29日は、全国の新型コロナウイルスの新規感染者が、初めて1,000人を超えた。

最多の感染者をかかえる東京都は、次にどのような手を打つのか、小池都知事に、島田彩夏キャスターが聞いた。

インタビューを通して伝わってきたのは、強い危機感だった。

小池都知事「感染症というのは指数関数的に増えていく」、「第2波が来ているという認識のもとで、対策を講じている」

小池都知事がまず示したのは、すでに「第2波は来ている」という危機感。

第2波の中、東京都の医療体制は、限界に近づいているのではないのだろうか。

小池都知事「(医療体制は限界に近い?)だいぶ前から警告があったので、要請しても病院の方は、すぐにパパッと受け入れるわけにはいかないし、(病床拡大には)少なくとも2週間かかる。今から準備した方がいいと、かなり前から聞いていたので準備していた」

一方、東京では、家庭内感染の人数が、「夜の街」感染を上回る新たな事態に直面している。

小池都知事「(家庭内感染が増加しているが?)家庭内が最近増えているのは事実。夜の街にお勤めの方の家族がうつっていたり、中でも家庭内で一番注意しなきゃいけないのは高齢者」、「命に関わる問題です」

市中感染の拡大も指摘される中、再び、外出自粛を求めるのか、あるいは経済活動を重視するのかを聞いたところ、小池都知事は「今の感染状況見ながら判断する」と答えた。

小池都知事「(今休業要請は困るとの声もあるが?)事業者に対しては、ステッカーを出していただくことで、店は安全に進めているという証左になるので、コロナウイルスの感染拡大防止徹底宣言のステッカー出していただくことで、判断していただけると思う」

小池都知事「(国との危機感の共有は?)西村大臣とは、どのような発言をするか、文言まで合わせている。その意味では歩調合わせて危機感も共有できている」

島田彩夏キャスター「『第2波は来ている』という小池都知事と、緊急事態には至っていないとする政府。歩調が合っているというのであれば、1日も早く、具体策を示していただきたいと思います」