東京都の小池百合子知事(68)は31日、定例会見で「さらに強固な新型コロナウイルス対策の体制強化の必要がある」と強調し、東京版CDC(米疾病対策予防センター)の準備組織の設置をあす8月から開始する方針を示した。
この日の会見では、東京版CDCを平時と有事に機能する常設の司令塔機能として位置づけていることを説明。危機発生時は疫学分析の専門家ほか、大学など都外部の研究機関と連携する。
本格運用に向けて、3つのステップで段階的な取り組みを進め、8月からステップ1に入り、「CDC準備検討委員会」を設置する。10月からステップ2に移行し、専門家ボードの設置や秋冬のインフルエンザ流行期への対応などの体制整備を進め、ステップ3でCDC本格運用を目指す。
小池氏はこれまで、「東京版CDCの創設」について「2期目の感染拡大防止対策において一番の肝になる」と話していた。