サワコの朝【東大卒・伊沢拓司の挫折から今】物心ついた時から悔しがりで負けず嫌い!勉強に目覚め東大を目指し… New!


出典:『サワコの朝【東大卒・伊沢拓司の挫折から今】』の番組情報(EPGから引用)


2020/08/01(土) 07:30~08:00

サワコの朝【東大卒・伊沢拓司の挫折から今】[解][字]

クイズプレイヤー/伊沢拓司▽東大卒クイズ王は九九が苦手だった!?物心ついた時から悔しがりで負けず嫌い!勉強に目覚め東大を目指した理由や伊沢家ならではの教育法とは?

詳細情報
番組内容
ゲストはクイズプレイヤーの伊沢拓司さん。東大卒のクイズ王として、バラエティー番組に引っ張りだこ!クイズを職業にするという新しい試みで様々なメディアから注目されています。そんな伊沢さんが初めてテレビに出演したのは、高校1年生の時。日本テレビの『全国高等学校クイズ選手権』に出場し初優勝を遂げると、翌年も出場し見事優勝。個人としては史上初となる2連覇を達成し“クイズ王”としてその名を轟かせました。
番組内容2
暁星小学校から開成中学・高校、東京大学と、エリート街道を一直線に歩んできた伊沢さん。現在は、26歳にして自ら立ち上げたクイズ会社「QuizKnock」のCEOを務めています。しかし、その華麗な経歴とは裏腹、幼い頃は勉強が苦手だったとか?意外な幼少期と東大を目指した目的をお聞きします。そして「父も母も知識に誠実な人間」と両親について語る伊沢さん。クイズ王を育てた伊沢家ならではの教育法を紹介します!
出演者
【司会】 阿川佐和子 【ゲスト】 伊沢拓司
音楽
【番組テーマ曲】  「Tea for Two(二人でお茶を)」歌:ドリス・デイ
公式ページ
◇番組HP http://www.mbs.jp/sawako/
制作
【製作】MBS TBS 【制作協力】TBSスパークル


『サワコの朝【東大卒・伊沢拓司の挫折から今】』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数ベスト20)

サワコの朝【東大卒・伊沢拓司の挫折から今】物心ついた時から
  1. クイズ
  2. 東大
  3. 勉強
  4. クイズ番組
  5. 知識
  6. 自分
  7. 会社
  8. 学校
  9. 間違
  10. 年生
  11. 問題
  12. カビ
  13. クイズ王
  14. 伊沢
  15. 記憶
  16. 冷凍
  17. エオリア
  18. テレビ
  19. 訓示
  20. 静寂


『サワコの朝【東大卒・伊沢拓司の挫折から今】』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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♬~

(阿川)おはようございます。
阿川佐和子です。

今日のゲストは
数々のクイズ番組を

制覇している東大生

かと思いきや
今はクイズプレーヤーと名乗る

立派な社会人と
なっていらっしゃる

26歳になられました

伊沢拓司さんに
おいでいただいております。

よろしくお願いします。

いくつぐらいから クイズ番組に
出てたんでしたっけ?

初めて出たのが16歳なので。
高校生。

もう10年に。
はい 高校1年生のときですね。

クイズプレーヤーっていう人は
他にもいるんですか?

今のところ
職業としては僕だけかなと。 はい。

ちょっと 今 お名刺をですね
お持ちしたので。

こういうご時世なので
電子になりますけれども。

あっ こういうお名刺。
どうも頂きます。

「QuizKnock」?

「QuizKnock」という会社を
やっておりまして。

伊沢拓司さん。
CEOときたもんだ。       はい。

(ナレーション)
今日のゲストは

東大卒のクイズ王として

今 バラエティー番組に
引っ張りだこの

超人気者。

クイズを職業にするという
新しい試みは

さまざまなメディアから
注目されています。

その経歴は華やかで

開成高校から東大と

エリート街道を一直線。 ところが。

実は勉強が苦手だったという
伊沢さん。

そこから どうやって東大に入り
クイズ王になったのでしょうか?

そして。

とっても

気になる

♬~

伊沢さんの会社は 社員は
何人ぐらい いらっしゃるんですか?

今 社員でいくと20数名。
もう そんなにいるの?

