お店の特性上、
外反母趾の方が多くご来店されます。
そこでお話を聞きすると、
「歩き方が悪いからなってしまう」
と言われてこれらた方が多いのです。
「外反母趾は歩き方」
のせいなんでしょうか?
よく聞くのは、
「足を内側に捻るように歩くからだ」
という事をお聞きします。
確かに外反母趾は、親指が内側に向いている形状なわけですから
蹴り出しの瞬間、
どうやっても親指の爪の下に力を乗せづらくなります。
ですが、
A:蹴り出しの時に、足を内側に捻るから外反母趾になる
のか
B:外反母趾だから、足を内側に捻る
のかは精査が必要不可欠だと思います。
なぜなら
外反母趾にならない人は歩き方を意識していたのか?
という点でこれはかなり疑問だからです。
こういう職業上、日々道を歩いている方の歩き方を見る機会は多くあります。
なんとほとんどの方、
しっかりと蹴れてはいません。
かなりの方、実は蹴っておらず、ペタペタと歩いております(^^;
ですので、
外反母趾の原因 = 内側に捻る歩き方
というだけではちょっと漏れる方が多すぎるという印象です。
むしろ、予防・改善・原因究明のためには
・なぜ蹴り出しが十分にできず、内側に捻れざるを得ないのか
・形状が外反母趾になってしまう他の原因
を考えなければならないと思います。
文献上、外反母趾は15%くらいに遺伝の要素もあると伝え聞いております。
また近年、小学校5・6年生を対象にしたデータにおいても外反母趾の数は
20~30%の報告がございます。
しかしそれすらも、
遺伝子がある年齢を迎えた時に、ムクムクと起き出し、
「外反母趾 育成遺伝子」
なる物が発現して外反母趾になっていくなんて、遺伝子学上も無理があります。
またお子様に増加している原因に、靴の履き方・選び方の悪さ以上に
・外遊びの時間の低下
が叫ばれております。
ですので(おそらく)、
A:形態上の変形を受けやすい足が
B:足へのストレスにより変形を起こしてしまった。
と考える方が幾分しっくりきます。
文献上と、当店にご来店された方のデータを見ていくと
1、女性の方が割合は多いそうです。
2、親指がなが~~い「エジプト型」にも好発しております。
3、パンプス・スリッポンなど「固定のできない靴」を仕事などで多用した方に多い
4、6.5:3.5で靭帯の柔かい方に多い
5、外反母趾と併発して【内反小趾】も起こっている
6、捻挫(足を捻る)経験が多い
7、昔から合う靴が無かった
という特徴がございました。
特に外反母趾以外にも内反小趾を併発している事は、靴の不適合性の方が注視されます。(おそらく足と靴の固定が悪く、前にズレていくために、指が変形させられてしまった)
<親指の長い方が、一般に多く販売されているラウンドタイプを履くと、
いきなり親指曲がります。>
まとめると外反母趾の原因の主軸は
・そもそも足の柔らかい方が
・捻挫などの怪我をされ
・足の筋力が弱く(外遊び・歩く量)
なっている状態で
・固定ができない/しない靴の中で、足が前に滑っている
という事が考えられます。
また、加齢とともに足の靭帯は緩くなっていくので(年齢ごとに足の太さを追っていくと、年々大きくなります)、よけいに体重を乗せた影響が強くなっていくのだと思います。
上記を踏まえたうえで初めて
【歩き方】
という要素が、原因として顔を出していくかと思います。
最後にですが
外反母趾の角度 と
痛みの強さ
は比例しないようです。
外反母趾の痛み
となると、それはそれでまた別理由なんですよ。
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