京都府京丹後市の米軍経ケ岬通信所で新たに米軍関係者2人が新型コロナウイルスに感染していたことが31日、分かった。京都府は陽性を確認した米軍から30日に報告を受けていたが、公表してない。
同通信所の米軍関係者の感染は4人となった。府や近畿中部防衛局によると、新たな2人は29日に陽性が判明した。症状や性別など詳細は確認中で、基地内での感染のため一般府民への感染リスクは少ないとみている。
府は26日に同通信所で1人目の感染が確認されて以降、米軍に濃厚接触者の調査を依頼。同通信所には医療施設がないため、在日米陸軍キャンプ座間(神奈川県)から医療スタッフを派遣し、PCR検査を行っているという。
府は、府内の帰国者・接触者外来を受診した2例目までは検査結果を発表していた。新たな感染者を公表しなかったことについて「米軍が検査した分は米軍で発表するのが原理原則。情報共有などの連携はしっかりと取れている」と説明している。