はい。
もう 半分ぐらい僕より年上で

中途で入ってきた人とかが
多いので

僕は むしろ 社長なんですけど
教わる側というか。

どういう会社なんですか?
クイズを使って

知識だったり知恵との接し方を
いろんなところに広げていこうと。

いちばん 今 人気があるのは
YouTubeのチャンネルをやってまして。

ああ YouTubeを使って。
例えば どんな?

去年の夏に
プールに行きまして

ウオータースライダーを
貸し切りして

そこに上から乗って
下に下りるまでの間に

センター試験の問題
1問 解いてくださいと。

はははははっ。
いうような企画をやりまして。

ダ~~ッていうときに?
そうなんです そうなんです。

目と耳に
水が入ってくる中で

でも みんな 結構 論理的に
読めたところだけ拾って。

全部 読めるわけじゃないので。
えっ。

逆境の中で どうやって

解き明かすことができるか
ということに挑戦するわけ?

はい。 こんなふうに この人たちは
知識を面白がってるんだとか

学校で習った勉強 こんな感じで
遊んでるんだ みたいな。

というのをお伝えするという。

そういう
知恵とか知識とかアイデアを

YouTubeや いろんなところに
発信して

どう 企業としては
稼ぐわけですか?

企業としては
例えば YouTubeだったら

広告収入だったりとか。
あとは やっぱり

最近だと企業さんから
タイアップを頂きまして

企業の伝えたいメッセージを

動画だったり ゲームで伝える
みたいなことはしてますね。

例えば じゃあ ちょっと1問
お出ししていいですか?

ドキッ。
クイズ番組 苦手なんですけど。

はははっ 是非。 阿川さん
のぞみの名付け親。

新幹線のぞみの
名付け親ということで。

お父様も非常に乗り物が
お好きということなので

のぞみから
1問出させてください。
ドキッ。 はい。

今ですね のぞみで
N700系という

電車が主流で
走っているんですけど。

N700系
グリーンじゃなければ

A B C D Eという
5つの席がありますよね。

この5種類の席のうちですね

1つだけ 他の席より
幅が広い席があるんです。

えっ?
同じように見えますよね 全部。

でも 1つの席だけ
A B C D Eのどれかだけ

幅が
ちょっとだけ広いんですね。

B。
おっ なぜ そのように?

なんとなく。
おっ でも お見事 大正解です。

あっ ほんと? イェ~イ。
お見事です。

出ようかな。
いやもう いけますよ。

ちなみに
N700系のB席だけ

2cmだけ幅が広いそうなんです。
なんでなんですか?

これはですね
やっぱりAとかCだと

片側 空いてるので
自由が利くわけですね 幅に。

ただB席は両側が
塞がっているので自由が利かない。

その窮屈を緩和するための
優しさとして

2cmの幅が取られてるんですね。

そういう配慮があったわけですね
設計のときに。

そうなんです。 この問題は
知らなくても多分Bかなみたいな。

Bだけ浮いてるしな みたいに
考えることもできるし。

なんなら Bに座ったときに
あれっ? ちょっと広いかなって

思った人が
いるかもしれないので

いろんな角度から
解くことができる問題なんですね。

僕がクイズを出すときは

他の人が出しても面白いクイズを
作りたいなというか。

いかに自分の持ってる知識を

どうやって応用していくのか
どうやって遊んでいくのか

みたいなのを見せる みたいな
エンターテインメントを作ろうとしてます。

(ナレーター)
実験。 カビとほぼ同じサイズの微粒子を

エアコン内部に付けると どうなるのか。

(エアコンの電源音)

目には見えなくても

カビサイズの微粒子は
お部屋に舞い出ることがある。

「エオリア」なら ナノイーX内部クリーンで

目に見えないカビ菌を抑制。

健康で快適な空気を送ります。

♬~ナノイーXでカビにツヨイー 「エオリア」

(綾瀬)ナノイーXで
カビにツヨイー 「エオリア」は

そもそもカビが生えにくい!

なぜか。 それは 中にあるこれ!

熱交換器に ホコリレスコーティング。

熱交換器は この フィンのかたまり。

「エオリア」は
こっちの面だけじゃなく

この 細い断面まで コーティング!

だから この 中も表面も
カビの栄養源のホコリをはじく。

これ 「エオリア」だけ!
そもそも! カビが生えにくい。

カビにツヨイー エアコンは
「エオリア」! おすすめ!

今 記憶に残っている曲を1曲
教えていただきたいんですが。

あの~ これはですね
僕にとっては

中学生のころの
思い出の曲なんですけど。

X JAPANの「Rusty Nail」という。

これが大変かっこいい曲でして。

そういう
ロック系も好きだったんですか?

