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 自民党岸田文雄政調会長が30日夜、安倍晋三首相と同党の二階俊博幹事長との会食を「はしご」した。9月に任期満了となる党役員人事では、安倍首相(党総裁)が、幹事長職に意欲を見せる岸田氏を二階氏に代えて起用するかが焦点。動向が注視される2人のキーパーソンと、岸田氏自ら次々に会食した格好だ。

 岸田氏はまず首相と東京都内の日本料理店で会食した。2人の夜の会食は今年3月以来。「ポスト安倍」を選ぶ次期総裁選に向けた党内情勢のほか、秋の党役員人事、解散・総選挙を控えた今後の政権運営などについて意見を交わした。

 続いて岸田氏は、東京・麻布の中華料理店で開かれていた二階氏らの会合に合流した。二階氏とは今月2日、都内のホテルで会食をしたばかり。岸田氏にとっては、距離があるとされる二階氏と関係改善を図る狙いがある。この会合には岸田派幹部の小野寺五典防衛相二階派江崎鉄磨元沖縄北方担当相らも出席した。