※前回の記事はこちら
FX石田だ。
今回は前置きがある。大事な前置きだから心して聞くように。
石田は利用規約に抵触するような行為を推奨しません。
仮に、今後話すであろう俺が過去に行ってきたトレードからお前らが何かをキャッチアップするとしてもそれは俺の預かり知らぬことです。俺に責任はありません。いやほんと、マジで責任ないからな。
FXで儲けたくて儲けたくて仕方のない君たち!決して裏技に頼ろうなんて考えずに真面目に勉強するんだぞ。
右も左も分からない何もしたくないがとにかくワンチャン金が欲しい、そんな欲望君の場合はZAIのFXコラムでも見てプロの意見を参考に真似トレードしとけ。
明らかにどうしようもない逆神アホライターも紛れてるが、こいつらの真似だけで3年以上勝ち続けてる素人もいるらしいからあながち馬鹿にもできない。やってるうちに嫌でも知識はつくしな。
決してクレームが入ったとかじゃないから余計な勘ぐりはしないように。
つーわけで今回はインターバル回だ。様子見回と言い換えてもいいかもな。
なんの様子見かって?察しろ。
今回は、一旦前回までの内容は置いといて「そもそもなんで海外業者でFXするのか?」って話をする。
繰り返し言っとくが、前回までの記事と紐付けて考える必要はないからな。つまり特定業者の話をしているわけじゃねえ。一般的な話だ。
国内業者はどうなのよ
外業者の対義語は国内業者だから、国内業者に目を向けるのが最も手っ取り早い。
つーことで、国内業者の特徴を教えてやろう。そう、お前らがよーく知ってるGM●とかD●Mとかあの辺のFX業者だな。
あいつらはまずスプレッド原則固定を謳う。あとは世界一狭い水準のスプレッドだ。
いいか、マジで世界一狭いんだぞ?
前回紹介したXM、海外業者であんだけ「スプレッドが狭いのが強み」って謳ってる業者よりもさらに狭いのがもう常態化している。なんだよドル円スプレッド0.3銭固定って。
まず固定ってのが本来おかしい。インターバンク市場のスプレッドは当たり前だが固定ではない。銀行やECNやヘッジファンドといった参加者がオーダーを出す自由市場だ。だからスプレッドは変動する。
そのインターバンク市場で注文をカバーしているならホイホイ固定スプレッドが提供できるはずがない。いや、それでもある程度の広さを設けてれば平均的にはカバー先よりも広いスプレッドになっていて収益が確保できるのかもしれない。海外でも固定謳ってるところはそんな感じだろう。
でもいくらなんでも0.3銭は説明できんだろ。
説明できない構造が一番怖い。
当然顧客には絶対に説明されないが、そのカラクリはこうなっている。
・儲かりすぎた顧客は追い出す
B-book業者の基本だな。といっても単に儲けてるだけだと追い出すことはできず、業者側としても単にその顧客の注文だけカバー入れとけばいいので特に追い出しにまで発展することはない。
ただしスキャルピングをやる顧客だけは別で、B-book業者の環境じゃカバーも難しいし、ほっとくとどんどん損するしで、これには追い出す大義名分がつくわけだ。日本の業者は特にこの追い出しがひどいことで知られてる。初めからスキャルピングは禁止と利用規約に盛り込んでいるところはまだ親切で、特に何も書いてないけれど結局追い出される業者はたくさんある。
・スリッページを悪用する
FXには「注文の滑り」が存在する。これをスリッページと呼ぶ。
お前らのPCからFX業者に注文がいくまでにナンボかタイムラグがあるだろ?
そんでそのタイムラグの間にもレートは揺れ動いてるわけだから、多少注文が滑るのは仕方ない。
仕方ないが、実際に使ってみると何故か不利な方向ばかりに滑ることになる。
相場のランダムウォーク理論を考えれば、滑るにしてもその確率はほぼイーブンなはずだ。つまり大体2回に1回くらいは若干有利な方向に滑ってくれるはず。つまり「思ってたより安く買えた」なパターンだな。
しかし実際にはこの滑りはめったに起こらない。
というか、以前は100%不利な滑り方しかしなかった。ヒデエ話だろ?