そうなんです。
中学校を受験して入るんですけど。

開成中学。
開成中学に入ったんですけど。

クイズ研究部の先輩が…。
もうクイズ研究部に入ってたんですか。

はい そうなんです。
中1で入って。

クイズ研究部
人がいなさすぎたので

高2の先輩とかとも
すごい仲よくなれるんですね。

中高一貫なので。
で 高校2年生の先輩が

X JAPAN 聴いてて
これは かっこいいなと。

で 学校で同じ学年で X JAPAN
聴いてる人いないわけですね。

俺だけ知ってる かっこいいものが
あるぜ! っていうところで

そこから
音楽に どんどんハマっていって

みんなが知らないものを
みんなが知らないものをって

聴き始めるようになって。


おお~。
いいですね 今 聴いても。

当時は これがよりどころでしたね
自分にとって 学校生活の。

僕にとっての
アイデンティティーが

ひとの知らない音楽を
知ってることだったんですね。

これが まさに
クイズっぽいというか

まさにクイズみたいなことを
言ってるんですけど。

ひとが知らないことを知ってる
っていう。

そういうところに やっぱり
喜びを見いだしてて。

生まれながらのクイズ好き
というか そういう意味では。

みんなが知らないことを知りたい
っていうのが

そこに出てましたね。
それで 勉強は好きだったの?

僕自身は勉強が好きというよりは
勝負が好きで。

いつごろから勝負 好き
っていう意識があったの?

もう でも ずっと
昔からでしたね。

物心 付いたときから
悔しがりというか

負けず嫌いだったんですよ。
負けず嫌い。

で 私立の小学校に
入るんですけど。

こういう詰め襟の学校でしょ?
あっ そうです そうです。

120人 1学年でいて

僕以外 全員 幼稚園から
学校に来てるんですね。

で 僕だけ保育園から
上がってきてたんですよ。

なので みんな
平仮名が書けて 最初。

幼稚園と保育園って
全然違うの? やっぱり。

そうですね。
僕は保育園だったので

平仮名を習わなかったんですね。
へえ~。

周りの子 みんな習ってもないのに
平仮名 書けるから。

僕は ここで習うもんだと思って
通ってたんで

やっぱ幼心に そういうのって
すごく傷つくんですよね。

へえ~。
それとか もう

九九とかが僕はできなくて。

結構スパルタな学校だったので

教室の前で立たされて
九九を言わされたりするんですね。

2年生のときに それやらされて
言えなくて恥ずかしいとか。

九九が覚えられなかったの?
覚えられなかったですね。

七の段とかが全然 言えなくて。

ちょっとスタートが遅れたわけね。
そうですね。 なので やっぱ

悔しい 悔しいと思いながら
学校に通ってたんですね。

それが 3年生4年生ぐらいで
塾に行き始めまして。

それも塾の模試で上位に入ると

ゲームのソフトが
もらえるんですね。

ただ 僕 そのソフトは
欲しくなかったんですけど

ソフトを使えるハードというか
ゲームボーイが欲しくて。

でも うちは厳しくて
買ってくれなかったので。

あっ そういうものは
いっぱい与えられる

そういう贅沢はなかったんですか?
全然なくて。 なので

ソフトをもらったら
ハードを買ってもらえると。

ハードを買ってもらえれば
友達と通信対戦で遊べるから。

そうすると みんなと同じ遊びが
できるんだと思って

「じゃあ 模試受けるよ」
って言って。

それをニンジンにして 一生懸命
頑張った?        そうなんです。

で 1年ぐらい ず~っと それで
上位 目指してやってたら

次第に目的が
ゲームソフトじゃなくて

勉強になったんですね。
面白くなってきた?

勉強自体で競い合うのが
楽しくなってきちゃって。

へえ~。
だから 僕にとっては

その段階で
勉強がゲームになったんですね。

いやいや 世の親御さんは
羨ましく思うでしょうね。

でも やっぱり
負けず嫌いだったというのが

いちばん
僕にとっては原動力でしたね。

(女性)
《スウェーデンでは ペットボトルは繰り返し使うのがルール》

《日本のこれ ちょっと近いかも。
使い捨てじゃないんですよね》

いいかも。

(ナレーター)これは環境を考えた リユースカップ。

パナソニックは SDGsの達成をめざして。

(綾瀬)
パナソニックの冷蔵庫は
冷凍がすごい!

