全国の各世帯へは2枚ずつ配布された布マスク(4月、東京都世田谷区)
厚生労働省は新型コロナウイルス対策で介護施設など向けに予定していた布マスク約8千万枚の追加配布を見直す方針を固めた。希望する施設には配り、余りは備蓄に回す方向だ。足元で市中のマスク不足は解消し、コストをかけてまで布マスクを追加配布することには批判も出ていた。
政府の布マスクは異物の混入や、届くのに時間がかかったことなどから予算の無駄遣いとの指摘があった。
追加配布は介護施設のほか、障がい者施設や保育所、放課後児童クラブなどの職員や利用者に1人当たり7枚のマスクを割り当てる予定だった。既に約6千万枚を配布済みで、残る約8千万枚の扱いが注目されていた。