東京・大井町で“はしご酒クラスター”か 店主4人&客2人感染…増える可能性も

[ 2020年7月29日 05:30 ]

クラスターが発生した東大井5丁目の飲食店街で感染予防の注意喚起を行う品川区の職員(画像は一部加工)
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 東京都品川区の飲食店街で、店主と客の計6人が新型コロナウイルスに感染したことが28日までに明らかになった。複数の店を訪れる「はしご酒」によって感染が広がった可能性がある。区は「地域クラスター」が発生したとみて28日、周辺の店を個別に訪問して注意を呼び掛けた。

 区によると17日以降、大井町駅の東に位置する東大井5丁目の飲食店街で、店主4人と客2人の計6人の感染が相次いで確認された。最初に陽性が確認された客1人は発症前の数日間で付近の10店以上を利用し、店主4人は利用客としてお互いの店を行き来していた。

 厚生労働省によると、クラスター(感染者の集団)の目安は「特定の1カ所で5人以上の感染者が発生すること」。今回のケースで5人以上の感染者が確認された店はないが、区は地域全体でクラスターが発生したとみなしている。

 区の職員は28日午後、周辺の約200店舗を訪れて、換気など感染防止対策の徹底を求めた。今後、さらに感染者が増える可能性もあり、濃厚接触者を特定して検査を受けるよう呼び掛けている。

 辺りは複数の飲食店街があり、居酒屋やラーメン店、スナックなどが密集。中には約1000平方メートルに50店以上がひしめく一角もあり、近隣住民によると「間口が狭く、10人も入れば密となりそうな店が並んでいる。一日で何店か立ち寄る客も多い」という。クラスター発生を受け、この日は「感染拡大のため、しばらく休ませていただきます」と貼り紙して休む店も見られた。人数制限をしたり来店歴のない客に利用を控えるよう求める貼り紙をする店もあった。

 近年の「せんべろブーム」で、各地で昭和のたたずまいを残す飲食店街が注目されている。安価で飲めるため、複数の店を回って街の雰囲気を楽しめると人気だ。だが、感染が広がりやすいスタイルでもあり、利用者は細心の注意が求められる。

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