県内では31日、新潟市で新たに8人の新型コロナウイルス感染が確認され、1日の感染者数としては最多となりました。

新潟市で新たに感染が判明したのは、いずれも20代で中央区の飲食店従業員の女性2人と江南区の飲食店従業員の男性、中央区の自営業の女性と西区の大学生の男女4人です。

飲食店従業員の3人と自営業の女性は、28日に感染が確認された東区の女性が勤めている接待を伴う飲食店『Club ALBATROSS(クラブアルバトロス)』の関係者で、濃厚接触者として検査したところ陽性と判明しました。

市はこの店舗を17日~18日に利用した人に注意を呼びかけていましたが、陽性者が増えたことを受け、27日まで期間を広げて発熱などの症状が出た人は相談するよう呼びかけています。

【新潟市 保健衛生部 野島晶子 部長】

「クラスターである可能性が濃厚であると考えている」

一方で、29日に感染が確認された西区の男子学生は当初、友人2人で大阪旅行に行っていたと話していましたが、その後の調査で友人6人で旅行に行っていたことが分かりました。5人を濃厚接触者として検査した結果4人が陽性と判明し、1人は陰性。6人は旅行先の大阪市内でクラブを利用していたということです。

感染者が相次ぐなか、懸念されるのが聞き取り調査に対する“虚偽の申告”です。虚偽の申告をすることで追跡調査に遅れが出て、感染を拡大させるおそれが。

【新潟市 保健衛生部 野島晶子 部長】

「保健所としては聞き取り調査が肝になっている。誰がかかってもおかしくない。かかった人を中傷するのではなく、『全員でかからないようにする・自分から感染を広げないようにすること』を呼びかけていきたい」

新潟市は8人の行動歴や濃厚接触者を調査しています。これで県内の感染者は合わせて110人となりました。