今年 4 月、キャンディス・オーウェンズがホストを務める The Candace Owens Show にラリー・エルダーがゲストとして出演した際の動画から、2 人が日系およびアジア系アメリカ人について語っているところを抜粋して訳してみました (47:10 ~)。記事の最後で、2 人について簡単に紹介します。
===翻訳ここから===
ラリー・エルダー(LE): (子供が) 家で勉強する時間の平均を、アジア系家庭、白人家庭、黒人家庭、ヒスパニック系家庭で比較した場合、なぜアジア系の子供が学校でいい成績を取るのかわかる。黒人やヒスパニック系より勉強に費やす時間が長いからだ。
キャンディス・オーウェンズ(CO): はっきりと言っておきたいのは、学校で最もいい成績を収めるのはアジア系だが、誰もそのことを話そうとしないということ。なぜなら、それは人種差別が存在するという概念を破壊してしまうから。
CO: 日系アメリカ人は、昔は強制収容所に入れられるという歴史があるにもかかわらず、今ではアメリカで一番よい結果を出している。なぜか? 彼らは一生懸命働くからだ。「Japanese Lives Matter」みたいな組織は存在しない。それが理由だ。(訳注1)
LE: カリフォルニアでは何年にもわたって、日系人に農地の所有を禁じる法律さえあった。
CO: それは知らなかった。
LE: あったんだ。
CO: 私には日系やアジア系の友人がいたが、彼らの親は子供達に何時間も勉強させていた。彼らはほんとうによく勉強した。
LE: 毎年、アカデミー賞にノミネートされる黒人が少ないといって、大騒ぎする。私の友人の黒人俳優に尋ねてみた。どうしてこれがそんなに重要なんだ? 答えは、”黒人が(黒人であることに)良いイメージを持つことが重要なんだ”。だが、黒人は白人より自尊感情(Self-Esteem)が高い。
LE: ほとんどのテストで、過去何十年にもわたって、黒人は白人より自尊感情が高いという結果が出ている。黒人女性は白人女性より自分の身体にはるかに自信を持っている。白人女性はバービー人形のようなウェストラインを持つことが強迫観念になっているが、黒人女性はそんなことはない。
LE: 黒人は自尊感情が低いなんていわないでくれ。私たちは自尊感情が非常に高い。
CO: なるほど
LE: あなたが言ったように、アジア系、日系、中国系、韓国系アメリカ人は、1人あたりの収入が誰よりも高い。テレビの中で、彼らのイメージはどこにある? 映画の中で彼らのイメージはどこにある? (訳注2)
===翻訳ここまで===
訳注1: Black Lives Matter (BLM) みたいな強硬な人種別権利団体は日系人にはない、ということ。LEやCOは、BLMみたいな団体は、黒人を弱者の立場に固定するだけで、実は黒人のためになっていない、とする立場
訳注2: テレビや映画の中で存在感がなくても、実世界ではアジア系は成功しているということ
キャンディス・オーウェンズ (Candace Owens): 1989 年コネティカット州生まれ。保守系コメンテーター。トランプを支持し、強硬な黒人権利団体のブラック・ライヴズ・マター (Black Lives Matter) や民主党を批判している。2018 年 4 月にミュージシャンのカニエ・ウェストが「彼女の考え方が好きだ」と評したことで話題になった。抑圧されたマイノリティというアイデンティティが自助努力の精神を阻害しているとして、そこから抜け出すことを勧める彼女の動画の訳はこちら↓。
ラリー・エルダー (Larry Elder): 1952年ロサンゼルス生まれ。ベテランのラジオ・ショー・ホスト。法律家としてキャリアをスタートされるが、後に放送業界に進出。著書『10 Things You Can't Say in America』などで、以前より行き過ぎたポリティカル・コレクトネスを批判。思想的にはリバタリアンだが、保守の枠組みで語られることも多い。
(本文中、敬称略)