何がすごいって ここの部屋

業務用レベルのスピードで
冷凍ができるんです。

それが はやうま冷凍。

例えば 野菜。
ふつうに冷凍すると カッチカチね。

はやうま冷凍だと パッラパラ。

だから 使いたい分だけ 取り出せて便利!

うん! おいしい!
冷凍がすごい!

パナソニックの はやうま冷凍
オススメです。

(男性)
《正直 最初はどうかなって思ったけど…》

(ビデオ会議の相手)じゃあ それで。≫
了解です。

《テレワーク やってみたら
意外といい感じなんだよな》

よしっ 遊ぼう。

(ナレーター)働き方を もっと自由にする

テレワークや空間づくり。

パナソニックは SDGsの達成をめざして。

今日のゲストは
クイズプレーヤーの伊沢拓司さん。

エリート街道を歩んできた
その裏には

伊沢家ならではの教育法が
あったそうです。

お父様は普通のサラリーマン?
はい そうですね。

お母様も働いてらっしゃった?
はい。

母も新聞社のリサーチャーを
してまして。

兄弟は?
兄弟はいなかったんです。

父が40のときの子供だったので
そういう意味でも

まあ ある程度 余裕のある中で
育てていただきまして。

でも お母様が新聞のリサーチャー…
リサーチャー?      そうですね。

っていうのは なんか こう
関係してる?

そうですね。
やっぱり 父も母も

知識に対して
非常に誠実な人間ではあったので。

知識欲が旺盛でらっしゃる?
はい。 旺盛だし

ちゃんと教えてくれましたね。

少なくとも
僕が保育園にいたころから

父 母は僕に対しては
幼児語は使わず

大人の言葉で
しゃべってくれましたし。

それこそ寝る前に
父親が「訓示を垂れる」って言って。

何を?
くだらないことを言うわけです。

毎晩?
毎晩。 でも 酔っ払ってるんで

中身のないことだったりとか
言われて。

訓示って何なんだろう?
って思うわけですね。

で 「訓示って何?」って聞いたら
「訓示というのは

丁寧に ひとにものを教えるときに
垂れる名言のようなものだ」と。

「垂れるって何?」
みたいになるわけですね。

そうやって
だんだんと広がっていくし。

父 母は そこでの説明に
手を抜かなかったから。

ああ~
ちゃんと答えてくれるから

知りたい欲は
どんどん大きくなっていく。

そうですね。
そこで真正面から向き合って

難しい言葉を使うし

難しい言葉を使った責任を
取ってくれるっていう。

責任を取るのね。
はい。 それが両親の教育が

僕にすごく
生きたところだったなと。

お父様の訓示で
印象に残ってるものはなんですか?

いや~ でも
全く印象に残ってないですね。

ふふふふ。
もう本当に

毎晩 酔っ払って
何かを言っていただけなので。

ただ「ジェットストリーム」のまねを
すごく よくしてたんですけど。

じゃあ 覚えちゃったの? あの。
そうですね。

♬ あ~あ~あ~ああ~
「遠い水平線の…」みたいな。

ずっと 僕 静寂のことを…。

静寂と書いて静寂のことを

父島だと思ってて。
あははは。 島だと思ったのね。

「なんで これ 父島なの?」
って聞いたら

「父島じゃなくて静寂なのよ。

静寂というのは静かなことね」

みたいなのを解説してくれたのが
いちばんよく覚えてますね。

いろんなことが重なって
クイズ王なんだな。   そうですね。

そういう体験をくれたので
ほんとに両親には感謝してますね。

それで
クイズは好きだったわけですか?

あの~ あまり クイズが
っていうのはなくて。

たまたま中学1年生のときに
入ったんですね。

で クイズ研究は
当時 人数も8人とかで。

全校生徒 2100人いまして
その中の8人と。

マイナーなクラブ。
マイナーなんです ほんとに。

ただ僕は やっぱ
負けず嫌いだったので

学校の中で
まず自分が入ってる部活が

マイナーなのも気に食わないし。
もう そこで負けず嫌いなのね。

で だんだんと
部活を強くしていって

知識も高めていってって感じで
ず~っと部活をやってたら

高校1年生のときに「高校生クイズ」に
応募で出たんですけど。

随分 違う顔してるわね。
そうなんです。

当時は クイズ一直線!
全ての時間をクイズに!

