平成28年(2016年)7月23日開幕(期間23日~25日) 国指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追」

福島県南相馬市を中心に相馬、双葉郡に至る、旧相馬中村藩領(二市四町一村)挙げて開催される国の重要無形民俗文化財「相馬野馬追」。宇多郷(相馬市)、北郷(南相馬市)、中ノ郷(南相馬市)、小高郷(南相馬市)、標葉郷(双葉郡)の5つの郷から、それぞれ「雲雀ヶ原祭場地」を目指し、騎馬武者らが「出陣」する。

更新日: 2017年08月03日

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2011年3月11日。東日本大震災の津波により、多くの人が犠牲となった。
「相馬野馬追」で使用される甲冑や馬具なども流され、東京電力福島第1原発事故では、原発から20キロ圏内にある南相馬市小高区と双葉郡の全域に避難指示が出された。
それでも、この年の「相馬野馬追」は、神旗争奪戦や甲冑競馬を中止するなど、現状を考慮した形で規模を縮小し、開催。
「相馬野馬追」は、これまで、その歴史を一度も途絶えさせることなく続いている。

今年(2016年)の「相馬野馬追」では、7月12日に南相馬市小高区が原発事故による避難指示が解除となったことから、日程2日目(24日)の小高区での「火の祭」が復活。東京電力福島第1原発事故に伴う旧警戒区域内での行列は今回も中止されるなど、いまだ縮小傾向ではある「相馬野馬追」だが、嘗て執り行なわれていた規模に戻りつつあります。

7月23日(土) 「相馬野馬追」開催1日目 出陣・宵乗り

「北郷本陣」(鹿島区)

「相馬野馬追」1日目の「出陣」は、「相馬中村神社」(宇多郷・北郷)、「相馬太田神社」(中ノ郷)、「相馬小高神社」(小高郷・標葉郷)の各妙見神社で出陣の儀が執り行なわれた後に、開始されます。
総大将(宇多郷)は「相馬中村神社」より「出陣」。まず、「北郷本陣」を目指します。
「北郷」からは副大将が出陣。北郷勢は、ここ「北郷本陣」で総大将を御迎えします。

「伝令」を受けた北郷本陣から、我々一般人への5分間の撮影が許された

今年の「相馬野馬追」総大将を務めるのは、相馬家33代当主の次男、相馬陽胤公

しばらく休憩をはさんだ後、「宇多郷」「北郷」勢共に「雲雀ヶ原祭場地」を目指して出陣します。