東日本大震災から5年9ヵ月、宮城県石巻「大川小学校」跡地から福島県南相馬と飯舘村に行って来ましたー。

2011年3月11日に東日本大震災が発生。そして翌3月12日には長野県北部地震が。それから5年9ヵ月。被災地からの報道は減少傾向で、伝えられて来るのは新店舗開業や新事業立ち上げなど、恰も復興が順調に進んでいるかのような明るい報道ばっか。だけど伝えられない現実ってやつにこそ、真実があるはずなんすよね。

更新日: 2016年12月26日

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この記事は私がまとめました

2016年12月10日、JR常磐線「相馬駅」(福島県相馬市)~「浜吉田駅」(宮城県亘理町)間が、5年9ヵ月ぶりに列車運行を再開。「相馬駅」~「浜吉田駅」間には、「駒ケ嶺駅」(福島県新地町)、「新地駅」(同)、「坂元駅」(宮城県山元町)、「山下駅」(同)の4つの駅があって、そのうちの「新地駅」、「坂元駅」、「山下駅」の3つの駅が新設。
これまでぼきも何度もお世話になった「相馬駅」~「浜吉田駅」間を繋いでいたJR代行バスは、その前日の9日、その役目を終えたっす。(代行バスでの宮城県側の発着は、「浜吉田駅」のひとつ先の駅である「亘理駅」から)

この運転再開をみなさんがどれほど待ち望んでいたのかは、当日の現地の様子を伝える報道をみれば、それは容易に感じ取れるっす。みなさんめっちゃ笑顔。ほんとうに喜ばしいニュースではあるっすけど、これでJR常磐線の全線が運転再開を果たしたわけじゃあないんすよね。
まだ福島県側の「小高駅」(南相馬市)~「竜田駅」(楢葉町)間では、これまで通りJR代行バスに頼らなくちゃなんないわけだし、両駅間にある6つの駅(桃内、浪江、双葉、大野、夜ノ森、富岡)のうち5つの駅(桃内を除く)まで帰還困難区域がある行政町に位置してるっすから、各駅に停車することのない、「小高駅」~「竜田駅」間を行き来するだけの運行を余儀なくされてるんすよ。

宮城県のJR気仙沼線では、鉄道での再開を断念して、すでにBRT(バス高速輸送)専用道として運行してる区間があるっす。
岩手県のJR山田線の「宮古駅」~「釜石駅」間は、2018年度までに再開する予定で、それで全線開通とはなるんすけど、その後に「三陸鉄道」へ移管される予定になってるっす。

JR常磐線は、2019年度末までに全線での運転再開を目指してるっす。
次に運行再開が予定されてんのは「桃内駅」(南相馬市小高区)と「浪江駅」(浪江町)で、来年の2017年春になるっす。
そして、「富岡駅」(富岡町)は2017年末。
2019年度中に「双葉駅」(双葉町)、「大野駅」(大熊町)、「夜ノ森駅」(富岡町)が運転を再開して、晴れてJR常磐線全線が運転再開ってことになるんすよ。

まだまだ、時間は掛かるんすよね。

2016年12月20日(火) 運転再開した、「常磐線」で行こう!

JR常磐線「竜田駅」までは列車で。そこからはJR代行バスに乗り「小高駅」を経由して、「原ノ町駅」へ到着したっす。
「竜田駅」、「小高駅」、「原ノ町駅」周辺の様子は、ぼきの以前のレポ参照ってことで。

2011年5月23日、原ノ町駅~亘理駅間の代行バス運行が開始され、同年12月21日、原ノ町駅~相馬駅間での列車運転が再開。
2015年1月31日、竜田駅~原ノ町駅間で代行バスの運行が開始。
2016年7月12日、小高駅~原ノ町駅間の運転再開。竜田駅へ向かう代行バスは、継続して原ノ町駅から運行されている。

2016年12月10日の相馬駅~浜吉田駅間運転再開に合わせて原ノ町駅舎内に新設され、同日オープン。甲冑の試着体験ができ、「相馬野馬追」の写真を背景に記念撮影が出来る。

中央奥が試着室の扉。現在試着中。

「原ノ町駅」から運転再開を果たした「駒ケ嶺駅」までは、3駅(鹿島、日立木駅、相馬)あり、「亘理駅」からの代行バスの終点は「相馬駅」となっていたっす。

2011年4月12日、相馬駅~亘理駅間の代行バスが運行を開始、当駅前に駒ケ嶺停留場を設置。
2016年12月10日、相馬駅~浜吉田駅間の運行が再開。
震災以前からの駅舎をそのまま利用している。

2011年4月12日、相馬~亘理間の代行バスの運行開始。旧新地駅舎から900メートル程離れた新地町役場前に新地停留場が設置。
2016年12月10日、相馬駅~浜吉田駅間の運行が再開。旧駅舎から約300メートル西側に移設された新駅舎で営業を再開。

旧駅舎から約300メートル内陸部に建設された。

駅周辺一帯は造成中でまだほぼ更地の状態。海岸部は広域工事中で立ち入り禁止となっている。

次は「坂元駅」へ向うっす。「坂元駅」が、宮城県に入って最初の駅になるっす。