こだわりの自宅風呂、ホテルのゴージャスなバスルームも良いが、とっておきの極上風呂と言ったら、やはり温泉は外せない。この時季のお愉しみは、体の芯まで凍える豪雪に囲まれながら、ぬくぬくと全身を湯に沈める極楽、雪見風呂。旅のプロが太鼓判を押す、雪見風呂の魅力に迫る。
「標高1000mの隠れ宿。客室風呂からの雪見は格別です」
山人 ‒yamado-(岩手県・湯川温泉)
推薦者は…
全国のラグジュアリーな湯宿を知り尽くす「一休」スペシャリスト
石司歩夢さん
宿泊予約サイト『一休.com』チーム統括マネージャー。高級旅館など年間延べ500施設を訪問し、泉質、浴室の設えを見極める重責を担う。
優しい湯に時間を忘れモダンな風呂から雪を望む
「雪深い地にあるこの宿ですが、積雪の多い厳冬期こそ訪れるべき。湯船に身を預けながら、ひらひらと舞い落ちる雪をぼーっと眺める時間は格別です」と石司さん。
和賀川沿いの峡谷に温泉が点在する湯田温泉郷の中でも、湯治場の趣を色濃く残す湯川温泉。「山人」は、景色を主役に据えたシンプルでモダンな造りとなっており、取り囲む雪景色とのコントラストがいっそう鮮やかだ。
広々とした野天風呂に加えて、全12室の客室すべてに半露天風呂が付いており、どちらからでも極上の雪見風呂が楽しめる。「無色透明の湯は肌への刺激や負担が少なく、いつまでも浸かっていられるほど肌当たりが優しいんです。雪見しながらつい長風呂になってしまっても安心ですね」。
宿の中にある隠し部屋のようなライブラリーや、パリで研鑽を積んだ料理長が腕をふるう滋味豊かな料理も、滞在の楽しみをきっと倍増させてくれるはずだ。
山人 -yamado-
住所:岩手県和賀郡西和賀町湯川52地割71-10
TEL:0197-82-2222
1泊2食付き1名3万1320円~
※料金は、原則1室2名利用時の最低料金です。別途サービス料、入湯税などがかかる場合があります
[MEN’S EX 2020年1・2月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)