はい お待ち。
(小夏) ありがとうございます。

急に どうしたんですか?

大前さんの影響?

私も日頃から努力して

自分の価値を高めなきゃって
思って!

スキルアップについては
受験料の補助など

ハケンライフでも
サポートしますので

頑張りましょう!
(小夏) はい。

福岡さんは?

何か気になるもの ないですか?

あるんですよ いっぱい。

どうしたんですか? 亜紀さん。

あの…

資格取れば
何かが変わるんですかね?

いや… そんなこと言わずに。

そうですよ! ちょっとでも
大前さんに近づけるように

頑張りましょ。
(近) ええ。

こりゃ何だ?

私も驚いたのですが

AIが出した わが社の
さらなる業績改善案だそうです。

いかがいたしましょう?

(宮部) ん~。

うん これで問題ないよ。
ありがとうございます。

(メールの受信音)

「プロジェクト事務局」。

里中課長。
ん?

社長が お呼びだそうです。

分かった。

(エレベーターの到着音)

(東海林) お~ 賢ちゃん
社長の呼び出し 何だった?

えっ? あぁ…。

何だよ
迷子の子犬みたいな顔して。

何でもないよ。

そうか。

今回は いろいろ勝手に進めて
悪かったな。

いや。

もう帰れんだろ 飲みに行こうか。

いや 今日は ちょっと…。

あっ そう。

何かあったら相談しろよ。

俺 ほら 社長の信頼 厚いからさ。

(エレベーターの到着音)
ハハハハ…。

じゃあな。
じゃあ。

(エレベーターのドアが閉まる音)

ハァ…。

(キーボードを打つ音)

(マウスをクリックする音)

♬~

「人材スリム化リスト」。

♬~

東海林さんの名前にバツ。

♬~

それは AIが出した
リストラのリストですね。

自分たちが安全な場所にいると

まだ信じてたんですね。

「泳ぎださないと溺れる」

…と警告したはずです。

日本の会社は

日本の社会は沈没です

日本沈没

世界は もう

変わってしまいました。

切られるのは
派遣ではありません。

あなた方 社員です。

♬~

(東海林) デカい満月だな~。

♬~

残念です。


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