という感じでしたね。
でも 頭のよさそうな顔。

このころは朝の3時ぐらいまで
クイズの勉強をして

学校に行って学校で寝て

で 起きたらクイズの勉強始めて
部活でクイズをして

家に帰ったら
クイズをして寝るっていう。

そんなことをしてて
なんで東大に入れるの?

これが大変で。
こんなことをしてたんで

学年の中の成績が ゴリゴリ
落ちていってしまってたんですね。

高校時代?
はい。 で

高2の
ちょうど東大受験の1年前に

東大の その年に出た問題と
同じ問題を解ける模試

ってのがあるんですけど そこで
数学で0点を取っちゃいまして。

あらっ。
で これじゃまずいと。

0点取って どうしよう。
そうなんです。

で 一切もう クイズやめて。
高2の冬かな。

冬からは全部 受験勉強に。

高校生活の全てを
クイズに費やした伊沢さん。

東大を目指したのは
意外な理由でした。

なんで
東大に行きたかったんですか?

もう これに関してはですね

僕は東大に行きたいとは
そんな思ってなかったんですけど

クイズ番組に出るなら
東大に行くしかない

という状況だったんですね。
なんですか? それは。

「開成高校のクイズの超人」
みたいな演出をされてたので

東大に行かないと 次 番組
呼んでもらえないなっていう。

ははははっ。
何学部でもいいわけね?

はい。 もう東大に入れるなら入る。
それが全てだってなってたんで

じゃあ やったるわ! ってなって
東大を受けた。

クイズは一応 もう…。
完全に放置。

クイズは もう1年間…。
棚に入れて。

一切やらない
というスタイルを取って。

勉強。 猛勉強した。
猛勉強しましたね。

1日12時間ぐらいは もう
毎日毎日やって。

で そのころは
東大っていう肩書を取って

将来 何になりたいとか
思ってたんですか?

僕 全くなかったんで
入った瞬間に

あれ? どうしたらいいんだろう
って なっちゃったんですよ。

でも テレビからは
依頼があるわけでしょ?

それがですね
クイズ番組って波がありまして

クイズ王が出られる番組が
ある時期とない時期があるんです。

で 僕が入った2013年って
ちょうど

芸能人の方が出る番組はあっても
クイズ王が出る番組がなくて。

あっ 一般の人が出るクイズ番組が
なくなってたのか。

テレビのクイズ王を目指して
東大に入ったので

大学に入って 僕 何もやることが
なくなっちゃったんですね。

テレビのクイズ王 目指して
東大に入ったんですね。

そうなんです。
なんなら たきつけられて

入っちゃったもんだから
東大に来て何をしよう

って なっちゃったんです。
そこから やっぱり 結構

どんどん
うまくいかなくなっちゃって。

クイズもですね
受験で1年休んでる間に

潮流が変わってて 業界の。
うん。

僕しかやってなかった
勉強みたいなのを

みんながみんな やるように
なっちゃってたんですね。

なので
いざ復帰してみたら もう

浦島太郎状態というか。
あっ そうなの?

みんな メチャクチャ強くなってたせいで
気持ちが折れちゃって

クイズから離れちゃうんですね
そのタイミングで。

んっ それはいつですか?
大学1~2年生のときですね。

クイズをやるために
行ったはずの東大で

クイズを
やらなくなっちゃったんですよ。

陰のある大学生?
そうですね。 友達もいないし。

暗いな 伊沢君。
ほんと その… 暗~い1日。

1週間 誰とも話さなかったな
みたいなのが

よくあったぐらいの。
で どうしたんですか? そこから。

さすがに まずいなと思いまして。
負けず嫌いのトゲは

いつ出てきたの?
21歳。

大学3年生の夏ぐらいにですね

自分に何があるんだろうな
って考えて。

やっぱり 勉強とクイズは
本腰入れてやらなきゃと

思ったんですね。
今まで ずっと

得意としてきたんだから。
はい。 なので

クイズに関しては まず
スタイルチェンジをしようと。

現代の潮流に合わないから
やめてたけど

現代の潮流を勉強しないと
絶対 もう

ついていけなくなるからってことで
いろいろと

今やってる若者に
話 聞きに行ったりとか。

あら~ 腰を低くしたのね。
そうですね。

今の最前線にいるやつと
お話 して。 ああ なるほどって。

今の高校生の
クイズ研究会の人たちと こう

交流したりっていう意味?
そうですね。

あとは 大学の後輩とか。

俺のどこが駄目なんだろう
みたいなのを聞いて。

元チャンピオンが なんか
聞きに来たよ みたいな感じ?

