京都府の西脇隆俊知事は29日の記者会見で新型コロナウイルスの感染拡大防止に関連し、「感染リスクの高い事柄にターゲットを絞った対策が必要」と述べた。クラスター(感染者集団)の発生が相次いでいる飲食店については事業者にガイドライン順守の徹底を促す一方、利用者に対しても「踏み込んだ対応を検討している」と話した。
大阪府が自粛を呼び掛けた5人以上の飲み会については「一定程度以上の人数になれば感染リスクが高まる」との認識を示した。京都府としての利用者への対応の具体的な内容については飲食が2次会、3次会と長時間にわたる場合にも感染リスクが高まることなども踏まえて検討するという。
また京都大学での課外活動に伴うクラスターの発生を受け、西脇知事は「それぞれの大学が後期授業をどのような状況で始めるのか把握する」と強調。各大学が作成している感染拡大防止のガイドラインについて、「今の感染状況を踏まえて、新しい観点を加えてもらう」との考えを明らかにした。