会議室やカラオケ、スポーツジムなどで、どのようにして新型コロナウイルスの感染が拡大したのか。
実際のクラスターの発生事例を、国立感染症研究所が発表した。
7人が参加した職場の会議室の事例では、症状が出る前の日に会議に参加していた50代の女性から、男女3人に感染した。
その後、ほかの参加者3人についても、会議のあと1週間から2週間の間に感染が確認された。
この事例では、会議室は閉め切られた状態で、7人それぞれが、プレゼンテーションや議論をしていたという。
感染防止には、換気の徹底、十分に間隔をとることが必要。
続いては、「昼カラ」の事例。
複数のカラオケ店に出入りした客によって、店のオーナーや従業員に感染が広まった。
この事例では、マスクを着用せず、長時間歌うという人が多かったという。
対策としては、マスクの着用、長時間の利用は避けること。
続いては、スポーツジム。
ジムでの感染は、更衣室で起きていた。
感染したのは、女性5人で、岩盤浴やスパ利用のみの会員もいた。
対策として、換気の徹底、長時間の利用を回避することが必要。
感染研は、換気の悪い密閉空間では、ウイルスの粒子、マイクロ飛沫(ひまつ)が空気中を漂い、少し離れた距離にまで感染が広がる可能性もあるとして、注意を呼びかけている。