そうですね。
何が違ったんですか?

いちばんは やっぱり 僕…
「自信を持ちな」って

言われたんですよね。
知識はあるんだから

早く押さなくても
待てば正解できるんだと。

何を焦って押してるんだと。
へえ~。

ひとが知らないことを
知ってるんだから 待ってろと。

ってことを
同期の子が言ってくれて。

そのアドバイスのおかげと
やっぱり気持ちを取り戻したので。

だんだん 自信が。
はい。 ついてきたんですけど。

そのときに ちょうど

東大生ブームになったんですよ
テレビが。

それまで ず~っとなかった
クイズ番組が

ようやく復活してきて。 で

「東大王」という番組に
拾っていただいて というのが

自分の中で よかったので。

本当に間がよかったなと。

それは 今のお仕事にも
つながってるのね その経験が。

それこそ 今
会社を始めましたけど

半分以上 僕より年上の社員で
僕は教わることばっかりで。

失敗をするんですよね。
24歳で 特に社会人経験もなく

いきなり
社長になっちゃったものだから。

どんな失敗をして恥ずかしかった?
それこそ

目標の定め方とかが
わかってないんですよ。

会社にとって ビジョン
ミッション バリューみたいな。

それを基に 全社員が

統一的な判断をできるようにする
みたいなのが

会社にとって
必要な要件なんですけど

それすら知らなくて
会社になったので。

新入社員とか
中途の方が入ってきて

「この会社のビジョンはなんですか」
って聞かれたときに 僕

答えられなかったんですね。

メチャクチャ恥ずかしい。
ってなったときに

じゃ 先輩社員に聞いて
「どうやって作ればいいんですか」。

時には 会社の外にいる人とかに
そういうのを聞きに行って

「ちょっと 一緒に作ってください」
みたいなお願いをしたりとかして。

でも そうやって恥かいたときに
やっぱり 素直に頭を下げて。

後輩であろうと…。
まあ 年上じゃなくても

謙虚になるっていう
気持ちもなきゃ駄目ですよね。

そうですね。 でも それは なんか
クイズが教えてくれた気がしますね。

えっ 謙虚さを?
はい。 やっぱり

クイズ番組で
いちばんやっちゃいけないのって

誤答を恥ずかしがって
何もしないことなんですよ。

テレビの前で
全国民に間違いをさらすのは

恥ずかしいなと思ってると
どんなプレーも

できなくなっちゃうんです。
ってなったとき…。

黙って終わっちゃうの?
黙って終わっちゃうんで。

高校生のころに もう全国放送で
間違いが流れたっていいんだと。

結果 勝てば
みんな覚えてないやと思って

ガンガン押していったら
うまくいって。 そのときに

クイズなんて 多少間違えたとしても
みんな 最後に勝ってれば

それを覚えててくれるんだ
と思えたので。 それ以来

やっぱ 途中で恥かくのは
気にしないようにしようとは

思えるようになりましたね。
ああ~ なんだっけ?

一時の恥は…。
「聞くは 一時の恥。

聞かぬは 一生の恥」。
聞かぬは 一生の。

まさに。
昔の言葉が役に立っちゃって。

ほんと そうですね。
いや 私は

伊沢さんは26歳のくせに
ものすごく名言家だな

って思ったんですけども。
ありがとうございます。

今のことも そうだけれども
要するに

復習は 記憶の母である
みたいなこと おっしゃってない?

