茨城県の大井川和彦知事は28日、新型コロナウイルスの感染が水戸市でも広がっているとして「夜の街」の利用に対する注意を求めた。「市中感染の疑いを否定できない」との懸念を示し、県が推進している対策ツールに登録しない店などを利用しないように呼びかけた。
水戸市は同日、20代男性2人、30代男性、年代非公表の男性、70代男性の計5人の陽性が判明したと発表した。同日夕時点で詳細を公表していないが、大井川知事によると「接待を伴う店」の関連が少なくとも2人含まれているという。
県は県民の感染対策を強化する独自のツール「いばらきアマビエちゃん」に登録した店の利用を求めるとともに「感染の疑いがある人に幅広く検査をお願いする」と県民に協力を求めた。
県は28日、古河市、牛久市、つくば市で計5人の陽性が確認されたと発表した。水戸市での判明分と合わせた県内の1日当たりの確認者数は10人と緊急事態宣言の解除後で最多となった。
累計では254人と250人を超え、このうち死亡は10人、退院・退所などは201人となっている。