千代田区長「議会は存在しない」

JNN/TBS
2020年7月29日 (水) 19:58

東京・千代田区長が所有するマンションをめぐって区議会と区長が対立している問題で、28日に議会の解散宣言を行った区長が、29日、改めて「議会は存在しない」と主張しました。

この問題は、千代田区の石川雅己区長(79)が家族と共同で購入した区内のマンションの一室が一般には販売されない「事業協力者住戸」だったもので、石川区長は28日、区議会との対立の末、議会の解散を宣言しました。

千代田区では29日、予算特別委員会が開かれましたが、区長は出席せず、改めて「議会は存在しない」と主張しました。

「解散は私の判断でしましたので、議会は存在していない」(千代田区 石川雅己区長)
「区長の判断でできません。ちゃんと地方自治法を読んで下さい」(千代田区議)
「違法状態なんですよ。あなたが解散権をやったということが」(千代田区議)
「事実上不信任というふうに捉えて私が判断しました。どうぞ法廷で皆様方が争っていただきたい」(千代田区 石川雅己区長)

議会側は、正式な「不信任決議」ではないとして解散の効力を否定していて、委員会に出席するよう区長に抗議しました。

こうしたなか、区議会は午後6時から「百条委員会」を開き、マンションの購入手続きを行ったとされる区長の次男が証人として出席しています。(29日18:37)