東京「8月医療崩壊」の恐怖…感染拡大でも3週間病床増えず

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 しかし、今の感染拡大の勢いなら、2400床はあっと言う間に埋まる恐れがある。

 1日当たりの新規感染者は、6月後半は50~60人だったが、7月になって、100人、200人、300人と増えていき、31日ついに400人を超えた。わずか1カ月で50人から400人である。その分、入院者数も7月1日の280人から1197人へと917人も増えている。実に4倍である。

■民間や大学病院のでは確保難航

 ある都庁関係者は「もし、目標の2800床のメドがついているのなら、すぐに発表するはずです。都民が安心しますからね。実際は、都がコントロールできる都立や公社病院は確保できても、民間や大学病院の病床確保は難航しているようです」と漏らした。

 民間病院が協力に二の足を踏むのも当然だ。日本病院会などの調査によると、コロナ患者を受け入れた都内の37病院のうち、9割の33病院が4月に赤字だったからだ。コロナ患者を受け入れると赤字になってしまうのだ。西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)が言う。

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