もう僕としては
復習こそが
勉強だと

思っているん
ですけど。
やっぱり

クイズ番組で
活躍し続ける
ためには

1回 間違えた問題
2回 間違えないように

しなきゃいけないなと思って。
二度と同じ間違いは

しないようにすると。
今は特にクイズ番組の勉強は

新しいことを
覚えるのではなくて

昔やったことを ちゃんと
おさらいするってのがメインです。

ほう~。
解いた問題は 必ず振り返るし

振り返ったものを忘れないように
例えば ノートに

間違えた問題のリストを
作っておくとか。

やっぱり それって
間違いが貴重だからこそ

復習で生かさなきゃいけないな
と思ってて。

間違いってのは
本番で やっちゃいけないことを

わざわざ示してくれてる
わけですよね 僕に対して。

これ間違ってる。 お前の弱点だよ。
さあ ここを補強しなさい

って僕に教えてくれてるわけで。

そこを放置しちゃうのは
もう 超もったいないっていうか。

もう1つ あの~ 私
伊沢さんに期待してるんですけど。

はい。
この高齢化社会で…。

私も間もなくなんだけど。
例えば 物忘れが激しくなったり。

特に 例えば
記憶の問題なんかを。

どうやって
残る人生 楽しく

狭まった記憶の中で
生きていくかっていう

知恵とアイデアを…。
はい。

伊沢さんが こう
なんか 普及してくださったら

高齢化社会
暗くならないんじゃないかな

って思うんだけど。 どう?
そうですね。

僕の基本的なスタンスとしては

知識が広くなくてもいいな
とは思ってるんですよね。

クイズも そうなんですよね。
知識というものを

いろんな角度から楽しむ
遊びだと思ってるんですよ。

で 結果的に まあ

脳が活性化するだったりとか
面白いものを

より知ることができる
とかいうことがあるだけの話で。

それこそ
ご高齢の方が

まあ 知識の幅が狭まって
記憶の幅が狭まっていくとしても

新しいことに クイズを通して
触れ合うことができれば

少なくとも 触れ合った瞬間は
その新しい知識が

頭に入ってるから
面白いわけですね。

なので 知らなくても楽しめる
クイズのエンターテインメントみたいなのを

もっと広げていくことによって
記憶してなくてもいいんだと。

クイズ番組を その場その場で
楽しんでいただければ

いい効果があるんだというものを
皆さんに知ってほしいし。

なんなら いい効果があるんだ
というよりは もう

単純に
その場で楽しんでもらうことが

自分にとってはゴールですね。
それは ほんとに そう。

記憶がなくなった母が
そうでしたけれども

今 この時点を楽しんでるな
って思えば

過去と未来が関連しなくても
かまわないんじゃないかって

あるとき思ったの。 だから

「何べんも いったでしょ。
昔 あそこ いたでしょ」

っていうことを問い詰めて
今が悲しくなるよりも

「ああ そうなの!」って
言った瞬間が楽しければ

5分後に忘れても もういっぺん
同じこと繰り返せばいい

だけの話だから。
そうですね。

だから ここを楽しくさせるには
どうしよう

っていうふうに考えたんですけど。
はい。

クイズは確かに もってこいかもね。
そうですね。

はい。 では
そろそろ時間なので2曲目。

もっと聞きたいけど。
いえいえ。

ええ~ 心に響く曲は?
はい。 これは

山崎まさよしさんの
「ツバメ」という曲が

今 僕は いちばん来るなぁと。

どこで来ちゃったの?
あの~

この曲を初めて聴いたのは
20歳で。

1人暮らしを始めたときの
曲なんですけど。

歌い出しの歌詞がですね

遠くの新宿の街を眺めるような
状況を描いていて。

当時 僕が住んでた場所がですね
ちょうど 電車から

新宿の街が見えるような所に…。
高層ビルが見えるような。

いうので この曲に
1人暮らしを始めて

すごく感情移入して。
で 今 聴くと

昔の自分と 今の自分を
比べられるような。



ふう~ん。
いやぁ。

伊沢さんのテーマソング
みたいな感じね。     いいですね。

いや ほんとに20歳のころの
強がっていた自分が

必死で なりたがっていた姿に
今ちょっとなれてるのかなという。

なので
あのころの自分に向けて

今 なんとか やれてるよ
ということを

言えるような曲ですね。
今 ご両親は

なんて おっしゃってますか?
もう何も言わなくなりました。

行く末を見守っているという。
行く末を見守ってるの。

まあ でも
応援はしてくれてますね。

いやいや 私は もう
ちょっと いろいろ こう

ああ この人は
いろんなアイデアをもって

世の中を変えていく
力があるんじゃないかという

期待を持っているんで。
はい!

これから まだまだ試練ね。
そうですね。

ほんとに勉強です こっからも。
ああ そうですか。

ここからの方が
勉強かもしれないし

もっと試されるかもしれないけれど
でも 負けず嫌いなんで それは

どんと来いというところですね。
負けないです。

ふふふ ありがとうございました。
ありがとうございました。

(拍手)

来週のゲストは尾上松也さん。

映画館に行くのが
すごく好きなので。

そのとき見た作品は もう
メチャクチャつまんなかったですけど。



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