話は簡単で、有利な方に滑った場合には業者がこっそりその分を懐に入れちまってユーザーには注文額面通りのレートで約定したことにしてるってわけだな。
さらに悪質な業者になると約定までにわざと遅延がかかるようになっていて、意図的にこのスリッページを拡大させるようになってたりする。オイオイ……。
逆に言えば発注ボタン押してから約定までが短い業者はそれだけで信用できる。覚えておくといいぞ。
流石にやりすぎて問題になったのか最近は有利な方向のスリッページも発生するようになったし、それをウェブページで堂々と説明している。
が、やはり体感ほとんど発生しない。少なくとも全く確率イーブンではない。おかしいよナァ……。
・ストップを狩る
提供するレートは業者が自由に操作できるので、顧客のポジションをわざと狩る動きがある。
当然業者の説明では存在しないことになっているが、あるものはある。
インターバンク市場とは無関係のプライスを提示できる + 顧客のストップは丸見え、の時点でやることはやってると考えるのが普通だよな。そうだろ?
俺も昔は結構やられたしよ。
つーわけで
極端な低スプレッドを固定で提供するためには多かれ少なかれこのような不正とも呼べる方法で利益を上げるしかないっつーわけだ。
こんなことがまかり通って違法じゃないのか?と思うかもしれんが、別に違法ではない。
もちろんやりすぎはご法度だが、そもそも日本の金商法は海外業者に多い香港・シンガポール・EUあたりの国と比べてもフツーに緩い。
だから上記に上げたような顧客との多少の利益相反は金融庁も見逃している。
外国で金融ライセンスを取得している海外業者と日本で免許取って営業してる国内業者、ちゃんとした業者を目利きできない限りはどっちも見事な蟻地獄ってわけだ。笑
もっとも、俺が好んで殴り込みに行くのは「ヤバい業者」だけどな(笑)
ま、これも些細な話っちゃ些細な話よ。
素人が一攫千金狙うなら、胴元にテラ銭ごっそり取られてる宝くじや公営ギャンブルで財を成そうなんて馬鹿に比べりゃヨォ、株かFXに最初に目が行くだけ1億倍まともな方向に行ってるのは間違いねえ。
というか前者で一攫千金なんてのはほとんど夢まぼろしだ。だが株やFXで億の資産を築いたなんて兄ちゃん姉ちゃんは枚挙にいとまがねえ。違うか?
だけど金融商品である以上はちゃんと覚悟して戦えってことだ。そもそも金融商品売ってる業者だって業者である以上はどこも営利目的だ。
素人が「資産運用始めようかな〜」なんて、そこいらの野●証券の店舗にでもフラフラ入ってみろ。
ア●ゾンの株買いませんか、なんて手八丁口八丁で都度数%の手数料持ってくんだ。大手銀行の窓口で買わされる投信だってそうだし、外貨預金ならFXの100倍近いスプレッドが乗せられてるのが当たり前だ。
それに比べりゃFXのスプレッドがどうのこうのなんてのはちっちゃい話ではある。
それでも裏側を知ってるか知らねーかでよ、全然心構えも結果も違ってくるもんだぜ。
勝つってのはそういうことだろ?
ところでよ、ちゃんとサボらずFXしてたか?
ちゃんとやってりゃそろそろ慣れてきた頃じゃねーかな。運がいいか才能ある兄ちゃん姉ちゃんなら結構調子良かったりするかもしれねーが、調子に乗って一度に借金して大勝負したりするんじゃないぞ(笑)
まだやってないトロいお前!さっさと登録だけでもしとけ。何事も動かないとダメだぞ。当たり前だがよ、動かなきゃカネはてめえのところには転がり込んでこねえし何も変わらねえ。
そのまま今日と同じ明日が来るだけだ。
じゃ、次の記事も楽しみにしときな。